【内容より結果!】プレミアリーグ第34節 ウルヴズvsアーセナル 【マッチレビュー】

【アーセナルの試合を毎節レビュー】

フットボールの母国・イングランドに、
人々を惹きつけてやまないクラブがあります。

そのクラブの名は、アーセナルFC。

アーセン・ヴェンゲル氏が築き上げた栄光の時代から、
希望の見えない闇の時代を耐え抜き、
ヴェンゲル氏の系譜を継ぐアルテタ監督のもとで
再び黄金時代を迎えようとしています。

躍進と失速を味わった昨シーズンから、
再び頂点を目指すアーセナルの試合を、
当ブログでは毎節自由にレビューしていきます。

ヴェンゲル政権末期からのグーナー達に救いあらんことを。

【試合結果:0-2の勝利!】

Read about Wolves v Arsenal in the Premier League 2023/24 se…

アストンヴィラ戦の敗戦、
バイエルン戦に敗れてのCL敗退を受け、
チームを取り巻く雰囲気は非常に厳しいムードとなっています。

そんな中で迎えるアウェーでのウルヴズ戦。

スタメンとなったのはGKラヤ、
DFラインにホワイト、サリバ、マガリャンイス、キヴィオル、
中盤にウーデゴール、ライス、ハヴァーツ、
前線にはサカ、ジェズス、トロサールの11人です。

