はじめに
今回紹介するのは、韓国映画の怪作として知られる『哭声/コクソン』です!
1度見ただけでは分からない難解さ、怒涛のオカルトアクション、
そして國村準の得も言われぬ独特の存在感…
今作が併せ持ついくつもの魅力を見ていきましょう!
基本情報・配信サービス
公開年:2016年
製作国:韓国
監督: ナ・ホンジン
出演: クァク・ドウォン(ジョング役)
ファン・ジョンミン(イルグァン役)
國村準(謎の日本人役)
チョン・ウヒ(ムミョン役)
キム・ファニ(ヒョジン役) などなど
『哭声/コクソン』が観られる配信サービス
(2020年9月時点)
2020年9月現在、本作を観られる配信サービスは以下の通りです。
・Paravi
・Amazon Prime Video など
詳細は以下のサイトをご参照ください。
あらすじ
何の変哲もない田舎の村、谷城(コクソン)。
その村の中で、村人が家族を惨殺する事件が立て続けて発生する。
容疑者にいずれも動機はなく、幻覚性の植物を摂取して錯乱したための犯行と発表されたが、謎の発疹を発症するなど説明しきれない不可解な点が多く残っていたことから、いつしか、村人たちの中では山中で暮らす謎の日本人が関わっているのではないかとささやかれはじめる。捜査にあたる警察官のジョングは、オカルトじみたその意見を当初まともに取り合わなかったが、実際にその目で数々の異常事態を目撃したことにより、徐々に疑念を抱き、一度は断念した男の家への訪問を決める。そして通訳らとともに男の家を訪れたジョングは、得体の知れない祭壇や事件の現場を写した写真などとともに、娘ヒョジンの靴を見つけ、疑いを決定的にする。
Wikipedia より引用
ストーリー紹介 ※ネタバレあり
娘ヒョジンに訪れる異変
何も語ろうとしない謎の日本人(國村準)の異様さにたじろいでしまったジョングたちは、
すごすごと村へと帰っていきます。
帰宅後、ジョングは日本人の家で発見された靴をヒョジンに見せ、
何か知っているかと彼女を問いただします。
しかし、ヒョジンが普段の様子からは想像できない異常な反抗を示したため、
仕方なくジョングは彼女が寝るのを待ち、手がかりを求めて彼女の部屋に忍び込みました。
彼女のリュックから出てきたのは1冊のボロボロのノート。
そこには血を流した女性やツノが生えた悪魔のような絵が描かれていました。
さらにジョングはヒョジンの体に「謎の湿疹」があることを発見します。
目を覚まし罵詈雑言を浴びせかけるヒョジンの異様さにショックを受けたジョングは、
その翌日再度通訳のイサムを連れて日本人を訪ねます。
ジョングは彼に「3日以内に村を出ていけ」と彼の犬を殺して脅迫しますが、
日本人は押し黙るばかりでした。
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祈祷師イルグァンの登場
ジョングが日本人を脅迫した翌日、彼の家の門に黒ヤギの死体が吊るされていました。
さらに、ジョングが母と妻に付き添われて針治療に行っている間に、
ヒョジンが隣の家の老婆にハサミで重傷を負わせる事件が発生します。
ジョング一家は藁にも縋る思いで、
高名な祈祷師イルグァン(ファン・ジョンミン)に娘の悪魔祓いを依頼。
イルグァンは派手な祈祷を終えたのち、「今まで見てきた中で一番やっかいな悪霊だ」と語り、
日本人に「殺」を打って討伐することをジョングに伝えます。
イルグァンが準備を進める一方、
日本人も滝行を行って身を清めて謎の儀式の場を整えていました。
そして、ついにイルグァンの祈祷が開始します。
闇夜に燃え上がる炎、鳴り響く太鼓のリズム、扇子を両手に踊り狂うイルグァン。
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それと同時に、苦しみながら必死の形相で念仏のような呪文を唱える日本人。
儀式は熱を帯びていき、イルグァンは刀を手に次々と鶏を生贄に捧げ、
その血を全身に浴びて赤く染まっていきます。
イルグァンが勢いそのままに木像に杭を打ち込んでいくと、
刺さった場所と同じ場所を押さえてヒョジンが苦しみだしました。
イルグァンが杭を打ち込む度に苦しむ娘の姿をみていたジョングは、
