アーセナルの試合を毎節レビュー
当記事をお読みいただきありがとうございます。
このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。
忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけでアーセナルを中心に
プレミアリーグのトピックスがフォローできますので、ぜひご一読ください。
今回の試合は、
2022－23シーズン・プレミアリーグ第14節、
アーセナルvs ノッティンガム・フォレストです。
試合結果
スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。
Read about Arsenal v Nottm Forest in the Premier League 2022…
前節サウサンプトンに引き分けて、
その後のPSV戦で敗れたアーセナル。
疲労の影響からか内容も振るわない試合が続く中、
第14節は昇格組のノッティンガム・フォレストをエミレーツに迎えます。
ノッティンガム・フォレストは最下位ながら、
前節ホームでリバプールに勝利しており、
決して侮れない対戦相手です。
またこの試合は、プレミアリーグでは
ワールドカップ前最後のホームゲーム。
直近の悪い流れを断ち切り、
勝利を飾って首位をキープすることができるのか、
非常に重要な一戦が始まります。
前半
ボールを握るアーセナルは、
開始5分でマルティネッリが先制点を決め、
試合を優勢に進めます。
サカのクロスに中央へ走りこんだマルティネッリが、
頭で合わせてのゴールでした。
マルティネッリはミラノでの殺傷事件に巻き込まれた、
パブロ・マリのユニフォームをエミレーツに掲げます。
その後も試合をコントロールするアーセナルですが、
サカが負傷のため27分に交代となり、投入されたのはネルソン。
その後もボールをもって押し込む展開が続きますが、
N・フォレストの守備を攻略できず、
試合は１－０で後半へ折り返します。
後半
両チームともハーフタイムでの交代はなく、
後半が始まります。
すると、49分にネルソンの追加点が決まり、
アーセナルは２－０とリードを広げることに成功します。
ネルソンは今季プレミアリーグ初出場でのゴールとなりました。
さらに52分には再びネルソンがゴールを決めて３－０。
エリア内の狭いところでのウーデゴールとジェズスのコンビネーションから、
ジェズスのクロスに軽く合わせてのゴールでした。
立て続けのゴールで
試合を一気に決めたアーセナルは、
さらに57分、トーマスのミドルシュートで４－０とゴールラッシュ。
ノース・ロンドン・ダービーでの一発を思い出させる、
豪快なゴールがネットを揺らします。
アルテタは先制点を挙げたマルティネッリ、
そして冨安を63分に交代し、
ファビオ・ヴィエイラとセドリックを投入。
75分にはジャカ、サリバを交代して、
エンケティアとティアニーが出場と、
主力選手を休ませる采配を見せます。
さらに78分、トーマスの縦パスをジェズスが落とし、
それを受けたウーデゴールが中央を攻略してのゴールで５－０。
アーセナルは５－０の大量得点で試合を締めくくり、
前節に続いて首位をキープしています。
試合のトピックス・注目ポイント
悪い流れを変える大量得点
10月9日のリバプール戦の勝利以降、
アーセナルは徐々にフォームを落としてきていました。
アウェーでのFK Bodø / Glimt戦と、
続くアウェーでのリーズ戦は、
試合内容が振るわないなか、
なんとか勝利という結果を掴んだ形。
ホームでのPSV戦では勢いを盛り返したものの、
アウェーでのサウサンプトン戦ではドロー、
アウェーでのPSV戦ではいいところなく敗北しました。
プレミアリーグとELの両方で負けられない戦いが続き、
また主力組の出場が続いたこともあって、
チームには肉体的にも精神的にも
かなり疲労が蓄積していたように見えました。
そうした流れのなかで迎えたこの試合で、
選手として厳しい状態に置かれていたネルソンのゴールや、
完璧な軌道でゴールに突き刺さったトーマス砲は、
これまでの鬱憤を吹っ飛ばす爽快感に満ちていました。
このタイミングでの５－０のゴールショーは、
チームを覆っていた悪い流れを完全に払拭する、
出来すぎな試合内容だったと言っていいと思います。
サカの負傷というアクシデントが生んだ結果ではありますが、
主力組の疲労が問題視されているなかで、
サブ組のなかからヒーローが現れる展開はこれ以上ない幸運ですし、
アーセナルに対する追い風が吹いていると感じます。
このままチームが勢いを盛り返していければ、
ノッティンガム・フォレスト戦は、
今シーズンのアーセナルにとって転機だったと振り返られる試合になるでしょう。
ただ最下位のチームに快勝しただけではない、
非常に重要な意味を持つ大勝となりました。
ネルソンの活躍
この試合で負傷のサカに代わって投入されたリース・ネルソン。
