【マッチレビュー】プレミアリーグ第24節 アストンヴィラvsアーセナル 【最高の逆転劇】

アーセナルの試合を毎節レビュー

当記事をお読みいただきありがとうございます。

このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。

忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけで
アーセナルのトピックスがフォローできますので、
ぜひご一読ください。

今回の試合は、
2022-23シーズン・プレミアリーグ第24節、
アストンヴィラvsアーセナルです。

試合結果

スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。

Read about Aston Villa v Arsenal in the Premier League 2022/…

アーセナルはジョルジーニョが引き続きスタメン、
トロサールが左WGでリーグ戦初の先発起用です。

アストンヴィラは元アーセナルGKエミリアーノ・マルティネス、
コウチーニョ、ワトキンスといった曲者たちが
スタメンに名を連ねます。

アストンヴィラを率いるエメリ監督は、
言わずと知れたアーセナルの元監督。

アーセナルにとって、
シティ敗戦後のリーグ戦の行方を左右する試合であり、
エメリvsアルテタの因縁もある試合です。

前半

前半のアーセナルは、
シティとの一戦からのタイトスケジュールの影響か、
やや重さを感じさせる立ち上がり。

開始5分、ジンチェンコのボールを奪ったキャッシュがそのまま持ち上がり、
ワトキンスへ浮き球のスルーパスを送ると、
ワトキンスがサリバとの駆け引きを制して左足でのフィニッシュ。

アストンヴィラの早い時間の先制点で、
アーセナルには非常に嫌な雰囲気が漂います。

しかし、ボールをもって攻めるアーセナルは16分、
ホワイトの右からのクロスをCBミングスが跳ね返したところを、
サカが左足をダイレクトで振りぬいて同点弾を決めました。

同点に追いついたアーセナルですが、
中2日の疲れからなのか、
プレスが甘くなったところからチャンスを作られます。

31分に左サイドでカマラのスルーパスに抜け出したアレックス・モレノから、
中央への折り返しをブエンディアがスルーし、
エリア内でコウチーニョが冷静にゴールへと流し込みました。

2-1と勝ち越されたアーセナルは、
相手にリードを許したままハーフタイムを迎えます。

前半終了間際にはコウチーニョとサカの小競り合いも起こり、
非常にネガティブな雰囲気となりました。

後半

ハーフタイムでの選手交代はなく、
後半戦が始まります。

後半のアーセナルは前半よりもギアが一段上がり、
アストンヴィラに攻勢を仕掛けていきます。

ゴールに迫る場面も増えてきたなかで61分、
ショートコーナーからウーデゴールがエリア前のジンチェンコへパス。

右からのボールをジンチェンコがうまく左足ダイレクトで合わせ、
ネットの隅に鋭いシュートを突き刺しました。

同点弾となった素晴らしいミドルシュートは、
シティ時代も含めてジンチェンコのプレミアリーグ初ゴールでした。

勢いを増すアーセナルですが、
同点ではなく勝ち越しを目指して攻勢を強めていきます。

アストンヴィラの守備の攻略を試みるなか、
77分にエンケティアがCBコンサからボールを奪い、
エリア内でドフリーのウーデゴールへ。

絶対に決めたいチャンスでしたが、
ウーデゴールのシュートは無情にも枠を外れました。

この大きな決定機を逃したアーセナルは、
あきらめずに攻め続けますが、
得点の生まれないまま時間が過ぎていきます。

このまま引き分けで終わってしまうかと思われた、
アディショナルタイム。

90分+3分に、左サイドのマルティネッリから、
中央のジョルジーニョへパスがつながります。

ジョルジーニョが右足ダイレクトで合わせたシュートは枠に直撃、
その跳ね返りがGKマルティネスの頭に当たってゴールインし、
アーセナルを逆転に導くゴラッソとなりました。

土壇場で勝ち越したアーセナルは、
90分+8分に決定的な4点目を挙げます。

GKマルティネスも上がって同点を狙うアストンヴィラのCKから、
跳ね返したボールをファビオ・ヴィエイラが拾い、
そこから走りこんだマルティネッリに丁寧なスルーパスが出て、
マルティネッリは無人のゴールへ独走態勢。

誰も阻止できないゴールが決まり、
アーセナルは2-4とアストンヴィラを突き放します。

アーセナルはそのまま試合を締めくくり、
大一番でシティに敗れた悪い流れを
自ら断ち切る貴重な勝利となりました。

試合のトピックス・注目ポイント

トピック① チームはまだ死んでいない

シティに敗れ、
リーグ戦の優勝に大きな暗雲が立ち込めるなか、
ここで引き分けではなく勝ち点3を積めたのは、
本当に大きな勝利でした。

アストンヴィラに先制と勝ち越しを許したとき、
アーセナルはこのまま悪い流れに引きずられていってしまうのかと、
非常にネガティブな想像が頭を駆け巡りました。

しかし、アルテタとチームはその流れを自ら断ち切り、
素晴らしい逆転劇を演じてくれました。

ハーフタイムでアルテタが指示を与えたこと、
選手たちの意見交換によって、
チームは基本に立ち戻ることができたと、
以下の記事では報じられています。

フットボールチャンネル - 最強のサッカー専門サイト。サッカーを深く知るための記事が盛りだくさん! サッカー日本代表、ワールドカップ、Jリーグ、プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエA、UEFAチャンピオンズリーグ、高校サッカー…圧倒的な論説で世界のサッカーニュースを届けます。

