【終わらないフラストレーション】FAカップ3回戦 アーセナルvsリバプール 【マッチレビュー】

【アーセナルの試合を毎節レビュー】

フットボールの母国・イングランドに、
人々を惹きつけてやまないクラブがあります。

そのクラブの名は、アーセナルFC。

アーセン・ヴェンゲル氏が築き上げた栄光の時代から、
希望の見えない闇の時代を耐え抜き、
ヴェンゲル氏の系譜を継ぐアルテタ監督のもとで
再び黄金時代を迎えようとしています。

躍進と失速を味わった昨シーズンから、
再び頂点を目指すアーセナルの試合を、
当ブログでは毎節自由にレビューしていきます。

ヴェンゲル政権末期からのグーナー達に救いあらんことを。

【試合結果:0-2の敗戦】

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プレミアリーグのクラブが参戦する、
FAカップ3回戦。

アーセナルvsリバプールは3回戦屈指のビッグカードです。

アーセナルは「No More Red」というキャンペーンの一環で、
真っ白なユニフォームで挑みます。

ホームに強敵を迎えるアーセナルは、
ウェストハム、フルハムと続けて敗れていることもあり、
スタメンに変化が見られました。

まずGKにはここでラムズデール。

DFラインはホワイト、サリバ、マガリャンイス、キヴィオル。

中盤のダブルボランチにジョルジーニョとライス。

2列目はサカ、ウーデゴールと来て、
左でネルソンがスタメンに。

ワントップには怪我のジェズスに代わり、
ハヴァーツが起用されています。

アーセナルは立ち上がりから果敢に攻め込み、
リバプールゴールを脅かします。

ラムズデールのロングフィードに飛び出したネルソンや、
裏に飛び出したハヴァーツの折り返しの流れからの
ウーデゴールのゴールバー直撃のシュートなど、
あと一歩で、という惜しいシーンが続きました。

その後もホワイトのシュートをアリソンに防がれる場面や、
CKからハヴァーツのヘディングが外れたシーンなど、
ゴールに迫っていたのはアーセナルでした。

45分にアーノルドのシュートがバーに直撃し、
肝を冷やす場面もありましたが、
前半は0-0で折り返します。

決定機を活かせなかったアーセナルに対して、
後半のリバプールは流れを取り戻し、
前半よりもチャンスを作り出していきます。

しかし、互いに決定機を作りながらも、
GKのファインプレーやゴール前での精度を欠いたことなどから、
スコアの動かない時間帯がつづきました。

均衡が破れたのは79分、
アーノルドの左サイド深い位置からのセットプレーのボールを、
キヴィオルが触る形でOG。

セットプレーから先制点を許したアーセナルは、
エンケティア、トロサール、スミス=ロウなど
交代策を打って得点を狙いに行きます。

しかし、90+4分にカウンターからディアスにゴールを決められ、
0-2と万事休す。

そのまま試合は0-2で終了し、
アーセナルはFAカップ3回戦敗退となりました。

試合のトピック

ゴールを決めきれなかった報い

この試合、アーセナルは立ち上がりから果敢な攻撃を展開しました。

リバプールを相手にゴールに迫る場面をいくつも作り出したものの、
微妙なパスのずれや精度を欠いたシュートによって、
最後までゴールネットを揺らすことができませんでした。

この展開はウェストハム、フルハム戦と同じで、
アーセナルの得点力不足が結果に直結する、
非常にフラストレーションの溜まるものだった
といえます。

決定機を逃し続けていると勝利の女神に嫌われるというのは、
フットボールではしばしば見かける光景ですが、
この試合もまさにそんな結果となってしまいました。

リバプール相手にこれだけのチャンスを作れるのに、
なぜ最後のフィニッシュがうまくいかないのか、
観ている側としてはかなり歯がゆいものがありました。

フルハム戦の酷い試合内容から、
チームは新しい布陣も導入してある程度立て直していましたが、
この問題の根は深いのかもしれません。

ただし、少なくとも1月のマーケットで
強力なFWを補強することは現実的ではないため、
チームは現有戦力でこの問題に対処することになりそうです。

固定化された戦い方が対戦相手に研究されていること、
昨シーズンのジャカのようなプレーメイクが欠けていることなど、

チームがこの3連敗から何を学び、どんな手を打つのか、
結果に直結する重要な問題なだけに、
いち早い修正を期待したい状況となっています。

また、サブの投入のタイミングについては、
個人的には非常に遅く感じました。

80分を過ぎてからエンケティア、スミス=ロウ、
トロサールらが随時投入されていきましたが、
もっと早く手を打てたのではとの印象もあります。

ベンチにいる選手たちに期待感があれば
アルテタ監督もカードを切りそうですし、
このあたりのサブの選手たちへの信頼のなさも、
現在のチームが抱える問題点といえそうです。

その点に関して言うと、クロップのリバプールの方が
若手選手をうまく起用しながら、
チームを円滑に運営しているのでないでしょうか。

なんであれ、FAカップの敗戦は決まり、
チームは3連敗でしばしの中断期間を迎えることになりました。

現在の立ち位置と次の試合(日本時間)

この試合は非常に残念な敗戦でしたが、
決まった結果は変えようがありませんので、
プレミアリーグとチャンピオンズリーグに集中していきましょう。

プレミアリーグ第21節 アーセナルvsクリスタルパレス【1月20日(土)21:30 KO】

しばらく時間を空けて待っているのがクリスタルパレス戦。

クリスタルパレス戦までの間に、
ウェストハム戦からの3連敗の原因究明と対策を
きっちり行うことができるでしょうか。

クリスタルパレス戦で勢いを取り戻せるか、
それとも悪い流れを断ち切れずに崩れていってしまうのか、
今後のシーズンを占う重要な試合です。

プレミアリーグ第22節 ノッティンガム・フォレストvsアーセナル【1月31日(水)4:30 KO】

クリスタルパレス戦のあとは、
ノッティンガムフォレストとの試合。

開幕節では2-1で勝利している相手ですが、
その時のチームのムードがどうなっているか、
ポジティブな状態になっていることを期待したいですね。

前の試合の結果(プレミアリーグ第20節)

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目次 1 【アーセナルの試合を毎節レビュー】2 【試合結果:5-0の快勝】3 ト […]…