アーセナルは過密日程による影響か
身体の重さを感じさせながらも、
序盤からアーセナルが攻撃のチャンスを作ります。

しかし、ゴールを決めきることはできないまま、
30分にウルヴズに大きな決定機。

キヴィオルがバウンドしたボールへの対応の際に
ジョアン・ゴメスに前に入り込まれると、

そのままエリア内に侵入を許し、
ゴールすぐ近くでシュートを撃たれますが、
GKラヤが素晴らしい反射神経でセーブし、
チームは事なきを得ました。

そこからアーセナルは攻撃のチャンスを活かし切れないまま、
前半も終わりを迎えようかという45分、
ウルヴズディフェンスをこじ開けることに成功します。

ハヴァーツのクロスに、
エリア内でジェズスが粘ったこぼれ球が
トロサールの足元に転がると、

トロサールのシュートはアウトサイドがかった形になり、
ゴールポストに当たってトップコーナーに吸い込まれました。

トロサールのゴールで0-1としたアーセナルは、
そのまま後半へと折り返します。

後半に入るとアーセナルは優勢に試合を進めるものの、
リードは広げられないまま、
72分にトロサール→マルティネッリ、
80分にジェズス→パーティーの交代。

最少リードの緊迫感のある時間が続く中、
終盤はアーセナルがウルブズを圧倒する時間となり、
90+5分にはウーデゴールが追加点。

エリア内の角度のないところからのシュートで、
ウルブズの希望を断ち切るゴールを決めました。

厳しい日程の中で、
アーセナルは苦しみながらも勝ち点3を手にし、
暫定でリーグ首位に立つ結果となりました。

トピック① 内容よりも結果

ウルブズ戦は非常に苦しい戦いでしたが、
どんな風に戦ったかという内容よりも、
まずはこの戦いで勝ち点3を得られたことがすべてでした。

ここでもし勝ち点を落としていたとしたら、
ヴィラ戦、バイエルン戦という悪い流れの中で、
チームを取り巻く雰囲気は一層重たいものになっていたはずです。

これによりチームは暫定ながら首位に立って
シティにプレッシャーをかけていますし、
重要な勝利になったと思います。

また、主力選手を負傷で欠いていたウルブズとの対戦でしたが、
この過密な日程の中で結果を残す姿には、
このチームの持つレジリエンスが表れていたといえます。

この試合のレフェリングもかなり疑問が残るもので、
キルマンのハヴァーツへのチャレンジに代表されるように、
アーセナルにとっては逆風でした。

疲労や判定といった逆風を退けたことは、
この試合のアーセナルが非常に優れていたポイントです。

また、この試合のアーセナルにはツキもありました。

それは先制点となったトロサールのゴールで、
狙っていたのとは異なる形だったものの、
結果的にGKも触れないスーパーゴールに。

前半のうちにリードを奪えたことで、
時間とともに増していく得点のプレッシャーが軽減されたほか、
ウルブズの気勢を挫くことに繋がっています。

トロサールはいつも重要な得点を決めてくれる、
チームにとっては本当に貴重な選手です。

今週もチェルシー戦、スパーズ戦と
ロンドンでのダービーが続く厳しい日程ですが、

チームとしてのレジリエンス、
そしてわずかな幸運が勝利へつながってくれることを
楽しみにしていきたいと思います。

トピック② 隠せない疲労感

レジリエンスを賞賛したい気持ちの一方で、
チームの疲労感は否めません。

4月はCLもあり非常に過密な日程ですので、
ウルブズ戦では多少メンバーを変えることも予想されましたが、
アルテタ監督は大きな変更は行わず。

もちろん、この試合終盤のウーデゴールの得点や、
ライスの八面六臂の活躍を見ると、
主力選手の代えがたさを感じてしまうのですが、

チームの疲労度を考えれば
スミス=ロウやパーティーをもっと起用していい
とも思います。
ヴィエイラも負傷離脱が無ければもっとチームに馴染めていたか…。

勝ち点を失えないこの厳しい局面の中、
サブメンバーを積極起用するのは簡単ではないのですが、
アルテタ監督がこの終盤をどう戦っていくのか。

アルテタ監督がCLとPLの制覇を目指すのであれば、
選手の疲労のコントロールは
絶対に考えなくてはいけない要素
なだけに、
非常に興味深いポイントです。

トピック③ ラヤの活躍

昨シーズン活躍を見せたラムズデールに対し、
彼を追いやるほどラヤのパフォーマンスは優れているのか?
というのがアーセナルのGKに関する問題点でした。

シュートストップという点では
ラムズデールに軍配が上がると感じていましたが、
直近のラヤはシュートストップの点で良い活躍を見せています。

特にジョアン・ゴメスのシュートをセーブしたのは
この試合の分水嶺となったポイント
で、
あれがもし決まっていたら試合はまるで違う結果になっていたかもしれません。

今後アルテタ監督のチームで守護神の座が揺らぐことは考えにくく、
ラムズデールとのお別れもすぐそこまで迫っている、
そんな印象を抱く状況になっています。

現在の立ち位置と次の試合(日本時間)

プレミアリーグ公式サイトより

アーセナルは暫定首位に立っていますが、
明日にはもうチェルシーとのビッグロンドンダービーが控えており、
本当に過密な日程を何とかこなさなくてはなりません。

アーセナルの勝利と合わせて、
リバプールとシティのスリップを何とか祈っています。

プレミアリーグ第29節(延期分)アーセナルvsチェルシー【4月24日(水)4:00 KO】

チェルシーはこの時期になっても9位と、
想像以上に浮上してこない状況ではありますが、
パーマーはハーランドに並ぶ20得点と好調です。

ホームでのビッグロンドンダービーであり、
かつチェルシーに敗れてタイトルレースで後退するのも腹立たしいですので、
内容よりも勝利を期待して観戦したいと思います。

プレミアリーグ第35節 スパーズvsアーセナル【4月28日(日)22:00 KO】

週末にはノースロンドンダービー。

スパーズは直近ではニューカッスルに4-0と大敗していますが、
問題はアーセナルの疲労度です。

万全の状態なら難なく勝てるだけの差があると思いますが、
その力を発揮できるかどうか、
アルテタ監督の采配に期待していきましょう。

前の試合の結果(チャンピオンズリーグ準々決勝 2nd leg)

カルペディ!

目次 1 【アーセナルの試合を毎節レビュー】2 【試合結果:1-0の敗戦】3 ト […]…

次の試合の結果(プレミアリーグ第29節延期分)

カルペディ!

目次 1 【アーセナルの試合を毎節レビュー】2 【試合結果:5-0の大勝!】3 […]…