アーセナルの試合を毎節レビュー
当記事をお読みいただきありがとうございます。
このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。
忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけでアーセナルのトピックスがフォローできますので、
ぜひご一読ください。
今回の試合は、
2022-23シーズン・プレミアリーグ第19節、
アーセナルvsニューカッスルです。
試合結果
スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。
Read about Arsenal v Newcastle in the Premier League 2022/23…
前節、三苫薫を擁するブライトンに、
苦しみながらも高い攻撃力で勝利したアーセナル。
2位につけるシティと7ポイント差をつけた状態で、
3位のニューカッスルとの試合を迎えます。
ニューカッスルは前節リーズと引き分けていますが、
今シーズンはまだ1敗と非常に手強い対戦相手です。
優勝争いの行方にも影響する、
上位対決が始まります。
前半
アーセナルはこの試合も前からのプレッシングを仕掛け、
徐々にニューカッスルを押し込んでいきます。
4-5-1で守るニューカッスルの守備は
非常によく統率されていて、
特にトーマスを起点にさせないよう警戒していました。
またニューカッスルはアーセナルの攻撃の主軸になる
サカ、マルティネッリによる両サイドからの仕掛けにも
人数をかけて対応しており、
アーセナルは決定的なチャンスを作ることができませんでした。
またこの前半だけで
両チーム合わせて5枚のイエローカードが出て、
(アーセナルはエンケティア、ウーデゴール、ジャカの3人)
カードにも配慮する必要がある後半を迎えます。
後半
ハーフタイムでの選手交代はなく、
試合は後半へと突入します。
後半のアーセナルは前半よりも
両サイドをバランスよく使って攻撃をしかけ、
ニューカッスルの守備ブロックに綻びを生じさせます。
前半よりも決定機も増したものの、
ニューカッスルのGKポープの好セーブもあり、
アーセナルはニューカッスルの牙城を崩すことができません。
終盤の88分、90分+5分には
ニューカッスルのハンドかというシーンがありましたが、
アルテタの必死の抗議もむなしくPKの判定は下らず。
試合は最後まで得点が生まれることはなく、
0-0での引き分けとなりました。
試合のトピックス・注目ポイント
トピック① 復活した古豪・ニューカッスル
この試合、
アーセナルはニューカッスルの堅守に
かなり苦しまされました。
ボール支配率は66.8%、シュート数17本と
アーセナルの攻勢がスタッツにも表れていますが、
枠内シュートは4本と物足りない結果でした。
アーセナルの攻守の要であるトーマスを
出足鋭いMFギマランイスを中心にケアしていたこと、
サカ、マルティネッリの両ウィングに
2人以上で抑えに行く守備を徹底していたことなど、
ニューカッスルの守備力・組織力の高さが
この試合で際立っていました。
この試合のニューカッスルは
守備だけでなく攻撃面の脅威も感じさせて、
ニューカッスルがここまで1敗のみである所以を、
まざまざと見せつけるような内容だったと思います。
エディ・ハウ監督の手腕を称えたいところですが、
アーセナルにとっては大きな脅威であることを
改めて再認識させられる試合となりました。
まだ残っているアウェー戦が
非常に難しい試合になることが予想されますので、
冬の移籍市場でのテコ入れも含め、
今後の動き方を注視していく必要がありそうです。
トピック② 戦術的オプションが欲しい
さて、今後の動き方という点で
非常に大きな課題となってくるのは、
アーセナルの戦術的オプションの少なさです。
局面を変えることができる選手、
とくに得点が欲しい場面で投入できる選手が、
今のアーセナルには不足しています。
選手が不足しているというよりも、
サブの選手たちが
アルテタの信頼を得られていないのかもしれません。
実際、ベンチには
ヴィエイラやマルキーニョスらがいましたが、
この試合でアルテタが途中投入したのは
76分の冨安のみで、
攻撃的な交代ではありませんでした。
スタメン組との差と考えると、
彼らを投入しにくいのも理解できますが、
