【マッチレビュー】21-22 プレミアリーグ第38節アーセナルvsエバートン 試合感想 【終わり良ければ…】

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【マッチレビュー】21-22 プレミアリーグ第37節ニューカッスルvsアーセナル 試合感想 【最悪の2連敗】

試合概要 
【全てを出し尽くしたエバートンは、ウソのようにボロ負けした。】

CL出場権確保への一縷の望みをつなぐため、
この試合での勝利が不可欠なアーセナル。

一方のエバートンはクリスタルパレス相手に劇的な逆転劇を見せ、
プレミアリーグへの残留を決めていた。

その試合で全てを出し尽くしたエバートンを相手に、アーセナルは得点を重ねていく。

まず27分にはイウォビのハンドで得たPKをマルティネッリが決めて1-0。

31分にはCKから、ニアサイドでフリックされたボールに中央で触ってエンケティアがゴール。

前半の終わり際にファン・デ・ベークのゴールで2-1とされるものの、
56分にはセドリックが3-1と勝利を大きく引き寄せるゴールを挙げる。

サカのCKでのグラウンダーのボールに、
セドリックが右足でダイレクトに合わせた得点だった。

59分にはまたしてもCKの流れから、ガブリエウのゴールで4-1。

82分にはペペからのパスを受けたウーデゴールの、
巧みなドリブルからの流し込むようなゴールでダメ押しの5-1。

アーセナルは最終節を5-1と大勝で締めくくった。

終わりよければすべてよし…?

さて、エバートンに無事勝利したアーセナルだったが、
その裏でノリッジはスパーズに0-5と粉砕されてしまった。

万事休す、である。

結果的にアーセナルは5位、来年はELとリーグ戦を平行して戦うことになった。

最終節は勝ったし、そもそも地獄のような三連敗で始まったわけだし、
シーズンを通してみればいいシーズンだった、
終わり良ければすべてよし・・・

否。

もちろん筆者にもそんな気持ちがないわけではないし、
ここ数年のアーセナルで最も楽しくポジティブなシーズンだった。

だが、やはりCL権をあと一歩のところで逃してしまった悔しさはどうにも忘れられそうにない。

それに、スパーズと競り負けての5位という結果も非常に悔しい。

そして何より、シティとリバプールのあまりにもハイレベルな優勝争い、
まだアーセナルがそのレベルにまるで至っていないことが悔しい。

アーセナルには欧州のトップレベルのチームに返り咲いてほしい、
だからこそ今シーズンの結果に満足しないクラブでいてほしい。

やっぱり得点力がほしい

シーズンを終えて、各種のスタッツを見ていると、
やはりアーセナルの課題は得点力だろう。

得点王は23得点のサラーとソンフンミン。

それからロナウド、ケイン、デブライネといった名前が続く。

アーセナルの最高順位は11得点のサカで14位。

また、シーズンを通じてのシティのゴール数は99、次いでリバプールが94。

チェルシーが76、スパーズが69、レスターが62、アーセナルは61。

ちなみにスパーズとは得点では8点差だが、
GD(得失点)ではスパーズ+29、アーセナル+13と大きな差がついている。

アーセナルがより上に行くためには、得点力の向上が不可欠だ。

今シーズンのアーセナルは、
リバプール戦ほか先日のニューカッスル戦でも顕著だったように、
組織的なプレッシング、引いた相手に対して攻撃力を発揮できなかった。

この部分の改善のため、夏のマーケットでは、
シーズン20得点以上を取れるポテンシャルを秘めたフォワードの獲得に期待したい。

いろいろな名前が挙がっているが、
これはオフシーズンのあいだ、存分に楽しめるトピックだ。

ビッグ・サマーを楽しむ準備はできている。

「決して断れないオファー」を

『相棒』よりも長く

アーセナルの創設は1886年。

これは日本の年号では明治19年で、
ノルマントン号事件とかがあった時期、いわば大昔である。

ジャック・バウアーで有名な『24』でも8シーズン。

『相棒』でも今年で21シーズン目。

それに対して、アーセナルというドラマは140シーズン近くも続いているのだ。

そして、このドラマはまだまだ続いていく。

ヴェンゲル編、エメリ編に続いてのアルテタ編。

これがいよいよ佳境を迎えて面白くなってきたところ。

来シーズンはもっと面白いシーズンになるに違いない。

今シーズンのラストもラストで唐突に書き始めた
マッチレビューもとい感想の走り書きだが、
来シーズンもできる限り続けていこう。

また、このブログに目を通してくれる人がいれば、
ぜひ一緒に楽しんでいければ非常にうれしい。