【最後まで】プレミアリーグ第38節 アーセナルvsエバートン 【マッチレビューと今シーズンの感想】

【アーセナルの試合を毎節レビュー】

フットボールの母国・イングランドに、
人々を惹きつけてやまないクラブがあります。

そのクラブの名は、アーセナルFC。

アーセン・ヴェンゲル氏が築き上げた栄光の時代から、
希望の見えない闇の時代を耐え抜き、
ヴェンゲル氏の系譜を継ぐアルテタ監督のもとで
再び黄金時代を迎えようとしています。

躍進と失速を味わった昨シーズンから、
再び頂点を目指すアーセナルの試合を、
当ブログでは毎節自由にレビューしていきます。

ヴェンゲル政権末期からのグーナー達に救いあらんことを。

【試合結果:2-1の勝利!】

Read about Arsenal v Everton in the Premier League 2023/24 s…

長いシーズンもいよいよ最後。
アーセナルはホームにエバートンを迎えます。

同時刻にキックオフするシティvsウェストハムのスコアも気になりますが、
まずはアーセナルがきっちりと勝利することが大前提です。

スタメンとなったのはGKラヤ、
DFラインにホワイト、サリバ、マガリャンイス、冨安、
中盤にウーデゴール、ライス、パーティー、
前線にはマルティネッリ、ハヴァーツ、トロサールの11人。

今回、サカは負傷によりベンチからも外れています。

試合が始まって早々、
シティが開始2分で先制点を挙げたとのニュースが入り、
アーセナルにとっては厳しい立ち上がりとなります。

アーセナルはエバートンを押し込んで、
度々ゴール前に迫る展開を作っていきましたが、
シティが18分に追加点を決め2-0。

タイトルへの望みがさらに薄れる中で、
決定機を活かし切ることができないアーセナルに更なる追い打ち。

40分にゲイエのFKがディフレクトし、
ラヤも反応できずゴールとなってしまいました。

厳しい状況の中で先制を許したアーセナルでしたが、
ウェストハムが42分に一点を返すと
スコアの動きを知ったエミレーツにも活気が戻っていきます。

その勢いを受けてか、
アーセナルは43分にウーデゴールのクロスに冨安がダイレクトで合わせ、
前半のうちに非常に重要な同点弾を決めました。

さらにスタジアムではウェストハムが同点に追いついたかのような
ざわざわとした雰囲気が広がりましたが、
残念ながら実際にはスコアは動いておらず。

アーセナルが同点、
シティが2-1とリードする展開で、
試合は後半へと折り返しました。

後半、アーセナルはマガリャンイスが負傷するアクシデントに加え、
シティが59分に3-1とリードする苦しい展開を迎えます。

優勝の可能性が低くなっていく中でも、
69分にはティンバー、スミス=ロウをピッチに送り、
最後まで勝利を目指すアーセナル。

その姿勢が実を結んだのは89分。

中盤でボールをカットしたジェズスが、
右側を走るウーデゴールにスルーパス。

GKと対峙するチャンスを迎えたウーデゴールから、
シュートミスか狙ってのプレーなのか、
コロコロとボールはハヴァーツの前に転がっていき、
ハヴァーツの劇的な逆転弾へとつながりました。

アーセナルは自分たちにできることを完遂したものの、
シティの試合が一足先に終了。

これによりプレミアリーグ優勝の望みは絶たれますが、
アーセナルはそのままシーズン最後の試合を
2-1の勝利で締めくくりました。

トピック① シーズン最後を勝利で締めくくる

この日のアーセナルはサカを欠いたこともあり、
エバートンから得点を奪うのに苦労しました。

試合前はエバートンには勝つだろうというムードが優勢でしたが、
実際にはかなり難しい試合になったといえます。

しかし、アーセナルが勝利してもタイトルの行方は変わらなかったとはいえ、
終盤まで時間を要しながらも、
最後には逆転勝利を挙げたことは、
今シーズン全体の印象をよりポジティブなものにした
はずです。

