【今日からできる】自分は今のままでいいのか?と感じている20代におすすめの5つの取り組み:『20代だから許されること、しておきたいこと』

自分は今のままでいいのか?

本記事では、
「自分は今のままでいいのか?」
という悩みを抱えている20代、
なかでも20代中盤~後半の人に
おすすめの1冊を紹介します。

20代中盤~後半にかけては、
仕事の経験値も溜まってきて、
これまでよりも周囲を見渡す余裕ができてくる年代です。

さらに、周囲の同僚や友人が結婚した、転職したといった話も聞こえてきて、
ライフステージの変化を強く感じる時期ではないでしょうか?

そんな中で、自分の仕事や人間関係の状況を客観視したときに、
「自分は今のままでいいのか?」という悩みが浮かんできます。

一方、そんな悩みに対して、
「こうすればいい」という解決策を自分で導き出せるほど十分な経験はなく、
「どうしたらいいか分からない…」というのが実際のところではないでしょうか。

ですが、手探りで試行錯誤を繰り返すのに20代の貴重な時間を費やすのは、
本当にもったいないことです。

今回は、そんな時間の無駄をなくし、
後悔の無い20代を送るためのヒントを得ることができる、

おすすめの1冊をご紹介します。

『20代だから許されること、しておきたいこと』

今回ご紹介するのは
『20代だから許されること、しておきたいこと』(2020)です。

本書の正式なタイトルは
『20代だから許されること、しておきたいこと 「ブレない」「流されない」「迷わない」自分になる6つのヒント』で、
20代という時期を無駄にしないためのヒントが多く書かれた1冊になっています。

筆者は博報堂フェローひきたよしあき氏。

博報堂に入社後、CMプランナー・クリエイティブプロデューサーとして数々のCMを手がけたほか、
大手企業や政治家から若者まで、幅広い年代を対象にスピーチライターとして活動している人物です。

今回は「自分は今のままでいいのか?」と感じている人のために、
答えを導くヒントを見つけるための具体的な取り組みを、
5つに厳選してお伝えしていきます。

今日からできる5つの取り組み

今回は今日からでも始められる取り組みを5つに絞って取り上げます。

  • 35歳までに超えるべきハードルを設定する
  • 自分の仕事を「動詞」で規定する
  • 「個人全集」を通読する
  • 『定点の旅』と『未知の旅』
  • 「Niksen」してみる

では、1つ1つ見ていきましょう。

35歳までに超えるべきハードルを設定する

著者のひきた氏は、人生にはその年齢で飛び越えなくてはいけないハードルがあると書いています。

20代では一般的に、学校を卒業し、仕事に就いて、自活を始めるといったことです。

旅行や読書、専門スキルを身に着けるといったこともそこに含まれます。

やるべきことを先送りにすると、
ハードルが年々高くなっていくため、
できる限り早めにやっておくことが必要になります。

では、具体的にどうすればその年齢で越すべきハードルを越えることができるのか?

本書ではその方法として、
「35歳までに越えるべきハードルを設定する」ことを挙げています。

人生で元気に活動できる年齢を70歳として、
その往路である35歳までに越えるべきハードルを設定し、
その後に控える復路のための自己基盤を固めようというものです。

今この記事を読まれている方が25歳なら、
あと10年のうちにどんなことをするか、
そのハードルを設定してみる。

「海外経験を積む」「マンションを購入する」「結婚する」など、
ハードルは人によって違うものですが、
何であれ設定してみることで、あなたがこれからすべきことがより明確になり、
成果も違ってくるはずです。

ちなみに、著者のひきた氏は一番役に立ったハードルとして、
「本を読むこと」をすすめています。

自分の仕事を「動詞」で規定する

あなたの今の自分の仕事を「動詞」で規定すると、一体何になるでしょうか。

自分の仕事の「軸」を作っていくにあたり、
ひきた氏は自分の仕事を「動詞で規定する」ことをすすめています。

「書く」「作る」「聞く」「歌う」「儲ける」「寄り添う」などなど、
いろいろな動詞が挙げられると思います。

これまでの自分を振り返りながら、
動詞を1つ決めてみましょう。

職業や企業、肩書ではなく、
自ら選んだ「動詞」を仕事の軸にして行動することで、
自分が取るべき行動がより明確にイメージできるようになります。

また、「形容詞」「形容動詞」を付けることで、あなたらしさも際立ちます。

同じ「書く」でも、「美しく」書くのか、「力強く」書くのかでは、
まったく違う仕事になりそうですよね。

自分に合う「動詞」「形容(動)詞」を考えることで、
これまで見えていなかった今の仕事のスタンスであったり、
あるいは転職する際に自分にとって重視すべきことも分かってきます。