やがて耐えられなくなってしまい、儀式に割り込んで無理やり儀式を中断させます。
そして、苦しむ娘を急いで病院へと運び込むのでした。
一方、日本人は息も絶え絶えになりながら家に横たわっていました。
そこに「白い服を着た女」が現れ、画面は切り替わります。
謎の日本人の討伐へ向かうジョング
ジョングは通訳のイサムが通う教会の神父に事情を相談しますが、
神父は医者に任せろといいジョングの話には取り合いませんでした。
ジョングは自分の目で確かめることを決意し、
仲間を集めて日本人が住む山へと向かいます。
しかし日本人は見つからず、裏庭に出た彼らの前には異常な風体の男が現れます。
その男は湿疹を発症したのち錯乱し、家族を殺して行方不明になっていた男でした。
ゾンビのようになった男が次々とジョングたちに襲い掛かるなか、
彼らは森の中に潜む日本人を発見します。
ジョングたちは森の中を日本人を追っていきますが、日本人は必死に崖下で身を潜めました。
結局ジョング達は彼を見つけられず、悲嘆にくれながら帰路につきます。
その道中、ジョングたちの車は山から転がり落ちてきた何かと衝突しました。
それは血塗れになった死んだ日本人でした。
彼らは日本人を谷底に落とし、これでヒョジンも助かるはずと安堵するのでした。
本当の敵は「白い服を着た女」か、それとも?
そのころ、イルグァンは日本人の死を感じ取り、ジョングの家に向かっていました。
しかし、ジョングの家に着いたイルグァンの前に白い女が現れ、
彼は口から盛大に血反吐を吐き出しながら逃げ帰ります。
彼はソウルへの帰路で蛾の大群に襲われ、踵を返してジョングの家へ向かいました。
同じころ、イルグァンの家に向かっていたジョングも、
イルグァンから「実は悪霊は白い女だった」という電話を受けて急遽自宅へ引き返します。
一方、通訳のイサムは叔父(ジョングの同僚)が家族を皆殺しにしたことを知り、
一人十字架を携えて日本人の家に向かっていました。
家に帰ったジョングはヒョジンが姿を消していることに気が付きます。
ヒョジンを探して外に出たジョングに、白い女が語り掛けます。
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「日本人と祈祷師はグルで、彼らの言葉を信じてはいけない。
悪霊がお前の家にもうすぐ入ってくる。
鶏が3回鳴くまで家に帰ってはいけない。さもなければ家族はみな死んでしまう。」
ジョングの決断・イサムと日本人の対峙
ジョングはイルグァンから「女の言葉に惑わされるな」という電話を受け、一層混乱します。
そして、結局は女の言葉を信用せずに、鶏が3度鳴く前に自宅へと戻りました。
自宅のキッチンは既に血に塗れており、ジョングは不安に駆られて奥の部屋へと進みます。
ジョングが血溜まりの中に横たわる妻と母の姿を発見し、慟哭する中、
その前に現れたのは、血みどろになって立ち尽くすヒョジンでした。
一方、イサムは洞窟の奥に身を隠していた日本人と直接対峙します。
イサムはお前は何者だと日本人に問いかけますが、
日本人は「私が何者か、私の口でいくらいったところでお前の考えは変わらない」と答え、
さらに、「私には骨も肉もある」と聖痕のようなものがある手を見せつけます。
徐々に悪魔のように変貌していく日本人は、恐怖するイサムにカメラを向けて写真を撮ると、
あざ笑うような高笑いを響かせるのでした。
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シーンは切り替わり、イルグァンがジョングの家に到着しました。
イルグァンは軒先で呆然と座り込むヒョジンには気にも留めず、家へと入っていきます。
そして、息絶えようとするジョングの姿を写真に収めると、車で去っていきました。
ヒョジンの名を呟くジョングが映し出され、映画は終了します。
今作を楽しむ3つのポイント
ホラージャンルの盛り合わせ
今作の魅力の1つは、いくつものホラージャンルが組み合わさっていることです。
・愛する娘ヒョジンが何かに憑りつかれてしまうエクソシスト的なホラー
・キリスト教を用いたオカルトホラー
その原因が幻覚性のあるキノコなのか、あるいは最近村にやってきた日本人か?