出場機会がなければその差は大きくなる一方です。
今いる選手たちを信頼して
もっと出場機会を与えるのか、
信頼できる即戦力級の選手を獲得するのか。
今後は攻撃的なオプションの有無が
勝ち点に大きく影響しますので、
アルテタの判断が非常に気になるところ。
まず冬の移籍市場での動きに注目が集まります。
トピック③ レフェリーの問題
ハイレベルな試合にあって、
残念だったのがレフェリングでした。
この試合の主審はアンディー・マドレー。
両チーム合計10枚のイエローカード、
エリア内でのハンドやファールの見逃し、
プレー時間に対して短いアディショナルタイムなど、
ツッコみポイントが数多くありました。
ニューカッスル側からするとラッキーですが、
アルテタのフラストレーションにも共感できるような、
アーセナルにとってアンラッキーなレフェリングでした。
現在の立ち位置と次の試合(日本時間)
![](http://moviedeliberative.com/wp-content/uploads/2023/01/image-1.png)
さて、アーセナルがニューカッスルに引き分けたあと、
シティがアウェーのチェルシー戦に勝利していますので、
勝ち点差が5pに縮まっています。
アーセナルはウェストハム、ブライトンに勝利、
ニューカッスルに引き分けと、
W杯後の年末年始の過密日程は
2勝1分けという結果になりました。
これをうまく切り抜けたとみるか、
ニューカッスルに勝ち点2を落としたとみるか、
見方が分かれそうな結果ではあります。
ともあれ、
FAカップはあるものの次のリーグ戦まで
しばらく期間が空くことになります。
次節はアーセナルとトッテナムのノース・ロンドン・ダービー、
さらに好調ユナイテッドとシティとのマンチェスター・ダービーがあり、
上位争いが非常に面白くなっている展開ですので、
休養十分で臨んでほしいと思います。
FAカップ3回戦 オックスフォードvsアーセナル【1月10日(火)5:00 KO】
FAカップ3回戦の対戦相手は
フットボールリーグ1(3部相当)に所属する
オックスフォード。
ここはローテーションで
サブ主体の試合になることが予想されます。
いまひとつアルテタの信頼を得られていない
サブ組の選手たちにとって、
存在をアピールする大きなチャンスになるはずです。
チーム全体の底上げのためにも、
実りある試合となってくれることを期待しています。
プレミアリーグ第20節 トッテナムvsアーセナル【1月16日(月)1:30 KO】
今シーズン2度目のノース・ロンドン・ダービーです。
昨年10月の対戦ではトーマス砲が炸裂したり、
ジャカがMOMに選ばれる活躍を見せたり、
最高の形で3-1の勝利を収めています。
一方、スパーズは18試合を終えて5位につけており、
直近ではクリスタルパレスに4-0と大勝しています。
ヴィエラ監督の仇討ちの意味も込めて、
アーセナルにとってはmust-winな試合になります。
移籍市場での動き
スミス=ロウの復帰などの続報を待ちつつ、
試合を楽しみにしたいと思います。
アーセナルファンにおすすめの書籍
現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。
彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。
アーセナルファンなら必読ともいえる書籍をご紹介しますので、
興味がある方はぜひ以下リンクより手に取ってみてください。
![]() | アーセン・ヴェンゲル自伝 赤と白、わが人生 [ アーセン・ヴェンゲル ] 価格:1,870円 |
![](https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3HEDU5+G0BMCY+2HOM+BWGDT)
![]() | アーセン・ヴェンゲル アーセナルの真実【電子書籍】[ ジョン・クロス ] 価格:1,980円 |
![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=3HEDU5+G0BMCY+2HOM+BWGDT)
プレミアリーグ第18節の結果はこちら
プレミアリーグ第20節の結果はこちら
目次 1 アーセナルの試合を毎節レビュー2 試合結果2.1 前半2.2 後半3 […]…