【アーセナルの試合を毎節レビュー】
フットボールの母国・イングランドに、
人々を惹きつけてやまないクラブがあります。
そのクラブの名は、アーセナルFC。
アーセン・ヴェンゲル氏が築き上げた栄光の時代から、
希望の見えない闇の時代を耐え抜き、
ヴェンゲル氏の系譜を継ぐアルテタ監督のもとで
再び黄金時代を迎えようとしています。
躍進と失速を味わった昨シーズンから、
再び頂点を目指すアーセナルの試合を、
当ブログでは毎節自由にレビューしていきます。
ヴェンゲル政権末期からのグーナー達に救いあらんことを。
【試合結果:1-0の敗戦】
Read about Aston Villa v Arsenal in the Premier League 2023/…
前節シティを下したアストンヴィラのホームに、
アーセナルが乗り込んでの一戦。
アストンヴィラはホーム14連勝と波に乗っており、
クラブ史上初のホーム15連勝を狙います。
アーセナルのGKはラヤ、
DFラインはホワイト、サリバ、マガリャンイス、ジンチェンコ。
中盤にはライス、ウーデゴール、ハヴァーツの3人、
前線にはサカ、ジェズス、マルティネッリが並びます。
試合は開始からアストンヴィラがアーセナルを勢いで圧倒。
アーセナルは十分にボールを持つ時間も作れないまま、
開始7分に右サイドでベイリーの突破を許すと、
エリア内のマッギンに反転シュートを決められます。
リードを許したアーセナルは、
サカやウーデゴールらが惜しいシュートを放ちますが、
元アーセナルGKのマルティネスのセーブもあり、
同点弾を決めることができません。
39分にはウーデゴールの決定的なシーンもありましたが、
前半で同点に追いつくことはできず、
試合は後半へと折り返します。
対するアストンヴィラはハーフタイムで
ベイリーからディアビの選手交代を実施。
後半に入り、46分にはエリア内でジェズスが
ドウグラス・ルイスと交錯する場面がありましたが、
アーセナルにPKは与えられず。
得点の欲しいアーセナルは
アストンヴィラの高いラインの裏を積極的に狙いますが、
ゴールにたびたび迫りながらも
決定機を決めきることができません。
90分にはウーデゴールのクロスに
ハヴァーツとキャッシュが飛び込む場面で
ボールがゴールラインを割りますが、
VARの結果ゴールは認められませんでした。
アディショナルタイムの最後まで
チームはルートン戦のような奇跡を追い求めますが、
惜しくもゴールは生まれず1-0の敗戦となりました。
トピック① 決定機を活かし切れず
この試合のヴィラは非常に集中した守備を見せましたが、
アーセナルはシュート数:12本、オンターゲット:5本と、
十分なチャンスを作り出していました。
あのシュートが決まっていれば、という場面が多く、
アーセナルがアストンヴィラに惨敗したというよりも、
取るべき勝ち点を得られなかったという印象の試合になりました。
この試合のヴィラは本当に手ごわい相手だったので、
必ずしも勝てたとは言い切れませんが、
決定機を活かせていれば勝ち点1は取れていたのではと思います。
ここまで得点力を発揮してきたアーセナルですが、
アストンヴィラの気迫によるプレッシャーだったのか、
非常に惜しい敗戦でした。
やはり必要なのは圧倒的なスコアラーなのか、
大金を払ってハーランドを獲得したペップの気持ちがわかるような。
われらがハヴァーツはかなり状態がいいだけに、
今後の試合でも期待していきたいと思います。
トピック② サブの選手層
今シーズン、アーセナルは選手層の厚みを増してきていますが、
攻撃面での選択肢の少なさはこの試合で浮き彫りになりました。
トロサールは信頼に足る切り札ですが、
エンケティアやネルソンといった面々は、
アルテタからの信頼を十分に得られていない印象です。
スタメン組と比べるとやはり見劣りする感はありますが、
一方で、ネルソンのボーンマス戦でのゴールや、
エンケティアがこれまで決めてきた得点を考えると、
アルテタ監督がもっとプレータイムを与えるべきではとも思います。
アルテタ監督は以前からメンバー固定化の傾向が指摘されていますが、
チャンピオンズリーグもある今シーズンは、
よりチームの総合力が問われます。
出ずっぱりのサカの負担も気になるところですし、
サブの選手たちのプレー時間のマネジメントは
今後チームの課題となりますので、
次のPSV戦をはじめ選手起用に注目していきましょう。
トピック③ VAR判定の問題
この試合でも物議を醸しているVAR判定。
ジェズスとドウグラス・ルイスの接触の場面しかり、
エンケティアへのジエゴ・カルロスへのエルボーしかり、
終盤のハヴァーツとキャッシュの接触しかり、
アーセナルにとっては不利に思える判定が続きました。
VAR判定は今シーズンその妥当性に疑問を呈されてきましたが、
VARを無くさないのであれば、
出来る限り正確に公平なジャッジを実行してほしいものです。
今シーズンが終わるまでに、
チームごとのVARの疑惑の判定を集計したデータなども
出てくれば見てみたいですね。
現在の立ち位置と次の試合(日本時間)
アーセナルがアストンヴィラに敗れたことで、
リバプールが首位に立っています。
リバプール、シティ、スパーズが勝利している一方、
ユナイテッドはボーンマスにホームで敗北。
あとは気が付けばニューカッスルがユナイテッドより下の順位に。
混沌とする首位争いのなかで、
アーセナルはこの敗戦を引きずりすぎず、
気持ちを切り替えて戦っていってほしいところです。
チャンピオンズリーグ第6節 PSV vsアーセナル【12月13日(水)2:45 KO】
すでにグループリーグ首位通過を決めている状況のため、
選手のローテーションで過密日程の負荷を軽減したいところ。
どんな若手選手が起用されるのか、
メンバー選考に注目してみていきましょう。
プレミアリーグ第17節 アーセナルvsブライトン【12月17日(日)23:00 KO】
チャンピオンズリーグのあとは、
三苫薫を要するブライトンとのホームゲーム。
ブライトンはここまで26pで8位と中位につけていますが、
決して油断のできない難敵です。
この試合のあとにはアンフィールドでのリバプール戦が控えており、
ここはきっちり勝ち点を落とさずに行きたいところです。
前の試合の結果(プレミアリーグ第15節)
次の試合の結果(チャンピオンズリーグ第6節)
目次 1 【アーセナルの試合を毎節レビュー】2 【試合結果:1-1のドロー】3 […]…