【マッチレビュー】プレミアリーグ第38節 アーセナルvsウルブズ 【最後は笑顔で】

アーセナルの試合を毎節レビュー

当記事をお読みいただきありがとうございます。

このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。

忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけで
アーセナルのトピックスがフォローできますので、
ぜひご一読ください。

今回の試合は、
2022-23シーズン・プレミアリーグ第38節、
アーセナルvsウルブズです。

第38節の試合結果

スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。

Read about Arsenal v Wolves in the Premier League 2022/23 se…

長かったシーズンもいよいよ大詰め。

悔しい終盤戦でしたが、
最後の試合は勝利で締めくくりたいところです。

アーセナルの選手たちは
来シーズンのユニフォームを身にまとって
エミレーツのピッチに立ちます。

ディフェンスラインはトーマス、ホワイト、
マガリャンイス、キヴィオル。

中盤はジョルジーニョ、ウーデゴール、
そして退団がほぼ確定的なジャカの3人です。

前線はサカ、ジェズス、トロサールが務めます。

一方のウルヴズはロペテギ監督が退席処分となっており、
スタンドから指揮を執ります。

前半

アーセナルの選手たちはコンディションもよく、
ウルヴズを自陣へと押し込んでいきます。

開始11分には右サイドに流れたジェズスのクロスから、
ボックス内でジャカが頭で合わせて先制点を挙げました。

最終戦でのジャカのゴールに、
エミレーツは大いに沸き立ちます。

さらに14分には再び右サイドで、
サカのドリブルでの仕掛けからパスを受けたウーデゴールがヒール。

ウルブズDFに当たってコースが変わったところを
ジャカが落ち着いて詰めて2-0。

点を決めたジャカは、
ピッチサイドでエルネニーと抱き合ってゴールを喜びます。

27分にはトロサールのパスを受けた
サカの切り返しからの鋭いシュートがネットを揺らし、
3-0と試合の趨勢を決定づけるゴールが生まれました。

後半

アーセナルは十分な余裕をもって後半を迎えます。

一方のウルヴズはHTでアイト・ヌーリと
ルベン・ネーベスを投入しました。

52分にはコーナーキックから
トーマスがネットを揺らすも、
GKジョゼ・サへのファールが認められ得点とはならず。

しかし58分にはアーセナルに4点目。

ジョルジーニョからの正確な縦パスに
左サイドで抜け出したトロサールから、
左足のクロスにジェズスが頭で合わせたゴール
でした。

60分にはこの試合で脚を痛めていたサカがネルソンと交代となり、
エミレーツから若き鉄人に惜しみない拍手が送られます。

ウーデゴールの天才的なドリブル突破などもありつつ、
優位を保って試合を進めるアーセナル。

75分にはジャカに代えてヴィエイラ、
ウーデゴールに代えてスミス=ロウが投入されました。

ピッチを去るジャカへの惜別を込めた声援が
エミレーツに響き渡ります。

78分にはコーナーキックの流れから、
こぼれ球を詰めたキヴィオルのゴールで5-0。

ジャカの2ゴールを含めた大量得点で、
アーセナルは今シーズン最後の試合を勝利で締めくくりました。

試合後にはホーム最終戦のセレモニーが行われ、
アルテタや選手たちからサポーターへのご挨拶。

シーズンを通して戦った選手たちの健闘を称える雰囲気のなか、
アーセナルの22-23シーズンは終わりを迎えました。

試合のトピックス・注目ポイント

トピック① シーズン最終戦は笑顔で

ホーム最終戦を勝利で飾ったアーセナル。

タイトルレースのプレッシャーからも解放され、
選手たちの動きもどこか軽快。

ウーデゴールの魔法のようなドリブル突破など、
こういった試合だからこそ見られるプレーもあって、
アーセナルらしさが存分に出ていました。

そんな5-0での大勝を受けて、
試合後の選手、監督、サポーターたちの顔には笑顔があふれ、
エミレーツには素晴らしい雰囲気が満ちていました。

昨シーズンの最終節もエバートンに5-1と大勝していますが、
CL権を逃したあの時の悲壮感とは違い、
今年は来シーズンに向けてポジティブな雰囲気があります。

試合後のアルテタのスピーチも
非常にエモーショナルでした。

今シーズンはプレミアリーグで
監督交代の数が最も多かった年だと報じられていますが、
そんな中で信じられる指揮官がいることは、
アーセナルにとってはハッピーです。

来シーズンに向けてアーセナルがどこまで飛躍できるのか、
早くも新たな戦いが待ち切れません。

トピック② ジャカの退団

この試合を語るうえで欠かせないのがジャカ。

退団が確定的な中でのホーム最終戦で、
2ゴールを挙げる活躍を見せました。

今シーズンのジャカはアルテタ監督の信頼に応え、
全ての試合を合わせて9G7Aとチームの躍進に貢献。

まさに大黒柱といえる存在に成長していました。

彼が2016年にアーセナルに加入してから、
そのキャリアは良いときばかりではありませんでしたが、
その彼がサポーターからこれほど惜別の拍手を送られる選手になるとは、
フットボールは本当にドラマチックです。