イルグァンによる白熱の祈祷シーンも見どころです。
私は日本のホラー映画『来る』の終盤の盛り上がりも連想しました。
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徐々に悪魔のような姿へと変貌していきます。
白い女との問答にもキリスト教の要素が込められており、
オカルトホラー的な雰囲気が強くなっていきました。
移り変わっていくジャンルは、娘を救おうとするジョングの混乱を表しているようでもあり、
「真実」が容易に変化してしまう危うさを表しているとも言えます。
多くの考察の余地を生む展開
今作はあえてミスリードを誘うような演出もあり、キリスト教の要素もあり、
一体この話は何だったのか?となってしまう難解さのある作品となっています。
今回は、この映画のストーリーはこういうものだったのではないか?
という考えを記載していきます。
謎の湿疹と発狂殺人が相次いで発生する。
彼は日本人とグルである悪魔崇拝者であり、
マッチポンプ的な祈祷で稼ぎながら彼のサポートを行っている。
日本人の祈祷はパク・チョンベの肉体に悪魔を宿らせるものだった。
しかし、日本人はコクソンの村の守護神である白い女の妨害に合い失敗する。
(パク・チョンベの復活が中途半端になり、ゾンビになってしまった)
イルグァンは彼の死に気が付き、悪魔復活(≒キリスト復活)の準備が整ったことを知る。
「餌を飲み込んでしまったか」という彼のセリフは、
ジョングたちがイルグァンたちの思い通りに動いてくれたことを示している。
ソウルへ帰ろうとするが、復活した日本人が蛾の大群を遣って戻ってくるよう指示する。
イルグァンも協力して「白い女に惑わされるな」とジョングに電話で伝える。
結局ジョングは家に戻ってしまい、ヒョジンに殺される。
日本人はイサムとの問答の中で聖書を引用して自身が復活したことを語り、
悪魔としての本当の姿を現します。
イルグァンは日本人の家にあった写真を入れた箱を持っており、
そこで日本人とグルであったことが分かる。
もちろん、ストーリーの解釈はこの限りではありません。
すべては幻覚性のキノコによってもたらされた幻であり、
日本人や白い女は実は存在していないのかもしれません。
1つのセリフやシーンで幾つもの解釈の余地を残す、
何度も映画を観て確かめたくなる作品です。
國村準の怪演
この映画で最も目を引くのはやはり日本人を演じる國村準です。
何を考えているのかさっぱり分からない異様な佇まい、
一方でジョングたちから逃げ回ったときの怯えた表情、
悪魔へと変貌していく終盤のイサムとの問答。
序盤から終盤まで常に只者ではない雰囲気を出し続け、
青龍映画賞助演男優賞を受賞するのも納得の演技でした。
生肉を食らう國村準、滝に打たれるふんどし姿の國村準、
数え上げればきりのない、印象的なシーンのオンパレードです。
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國村準の怪演のためだけにこの映画を観ても全く損はないでしょう。
この作品のテーマは「信じることの危うさ」だ
ジョングの姿が意味することは
映画冒頭、「私の手と足を見よ まさに私だ」という、
ルカによる福音書24章37節-39節の言葉が引用されます。
これはキリストが復活して使徒たちの前に現れた時、
復活を信じようとしない使徒たちに向けて語った言葉です。
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最もキリストを信じていた使徒たちでさえキリストの復活を疑ってしまう。
そのことが意味するのは、人間は容易に自分の考えから抜け出すことができないということです。
