【アーセナルの試合を毎節レビュー】
フットボールの母国・イングランドに、
人々を惹きつけてやまないクラブがあります。
そのクラブの名は、アーセナルFC。
アーセン・ヴェンゲル氏が築き上げた栄光の時代から、
希望の見えない闇の時代を耐え抜き、
ヴェンゲル氏の系譜を継ぐアルテタ監督のもとで
再び黄金時代を迎えようとしています。
躍進と失速を味わった昨シーズンから、
再び頂点を目指すアーセナルの試合を、
当ブログでは毎節自由にレビューしていきます。
ヴェンゲル政権末期からのグーナー達に救いあらんことを。
【試合結果:6-0の大勝!】
Find all match stats from Arsenal vs Lens UEFA Champions Lea…
ブレントフォード戦での劇的な勝利からほどなく、
チャンピオンズリーグの試合が始まります。
グループリーグの突破がかかる試合で、
GKはラヤがスタメン。
ブレントフォード戦で不安定さを見せたラムズデールはベンチとなりました。
DFラインは冨安、サリバ、マガリャンイス、ジンチェンコ。
冨安はこのところホワイトに代わっていいパフォーマンスを見せています。
中盤にはウーデゴール、ライス、ハヴァーツの3枚。
前線にはサカ、ジェズス、マルティネッリが並びます。
アウェーで敗れている相手に難しい試合となることが予想されましたが、
アーセナルは早い時間帯に先制に成功します。
冨安のエリア内へのクロスのクリアボールに、
ジェズスが頭で折り返して、
中央にいたハヴァーツが左足で合わせての13分のゴールでした。
ここまで適応に苦しんでいたハヴァーツですが、
ブレントフォード戦から連続でのゴールを決めてみせます。
たたみかけるアーセナルは21分、
サカの右サイドの仕掛けからこぼれ球を拾ったジェズスが、
巧みなフェイントでDFをかわしてシュートを決めて2-0。
さらにその直後の23分、
マルティネッリのシュートをGKがはじいたボールが、
サカに当たる形でゴールに入ります。
27分には再びマルティネッリの仕掛けから、
ドリブルでDFを翻弄してからの右足での正確なシュートで4-0。
ゴールラッシュは止まらず、
前半の終了間際の45+1分、
右サイドを勢いよく駆け上がった冨安にサカからボールが出ると、
冨安からのクロスにウーデゴールが左足でのダイレクトボレー。
流れるような美しいゴールで、
アーセナルは前半のうちに5-0と勝利をほぼ決定づけます。
大きなアドバンテージを得たアーセナルは、
ハーフタイムで冨安→ホワイト、
ジンチェンコ→キヴィオルの交代を実施。
大差がついた試合の構図が変わることはなく、
アーセナルは66分にサカ→ネルソン、
75分にライス→ジョルジーニョ、
82分にジェズス→エンケティアと、
余裕を持った交代策を行って試合をクローズ。
86分には相手チームのハンドによりPKを獲得し、
ジョルジーニョが決めてダメ押しの6-0。
攻撃力を爆発させたアーセナルは、
この大勝でグループリーグ突破をつかみ取りました。
トピック① グループリーグを突破
この勝利により、アーセナルはグループリーグ突破を決めました。
RCランスが守備的な戦いを選択しなかったこともあり、
PLでの戦いでやや影を潜めていた
アーセナルらしい攻撃的な魅力を感じさせる内容でした。
そしていよいよアーセナルがベスト16の戦いに戻ってきます。
アルテタ監督の就任以降、
チーム作りの過程で困難な時期もありましたが、
ようやく欧州のトップクラブとして復活したといえるのではないでしょうか。
アルテタ監督の就任200試合の成績を見ると、
勝利数ではヴェンゲル監督を上回っています。
アーセナルのミケル・アルテタ監督がチームを率いて200試合に到達した。 現地時間25日、プレミアリーグ第13節の…
ヴェンゲルの元でプレーしその薫陶を受けたアルテタ監督が、
これほどの成績を残していることは、
アーセナルファンにとってはうれしい限りです。
ヴェンゲル監督も成しえなかったCL優勝にもいつか手が届くのか、
アーセナルの今後が楽しみで仕方がありません。
とはいえまだまだ先の長い話ですので、
まずはベスト16でどのチームと対戦するのか、
今後の展開を楽しみにしたいと思います。
また、次のPSV戦は勝っても負けても首位ですので、
ターンオーバーを行う余裕が得られたのも嬉しいポイントです。
また、チャンピオンズリーグというところで言及したいのはサカ。
サカは今シーズンがCLデビューとなりましたが、
5節終了した時点でゴール+アシストの数でトップに立つ活躍を見せています。
サカというスターボーイがどこまで大きくなっていくのか、
チームの成長とともに今後が非常に楽しみです。
トピック② ハヴァーツの自信
この試合で先制点を決めたハヴァーツ。
先日のブレントフォード戦でゴールを決めており、
2試合連続のゴールとなりました。
その活躍でファンが選ぶMOMにも選出されています。
前線に高さをもたらせる選手ですし、
ハヴァーツの起用で戦い方のバリエーションも
昨シーズンより増えていくのではと期待されます。
彼が左インサイドハーフでのプレーに自信を持ち、
守備だけでなく攻撃面でも貢献できるとなれば、
アーセナルのチームとしての完成度はより高まります。
アルテタ監督も彼の獲得が間違っていなかったと、
ここ2試合で確信を強めているのではないでしょうか。
トピック③ 冨安とホワイト
前半だけで2アシストを記録した冨安。
右サイドを爆走してサカからボールを受け、
中央に上げたクロスにウーデゴールが合わせたゴールは、
今シーズンでも屈指の美しいゴールでした。
ホワイトの負傷によって右サイドバックで
先発チャンスを得ている冨安ですが、
この試合で見せた視野の広さなど、
攻撃面でもホワイトに匹敵する長所を発揮できています。
怪我なく稼働できている冨安は本当に素晴らしいですね。
この試合でもハーフタイムに交代し、
非常に大事に起用されていることが感じられます。
ホワイトの状態が上がってきたときに、
アルテタ監督がどう判断するのか分かりませんが、
彼のさらなる活躍に期待したいですね。
現在の立ち位置と次の試合(日本時間)
グループリーグを突破したアーセナルは、
次節の結果にかかわらず首位通過が確定しています。
12月は厳しい日程が続きますので、
1試合でも余裕のある試合があるのは大きなアドバンテージです。
GL突破を決めた勢いにのって、
この後に控えるウルヴズ戦の勝利に期待しましょう。
プレミアリーグ第14節 アーセナルvsウルヴズ【12月3日(日)0:00 KO】
ウルヴズは今シーズン、シティとスパーズを下しており、
ニューカッスルやアストンヴィラとも引き分けています。
上位チームキラーと化しているウルヴズに、
ホームで勝利を挙げることができるのか、
首位をキープするためにも勝利してほしい試合です。
プレミアリーグ第15節 ルートンvsアーセナル【12月6日(水)5:45 KO】
昇格組のルートンとのアウェーゲーム。
順位・チームの実力を考えると順当な勝利が必要ですが、
そう思っていると足元をすくわれるのが
プレミアリーグの難しさだったりします。
ルートンにはロコンガがレンタル中ですが、
現在は怪我をしている模様です。
前の試合の結果(プレミアリーグ第13節)
目次 1 【アーセナルの試合を毎節レビュー】2 【試合結果:0-1の勝利】3 ト […]…