ネルソンは9歳の時にアーセナルユースに加入し、
2017/18シーズンには17歳にしてヴェンゲル政権下でデビューを果たしました。
アーセナルユースの傑作として
期待の高かったネルソンですが、
18-19シーズンのホッフェンハイムへのレンタル移籍から戻って以降、
サカの台頭とペペの加入によって出場機会が限られることに。
21-22シーズン、出場機会を求めてレンタル移籍したフェイエノールトでは、
21試合で2Gと一定の成績を残しましたが、
大活躍と呼べるほどのパフォーマンスには至りませんでした。
そんな状況のなかで、
アーセナルに戻ってきた今シーズン。
ネルソンはここまでプレミアリーグの出場がなく、
ヨーロッパリーグでも目立った活躍はありませんでした。
実際のところ、ネルソンよりも
19歳のマルキーニョスの方がサカのサブとしての期待感があったと思います。
ネルソンはまさに正念場を迎えていたわけですが、
チームの流れが悪くなってきたタイミングで、
与えられたチャンスを見事に生かし、
ノッティンガム・フォレスト戦での勝利に貢献しました。
これまで期待を背負ってきたネルソンの活躍は、
選手自身、チーム、サポーターにとって非常にポジティブなサプライズでした。
選手層の薄いアーセナルが今後の厳しいシーズンを戦い抜くためにも、
ネルソンの今後のさらなる活躍に期待していきたいですね。
サカの負傷
27分、DFロディとの接触により負傷交代となったサカ。
以下の公式発表によると、
幸いにもサカはチューリッヒ戦に出場可能とのことです。
See the all the best action at training as our men's first-t…
ジンチェンコ、エルネニーも練習復帰というのも嬉しいニュースです。
週末にチェルシーとのビッグロンドンダービーが控えているため、
過労気味のサカはチューリッヒ戦では休ませてほしいところですね。
パブロ・マリに捧げたマルティネッリのゴール
マルティネッリが開始5分にゴールを決めた後、
チームは22番のパブロ・マリのユニフォームをエミレーツに掲げました。
ミラノでの無差別殺傷事件に巻き込まれて負傷したパブロ・マリの早い回復を、
改めて祈りたいと思います。
現在の立ち位置と次の試合
今後の試合予定
N・フォレスト戦に勝利したアーセナルは、
12試合を終えてシティに2p差をつけて首位をキープしています。
13試合を消化した3位スパーズとは5p差、
4位に付けるニューカッスルとは7p差と、
気が付けば徐々に勝ち点差が広がってきました。
この試合の大量ゴールによって、
得点は30得点でシティ（37得点）に次ぐ2位、
失点は11点でニューカッスルの10点に次ぐ2位タイとなっています。
ヨーロッパリーグ第6節 アーセナルｖｓチューリッヒ【11/4（金） 5:00 KO】
ヨーロッパリーグも
いよいよグループリーグ最終節となりました。
勝ち点12で首位に立つアーセナルは、
ホームにチューリッヒを迎えます。
一方、勝ち点10で2位につけるPSVは
Bodø/Glimtとのアウェー戦。
Bodø/Glimtとのアウェー戦はアーセナルも苦しんだ難所ですので、
PSVが勝ち点を落としてくれる可能性もあると思いますが、
アーセナルは首位通過のためにも確実に勝利したい試合です。
チェルシーとのビッグロンドンダービーに向けて、
いかに主力を休ませつつ勝利を掴むことができるか。
アルテタの采配に期待したいと思います。
プレミアリーグ第15節 チェルシーｖｓアーセナル【11/6（日） 21:00 KO】
スタンフォードブリッジでのビッグロンドンダービー。
チェルシーの順位は12位を終えて6位・21pと、
アーセナルとは10pほどの差が開いています。
直近の試合では、プレミアリーグではブライトンに４－１と大敗したものの、
11月3日のCLのグループリーグではザグレブに勝利して首位通過を決めました。
チェルシーはポッター監督がチーム作りを進めている最中ですが、
DFベン・チルウェルも含めて負傷者も多い状況です。
アーセナルとしては、首位をキープする意味でも、
誇りをかけたダービーとしても負けられない一戦として、
熱い戦いしてくれることを非常に楽しみにしています。
アーセナルファンにおすすめの書籍
現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。
彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。
アーセナルファンなら必読ともいえる書籍をご紹介しますので、
興味がある方はぜひ以下リンクより手に取ってみてください。
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プレミアリーグ第13節の結果はこちら
プレミアリーグ第15節の結果はこちら
目次 1 アーセナルの試合を毎節レビュー2 試合結果2.1 前半2.2 後半3 […]…
