【アーセナルの試合を毎節レビュー】
フットボールの母国・イングランドに、
人々を惹きつけてやまないクラブがあります。
そのクラブの名は、アーセナルFC。
アーセン・ヴェンゲル氏が築き上げた栄光の時代から、
希望の見えない闇の時代を耐え抜き、
ヴェンゲル氏の系譜を継ぐアルテタ監督のもとで
再び黄金時代を迎えようとしています。
躍進と失速を味わった昨シーズンから、
再び頂点を目指すアーセナルの試合を、
当ブログでは毎節自由にレビューしていきます。
ヴェンゲル政権末期からのグーナー達に救いあらんことを。
【試合結果:5-0の快勝】
Read about Arsenal v Crystal Palace in the Premier League 20…
悪夢のような3連敗からしばしの休息を経て、
プレミアリーグの戦いが戻ってきました。
再び勢いを取り戻したいアーセナルは、
ホームにクリスタルパレスを迎えます。
GKにはラヤ、
ホワイト、マガリャンイス、サリバ、ジンチェンコのバックライン、
中盤にはウーデゴール、ライス、ハヴァーツ、
前線にはサカ、ジェズス、トロサールが並びました。
課題だった得点力の部分で改善点が見られるか注目が集まる中、
アーセナルは開始11分に先制点を挙げます。
ライスのコーナーキックに頭で合わせる形で、
マガリャンイスがゴールネットを揺らしました。
リードを奪ったアーセナルは、
ラヤのキックミスからレルマにシュートを許す場面を与えますが、
ラヤ自らの好セーブで事なきを得ます。
追加点が欲しいアーセナルは、
37分にサカのコーナーキックにマガリャンイスが飛び込み、
2-0とリードを拡げることに成功しました。
ゴールはGKヘンダーソンのOGとなりましたが、
実質的にはマガリャンイスの2点目となる活躍で、
試合を優勢に進めたまま後半へ向かいます。
後半に入り、試合を決定づけるゴールが生まれたのが59分。
クリスタルパレスのコーナーキックの場面から、
ボールをキャッチしたラヤから前線に走り込んでいたジェズスへ、
完璧なスローイングでボールが出ます。
ジェズスはドリブルで持ち上がると、
並走していたトロサールにラストパス。
トロサールは右に切り返してクラインを置き去りにし、
力強いフィニッシュでカウンターを見事に完結させました。
その後、69分にトロサール→マルティネッリ、
ハヴァーツ→スミス=ロウ、
73分にライス→ジョルジーニョ、
81分にジェズス→エンケティア、
マガリャンイス→キヴィオルの交代を実施したアーセナルですが、
この日の試合は3-0では終わりませんでした。
90+3分にはエンケティアのスルーパスに抜け出したマルティネッリが、
ヘンダーソンとの1対1を制して4-0。
直後の90+5分にはジョルジーニョのロブパスに抜け出したマルティネッリが、
再びヘンダーソンとの対峙を制し、
5-0とゴールラッシュのラストを飾りました。
ゴール欠乏症を吹き飛ばすようなゴールラッシュで、
アーセナルはクリスタルパレスに5-0の勝利を収めました。
トピック① 暗闇を照らすゴールショー
ウェストハム、フルハム、リバプールの3連戦で、
アーセナルは得点力という課題を突き付けられました。
アーセナルがどのように立て直すのか注目が集まっていた試合で、
アルテタ監督とチームは見事なゴールショーを演じて見せました。
この試合ではセットプレーが重要な役割を果たしましたが、
CKをもっと有効に使うべきという指摘は以前からなされており、
その点について改善が見られたのは非常に大きなポイントでした。
セットプレーコーチのニコラス・ジョバーの元、
ドバイで集中的にセットプレーのトレーニングをしていたようで、
それが早々に実を結んだといえそうです。
ラヤを起点にしたカウンターも冴えており、
新しいゴールの形も見えてきたように思います。
一方、相手の守備陣形を崩す部分については、
以前の試合のように苦戦している様子も窺えたこと、
クリスタルパレスが比較的積極的な姿勢で試合に臨んだことを考慮すると、
この試合をもって問題が解決したとは言い切れず、
まだまだこの後の展開を見ていく必要があります。
ただし、マルティネッリにも得点が生まれたことなど含め、
今の得点に苦しむチームにとって最高の結果であり、
アルテタ監督の素晴らしい仕事の結果でした。
トピック② サブメンバーの活躍
トロサールもこのところゴールがない状態でしたので、
カウンターの最後を決めきるゴールが生まれたのは非常にポジティブでした。
また、マルティネッリのゴールをお膳立てする形で、
エンケティアやジョルジーニョにアシストが付いたのもよし。
加えて、スミス=ロウもこれまでよりもいいプレーを見せており、
これも選手層の厚みという点で嬉しい兆候です。
直近の課題である得点不足は
精神面によるところも大きいと思われますので、
このゴールラッシュがチーム全体に自信を与えてくれるのではと期待しています。
トピック③ ジンチェンコの活躍
この試合はジンチェンコの良い部分が出た試合でした。
彼が見せる攻撃的なセンスはやはり代替の効かないもので、
こうした試合展開ではそんな彼の力がより重要になります。
守備面での不安を隠せない部分があるため、
ティンバーが復帰してきたときに、
左サイドバックのポジション争いがどうなるのか、
個人的に注目しているポイントです。
現在の立ち位置と次の試合(日本時間)
アーセナルが勝利した一方、リバプールも勝利しており、
アーセナルとの勝ち点差は5ポイントとなっています。
アストンヴィラはエバートンと引き分けており、
アーセナルとは勝ち点43で並びました。
やはりここから勝ち点を落とさずに走ることができるのか、
リバプールとヴィラが転ぶことを祈りながら、
まずは継続性が求められるプレミアリーグです。
プレミアリーグ第22節 ノッティンガム・フォレストvsアーセナル【1月31日(水)4:30 KO】
クリスタルパレス戦での勝利に続き、
現時点で16位に沈んでいるチームを相手に、
確実に勝利を収めたい一戦です。
どのような得点の形が見られるのか、
セットプレーの活用方法も含めて注目しています。
プレミアリーグ第23節 アーセナルvsリバプール【2月5日(月)1:30 KO】
リバプールとのリベンジマッチ。
アンフィールドではドローに終わっていますが、
ホームでは勝利することができるか。
リーグタイトルを争う試合としても、
プライドをかけた試合としても、
非常に重要な試合が迫っています。
前の試合の結果(FAカップ3回戦)
目次 1 【アーセナルの試合を毎節レビュー】2 【試合結果:0-2の敗戦】3 試 […]…
次の試合の結果(プレミアリーグ第22節)
目次 1 【アーセナルの試合を毎節レビュー】2 【試合結果:1-2の勝利】3 ト […]…