いまの仕事のままでいいのか?という悩みを抱えている方には、
ぜひ1度試してみてほしい考え方です。

個人全集を通読する

個人全集とは、ある作家のすべての著作を収録したものです。

ひきた氏は、全集を読むことを通じて、
その作家の人生や思考、経験をまるごと自身の中に取り込み、自分の中に相談や共有ができる他者を作り出す
ことをすすめています。

全集を読むことで自身の言葉の「軸」を作ることは、
まだ経験の浅い20代のうちにしかできないことであり、
この作業をするかしないかでその後の知的生産が決定的に変わると述べています。

もし興味がある方は、以下の注意事項に基づいて、
ぜひ挑戦してみてください。

  • 世の中から一定の評価を得ている人の作品を読むこと
  • 時間はどれだけかかっても構わないので、飛ばすことなく読むこと
  • 10年後にまた通読したくなるような本を読むこと

この条件さえクリアしていれば、
太宰や夏目漱石のような文豪ではなく、
現代の作家でも漫画家でも構いません。

「定点の旅」と「未知の旅」をする

社会人になったら、
休みを有効に使いなさい。
旅をするといい。

1年に二度、旅に出る。

1つは毎年同じ場所に行く『定点の旅』、
もう1つは毎年行ったことのない場所に行く『未知の旅』。

若いうちは、
これを繰り返すといい。

P188より引用

行先は海外でも日本でも構いません。

筆者はただ楽しい、ストレス発散になる旅行をするだけでなく、
「定点の旅」と「未知の旅」の両方を取り入れてみることをすすめています。

定点の旅は、
定期的に同じ場所を訪れることで、
前来たときの自分と今の自分に思いを馳せ、
人生を振り返ることができる効果があり、
自分の原点を見直す経験ができます。

未知の旅は、世界を見る目を変え、
これまでになかった考え方が生まれるチャンスを与えてくれます。

若く体力があり、
無理がきく20代だからこそ、
積極的に経験してみてほしい取り組みの1つです。

もちろん、遠くへ行く旅行だけでなく、
身近な生活のなかでも、定期的に行く場所を作ったり、
普段行かない場所に行ってみたりと、
「定点」「未知」という考え方を応用してもOKです。

人生の幅を広げるという意味でも、
ぜひ取り入れてみてください。

「Niksen」してみる

「Niksen(ニクセン)」とは、
「何もしないこと」を指す
オランダの考え方です。

ここでいう「何もしない」とは、スケジュールに従って動くのではなく、
自分が「これをしたい」という感情に素直になって行動する、
そんなニュアンスです。

できればスマホからの情報もシャットダウンして、
自分の心に行きたい場所、やりたいことを問いかけてみる。

月に1度でも、あらかじめ予定を決めずに、
自分の心の声に従って行動する日を作る
ことで、
日々の緊張がほどけていくような感覚を覚え、リラックスすることができるはずです。

自分で自分を解放、救済する一つの手段として非常におすすめですね。

また、Niksenという考え方に興味を持たれた方は、
本書でも紹介されている
『週末は、Niksen』という本を読んでみることをおすすめします。

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まとめ

最後に、今回紹介した5つの取り組みを改めて見てみましょう。

  • 35歳までに超えるべきハードルを設定する
  • 自分の仕事を「動詞」で規定する
  • 「個人全集」を通読する
  • 『定点の旅』と『未知の旅』
  • 「Niksen」してみる

今回は、具体的にこれをするのが正解、という取り組みではなく、
自分にとっての答えを導き出すためのツールとなる取り組みを紹介しました。

私も、この本を読んで、定点の旅と未知の旅という考え方や、
あえて予定を決めない「Niksen」という考え方は非常に面白いなと感じ、
ぜひ日々の生活に取り入れたいと思っています。

また、本書にはこれ以外にも興味深い取り組みや、
参考になる考え方が多く記されています。

電子書籍であれば場所も取らずに気軽に読み終えられると思いますので、
ぜひ読んでみてください。

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それでは、今後も役に立つ書籍を紹介していきます。

お読みいただきありがとうございました。

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