実際、コクソンのキャッチコピーは「疑え。 惑わされるな。」となっています。
ジョングは「怪しい」というだけで日本人をこの事件の犯人だと決めつけ、
村を出ていくように脅しを掛けます。
一方では祈祷師による祓いを受け入れたかと思えば、
苦しむ娘の姿を見て儀式を中断して病院に運び込んだり、
「娘を救いたい」という強い思いはあるものの、そのための手段は一貫していません。
ジョングの姿は「自分の信じたいように信じてしまう」人間の姿を表しているようです。
自分が信じるものに従って行動するとき、ジョングたちが日本人を殺そうとしたように、
人間はどんな残酷なことでも実行してしまいます。
だからこそ、常にその危うさを自覚し、他人や自分を疑ってみることが必要なのでしょう。
結果的に「正しく疑う」ことに失敗したジョングは一家もろとも破滅しますが、
その破滅は何を信じるべきか分からず、
信じたいものを信じたいように信じてしまう人間を待ち受けている結末と言えます。
『哭声/コクソン』が社会に問いかけるもの
『哭声/コクソン』が公開されたのは2016年です。
この年にドナルド・トランプがアメリカ大統領に就任し、
「ポスト・トゥルース」という言葉が叫ばれるようになりました。
![](http://moviedeliberative.com/wp-content/uploads/2020/07/800px-Donald_Trump_official_portrait.jpg)
インターネット・SNSの普及によって世界中に情報が氾濫し、
何が真実で何が真実なのか、自ら判断することができない時代。
人々は自分の知りたい情報だけを収集するようになり、
自分の見たい世界だけを見るという傾向が生まれました。
その結果としての社会の分断は現代の大きな課題となっています。
『哭声/コクソン』で描かれた「信じることの危うさ」、
キャッチコピーとしての「疑え。 惑わされるな。」という言葉。
情報が氾濫し、何を信じていいか分からない事態の中で、
愛する人を救うために翻弄され破滅したジョングの姿からは、
現代社会への警鐘を読み取ることができるでしょう。
最後に笑うのは悪魔なのか、白い女なのか。
『哭声/コクソン』エンターテインメント性と社会性を持った作品と言えます。
韓国社会とキリスト教の関係
韓国は日本と比べ、キリスト教信仰の盛んな国です。
作中に登場する通訳イサムはカトリックの教会に通っていますね。
韓国でキリスト教信仰が盛んな理由には諸説ありますが、その理由を一部紹介していきます。
キリスト教は都市の地方出身者の間に普及した
戦後の韓国におけるキリスト教の普及には、米軍によるキリスト教優遇の影響の他、
経済的な発展とそれに伴う人口移動の影響がありました。
経済成長と共に都市への人口流入が発生すると、
ソウル近辺に集中した地方出身者はそれまでの地域社会や伝統から切り離され、
そこにキリスト教が代わりとなる拠り所として登場してきました。
そのキリスト教は現世利益や病気の治療など土着的なシャーマニズムと結びついたもので、
一種の新宗教として民衆の間に普及していきます。
この流れは、日本でも高度経済成長期に創価学会などの新宗教が拡大したことと似ています。
韓国では民衆の間に根付いたキリスト教が経済界とも結びついて、社会に影響力を持っています。
統一教会(世界平和統一家庭連合)などはその一例です。
現在、カトリックとプロテスタントを合わせ、
韓国の人口の3割弱がキリスト教徒といわれています。(Wiipediaより)
『哭声/コクソン』を見た後は~関連作品紹介~
『チェイサー』(2008年)
ナ・ホンジン監督の長編デビュー作であり、韓国ノワールの傑作としても知られる1作。