優勝を逃した落胆がチーム、サポーターの両方にありながらも、
試合後のスタジアムは長いシーズンを戦い抜いた選手たちの
健闘を称える雰囲気に包まれていました。

このポジティブな雰囲気をさらなる力に変えて、
来シーズンを戦っていってほしいと思います。

~今シーズンを終えての感想~

さて、プレミアリーグ最終節が終わって、
1週間が経過しようとしています。

少し冷静になった今、シーズンを振り返ると、
優勝を逃した残念さは当然強くありながらも、
さらに成長したチームの姿がより印象的です。

昨シーズンまでの積み重ねの上に、
ライスやハヴァーツといった才能あふれる選手が加入したことで、
チームはリーグ最高の堅守、流動的で多彩な攻撃を実現し、
まさにアーセナル史上最強と言える領域に到達しました。

ヴェンゲル政権終盤のロマンあふれる、
一方でソリッドな強靭さを欠いたフットボールを、
ヴェンゲル、そしてペップの薫陶を受けたアルテタ監督が、
まさに現代的に再構築・アップデートしてみせたのです。

もちろん、シティに及ばなかったという現実は、
(彼らのタイトルが数多くの違反の上に成り立っているものとはいえ、)
厳然としてそこにある事実であり、

またCLでバイエルンに敗れた点を見ても、
チームはまだ完成形ではなく、
数多くの課題が残っている状態です。

リーグ戦に関して言えば、
アストンヴィラ戦のような勝ち点のロスをいかに減らせるか。

対策してくる相手への対策という終わりのない課題ですが、
完成度を高めたチームが新しい要素をどう取り込んでいくのか、
補強戦略を含めて注目しています。

また気になるのが、
サカ、ウーデゴール、ライス、ホワイトら、
チームの中核を担う選手たちを、
如何に休ませることができるか。

実際、今シーズンは疲労によるコンディションの悪化、
かつベンチメンバーへの信頼の低さを感じさせる
場面が多々見受けられました。

選手層のさらなる充実がカギとなりますが、
今いるメンバーを積極的に起用していくのか、
新たな補強によって行われるのか、
チームの判断に注目していきたいところです。

個人的にはスミス=ロウの動向を気にしています。

総じて、毎試合毎試合負けられないプレッシャーの続くPL、
久しぶりに戻って来たCLの舞台と、
今シーズンは本当に楽しいシーズンでした。

個々人を取り上げれば、
圧倒的なクオリティでチームを一段上に引き上げたライス、
チームに欠かせない選手となったハヴァーツのドラマ。
個人的にはジョルジーニョのいぶし銀の働きも印象的でした。

また、先日退団を発表したエルネニーの
長年の貢献にも改めて感謝するとともに、
新天地での活躍を祈っていきたいと思います。

今後も様々なニュースが出てくると思いますが、
これからチームがどのような姿となっていくのか、
まだまだ先が楽しみで仕方ありません。

昨シーズン、今シーズンの悔しさを知っているからこそ、
タイトルに到達できた時の喜びは一層大きくなるはずです。

他のチームに言及すると、
シティはPL4連覇と記録を作ったものの、
彼らが数多くの違反を清算できていない以上、
虚しさをぬぐえない結果です。

リバプールは一時代を築いたクロップが退団し、
また新しいタームへと入ろうとしています。
ライバルクラブではありながら、
クロップはプレミアリーグの歴史に残る素晴らしい監督でした。

アストンヴィラは本当に悔しい相手で、
エメリにタイトルを阻害されたといってもいいと思っています。
ぜひとも来年はリベンジを。

スパーズ、チェルシー、ユナイテッド、
このあたりは引き続き足踏みしていてほしい。

ともあれ、これからまたいろいろな動きもありそうですので、
試合のないオフシーズンも楽しんでいきましょう。

最後に、この凡庸な人生にドラマを与えてくれるアーセナルに、
今シーズンを最後まで戦い抜いた選手たちに改めて感謝したいと思います。

また、当ブログに目を通してくれた方々にもとても感謝しています。

今後も愉快なるアーセナルライフをぜひ楽しんでいきましょう!

前の試合の結果(プレミアリーグ第37節)

カルペディ!

目次 1 【アーセナルの試合を毎節レビュー】2 【試合結果:0-1の勝利!】3 […]…