プレミアリーグ第24節、アストン・ヴィラ対アーセナルが現地時間18日に行われ、2-4でアウェイチームが勝利している。前半…

悪い流れに飲み込まれることなく、
立ち返るべき基本に立ち返り、
勝利という結果を掴む。

これができるチームは本当に強いチームだと思います。

シティに敗れたことは確かに大きな痛手でしたが、
チームはまだ死んでいない、
そのことを強く感じさせてくれる試合でした。

さらにラッキーなことに、この試合のあと、
シティがノッティンガムフォレストと引き分けていて、
アーセナルに完全に追い風が吹いています。

トピック② ジンチェンコとジョルジーニョ

アーセナルにあきらめない強さをもたらしたのは、
アルテタの指導力によるものだけでなく、
やはり新加入の選手たちの影響もあるのではないでしょうか。

とくにその影響を感じさせるのがジンチェンコ。

この試合でも同点弾となるゴールを決め、
チームに勢いをもたらしました。

前節のシティ戦でも、
失点につながるミスをした冨安に駆け寄って、
彼を励ます姿が話題となっていました。

彼がチームにもたらしている勝利への意思、
勝者のメンタリティーというのは、
戦術面の効果以上にチームにプラスになっている
のではないでしょうか。

また、この試合で逆転につながるミドルを放ったジョルジーニョも、
EUROやCLなど、多くのタイトルを獲得してきたベテラン。

アーセナルに不足している要素を補ってくれる、
素晴らしい補強になっています。

彼らがそのメンタリティーをチームに伝導していくことで、
アーセナルがより上のレベルに到達できるのではと、
非常に今後が楽しみです。

トピック③ 一段上のレベルに達したサカ

この試合でも点を決めたサカ。

今シーズンリーグ戦で9G8Aと、
17ゴールに関与する活躍を見せています。

サカよりこの数が多いのはハーランドとケインのみで、
サカがすでにプレミアリーグ屈指のFWであることを示す
データということができます。

実際、今シーズンのサカは、
得点力やゴールへの関与という点で、
明らかに昨シーズンより一段上のレベルに到達している感があります。

サカが仕掛けてくるのはどのチームもわかっていて、
ダブルチームで対策してくるという状況下で、
これだけの結果を出しているというのは、
まさに「分かっていても止められない」選手になっていることの証左です。

あまりに頼りになるので、
やや酷使気味なのが気になるところではありますが、
それでも怪我無く戦い続ける鉄人っぷりも特筆すべきですね。

ユース出身のサカが、
アーセナルでどこまで伝説を作ってくれるのか、
アーセナルファン全員が楽しみにしています。

現在の立ち位置と次の試合(日本時間)

プレミアリーグの順位

プレミアリーグ公式サイトより

上述した通り、
アーセナルがヴィラに勝利して、
シティがN・フォレストに引き分けたことで、
アーセナルは再び首位に返り咲いています。

まだまだ油断できない試合が続きますが、
チームを取り巻く雰囲気は非常にポジティブです。

次節に迎えるレスター戦でも、勝利の期待がかかかります。

なおチェルシーは最下位サウサンプトンにウノゼロで敗れており、
チームの混迷ぶりを露呈しています

プレミアリーグ第24節 レスターvsアーセナル【2月26日(日)0:00 KO】

次戦はレスターのホーム、
キングパワースタジアムに乗り込みます。

レスターは今夜ユナイテッドとの試合がありますが、
現時点では22試合を終えて14位と振るわないシーズンになっています。

レスターとは過去18試合の対戦成績で、
アーセナルが11勝4敗3分と、
勝ち越しているものの決して侮れないチーム。

9G5Aと結果を残している
MFジェームズ・マディソンには特に要注意です。

プレミアリーグ第7節延期分 アーセナルvsエバートン【3月2日(木)4:45 KO】

前回対戦で苦渋を嘗めさせられた、
ダイシ率いるエバートン。

リバプールとのマージーサイドダービーには敗れていますが、
直近ではリーズに1-0の勝利を収めています。

前回対戦と同様に、
ストロングスタイルで臨んでくることが予想されますが、
そうした相手にきっちり勝ち点を奪えるか、

アーセナルの力が試される試合になりそうです。

アーセナルファンにおすすめの書籍

現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。

彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。

アーセナルファンなら必読ともいえる書籍をご紹介しますので、
興味がある方はぜひ以下リンクより手に取ってみてください。

アーセン・ヴェンゲル自伝 赤と白、わが人生 [ アーセン・ヴェンゲル ]

価格:1,870円
(2022/9/2 22:56時点)
感想(1件)

アーセン・ヴェンゲル アーセナルの真実【電子書籍】[ ジョン・クロス ]

価格:1,980円
(2022/9/2 22:56時点)
感想(0件)

プレミアリーグ第12節延期分の結果はこちら

カルペディ!

プレミアリーグ第25節の結果はこちら

カルペディ!

目次 1 アーセナルの試合を毎節レビュー2 試合結果2.1 前半2.2 後半3 […]…