実際の凄惨な事件をベースに、息が詰まるような緊張感ある展開を味わうことができます。
元刑事のオム・ジュンホ(キム・ユンソク)が経営するデリバリーヘルスで、ヘルス嬢が次々と失踪するという事件が起きる。ジュンホは彼女たちに渡した高額な手付金を取り戻すため捜索を開始する。 やがて、出勤したキム・ミジン(ソ・ヨンヒ)の客の電話番号が、それまでに失踪した嬢たちが最後に仕事をした相手と一致していることが発覚。ジュンホは単身、男の自宅へ向かっているというミジンのもとへ急ぐ。
Wikipedia より
『哀しき獣』(2010年)
こちらはナ・ホンジン監督の長編第2作目。
ライムスター宇多丸も絶賛した、パワフルなバイオレンスアクション作品となっています。
中国、ロシア、北朝鮮に国境を接する延辺朝鮮族自治州の中国側に住むグナム(ハ・ジョンウ)は、タクシー運転手をする傍ら、借金返済のために給料を賭け麻雀につぎ込む堕落した生活を送っていた。さらに、韓国に出稼ぎに行った妻からの送金も連絡もない。窮地に瀕したグナムは犬商人で地下社会のボス、ミョン(キム・ユンソク)に持ちかけられた請負殺人の依頼を承諾し、韓国へ向かう。
Wikipedia より
『アシュラ』(2016年)
とにかく悪いやつしか出てこない、徹底的に暴力が描かれる韓国ノワール作品。
シーンごとの見せ方にも注目したい一作です。
刑事のドギョン(チョン・ウソン)は末期がんである妻の治療費を稼ぐため、アンナム市の市長であるソンベ(ファン・ジョンミン)の利権にかかわる犯罪行為の後始末を一手に引き受けていた。市長の不正を追及する検事のキム・チャイン(クァク・ドウォン)はドギョンの犯罪行為の証拠を掴み、それをネタに市長の犯罪行為に関する証拠を持ってこいとドギョンを脅す。市長と検察との間で板挟みにされる中で、ドギョンはさらなる深みにはまっていく。
Wikipedia より
『来る』(2018年)
『哭声/コクソン』のイルグァンの祈祷シーンが楽しかったという方に。
『来る』終盤のある「敵」との対峙シーンでは、
ホラー映画史上類の無いビジュアルの超能力バトルが展開されます。
社内では子煩悩で愛妻家で通っている田原秀樹の身に、ある日から怪異現象が勃発する。その怪異現象によってその家族や会社の同僚たちにまで危害が及ぶようになり、オカルトライターの野崎和浩に現象の解明と除霊を依頼する。野崎は、霊媒師の血を引くキャバ嬢・比嘉真琴らと共に調査に乗り出すが、そこで正体不明の訪問者と対峙することになる。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)
韓国産ゾンビ映画として話題を呼んだ1作。
韓国ノワールのスターともいえるマ・ドンソクも出演。
こちらについては当ブログ別記事でも紹介しています!
感想
変遷していくジャンル、難解なストーリー、込められたメッセージ性、
何度も映画を見返す面白さのある映画でした。
「疑う」ことは難しく、「信じる」こともまた難しい。
悲惨な結末を迎えたジョングの姿から、人間の無力さのようなものが伝わってきます。
人間の姿を見つめながらエンターテインメント性も兼ね備える、
韓国映画のレベルの高さを改めて感じることのできる作品ですね。
『哭声/コクソン』はナ・ホンジン監督の第3作目ということで、
やはり1作目の『チェイサー』、2作目の『哀しき獣』も今後見ていきたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
今後も随時記事を更新していきます。
このブログではほかにも韓国映画を紹介していますので、
ご覧いただけますと幸いです!