2点目の後、
共にチームを支えてきたエルネニーとの抱擁シーンは、
グーナー達にとって涙を誘う瞬間でした。

ジャカの退団は非常に残念ですが、
これまでの貢献への感謝と共に、
レバークーゼンでの幸運を祈っています。

また、ピッチ上でのプレーにおいても、
チームを鼓舞するパーソナリティの面でも、
彼が抜けた穴を埋めるのは容易ではなく、

彼が去ったあとのチーム作りをどうするのか、
クラブにとって大きな課題になります。

トピック③ 来シーズンのスカッドは…

ジャカの退団に加えて気がかりなのは、
ネルソンやスミス=ロウなどベンチメンバーの去就です。

ネルソンは契約延長の報道も出ていますが、
まだ公式発表は出ていません。

この試合で出場がなかったティアニーについても、
もし退団するのであれば別れの場がなく
その点は非常に残念な思いがあります。

スミス=ロウも大きな怪我があり、
チームの中での居場所を掴めないままシーズンを終えました。

また、負傷が続いた冨安に
来季クラブでの居場所があるのか。

アルテタ監督はシーズンを通じてメンバーを固定する戦い方を続け、
ベストメンバーとベンチメンバーの差が
大きな問題として指摘されてきました。

実際、アーセナルにもっとスカッドの厚みがあれば、
終盤の失速は防げたかもしれません。

ただ、スカッドに厚みを持たせるには、
ベンチメンバーにもっとチャンスを与えていく必要があり、
アルテタ監督の選手運用もより柔軟さが求められます。

アルテタが信用できる選手を獲得することと、
選手をもっと信用して起用することと、
CLもある来年はその両面に期待していきたいと思います。

22-23シーズンのリーグ戦が終了!

プレミアリーグの順位

プレミアリーグ公式サイトより

22-23シーズンが終了し、
アーセナルは2位でフィニッシュとなりました。

優勝チームはシティで最終的な勝ち点差は5p。

わずか5p、されど5pです。

ゴール数は88とプレミアリーグではクラブ史上最多で、
アーセナルの攻撃面での躍進には目を見張るものがありました。

一方失点は43と改善の余地ありで、
ディフェンス面でのクオリティを維持できるか、
来シーズンに向けた大きな改善点です。

CL出場を掴んだのはユナイテッドとニューカッスル。

エディ・ハウのもとで飛躍したニューカッスルは、
来年も手ごわい競争相手になりそうです。

EL出場権はリバプールとブライトン。

リバプールは後半猛烈な追い上げを見せ、
ヨーロッパの大会出場は確保した形です。

監督引き抜きにもめげなかったブライトンは、
来シーズン戦力をどう維持しながら
ELとリーグを平行して戦うのか。

エメリのアストンヴィラが7位でECL出場を決めていて、
ELの魔術師の手腕がECLでも発揮されるか、
来シーズンの注目ポイントです。

チェルシー、スパーズは残念な順位でシーズンを終え、
アーセナルブログとしては
来シーズンもこの両チームには沈んでいてもらいたい。

降格したのはサウサンプトン、リーズ、レスター。

昇格組が全て残留を果たした一方、
吉田や岡崎がいたなじみ深いクラブが降格したのは、
プレミアリーグの競争の厳しさを物語ります。

ウォード=プラウズやマディソンなど、
個が光る選手は来シーズンどこでプレーするのでしょうか。

この3クラブの代わりに
バーンリー、シェフィールド・U、
初昇格となるルートンタウンが
プレミアリーグでの戦いに臨みます。

最後に

毎シーズン思うことですが、
長いシーズンも終わってみればあっという間です。

今年は優勝という大きな夢が目前に近づいて、
これまでになく楽しいシーズンでした。

かつての栄光を直接見ていない
ヴェンゲル政権末期からのグーナーにとっては、
間違いなくアーセナル史上最も強いチーム
だったと思います。

高い壁として立ちはだかるシティへのリベンジ、
ついに戻ってきた欧州最高峰での戦い、
さらに成長していく選手たち、
来シーズンもまだまだ楽しみは尽きませんね。

1886年にアーセナルが創設されてから
連綿と続いてきた歩みの中で、
今を生きる我々にしか見ることができないドラマを、
これからも存分に楽しんでいきましょう!

1年間走り続けたグーナーの皆さん、
本当にお疲れさまでした!

また、拙いマッチレビューを読んでくれた方々への感謝と共に、
これからも記事を更新していきますので、
どうぞよろしくお願いします。

アーセナルファンにおすすめの書籍

現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。

彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。

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興味がある方はぜひ以下リンクより手に取ってみてください。

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