【アーセナルの試合を毎節レビュー】
フットボールの母国・イングランドに、
人々を惹きつけてやまないクラブがあります。
そのクラブの名は、アーセナルFC。
アーセン・ヴェンゲル氏が築き上げた栄光の時代から、
希望の見えない闇の時代を耐え抜き、
ヴェンゲル氏の系譜を継ぐアルテタ監督のもとで
再び黄金時代を迎えようとしています。
躍進と失速を味わった昨シーズンから、
再び頂点を目指すアーセナルの試合を、
当ブログでは毎節自由にレビューしていきます。
ヴェンゲル政権末期からのグーナー達に救いあらんことを。
【試合結果:2-1の開幕勝利!】
Read about Arsenal v Nottm Forest in the Premier League 2023…
![](http://moviedeliberative.com/wp-content/uploads/2023/08/image.png)
昨シーズン終盤、
ノッティンガムがアーセナルに勝って残留を決めた一方、
その結果シティの優勝が決まったという、
アーセナルにとってはやや苦い思い出のある対戦カードです。
日本時間8月12日の20時半キックオフの試合でしたが、
新しいチケットシステムの不具合により、
開始時刻が30分後ろ倒しとなりました。
アーセナルはマガリャンイスが先発を外れ、
トーマスが右の偽サイドバックを務めて、
サリバ、ホワイト、ティンバーとラインを形成します。
中盤はライス、ハヴァーツ、ウーデゴールの3枚。
前線ではエンケティアがスタメンに入り、サカ、マルティネッリと並びます。
GKターナーとの早々の再会という巡り合わせもあり、
見どころの多い開幕戦が始まります。
アーセナルがノッティンガムを押し込む展開でスタートした試合は、
26分に動きを見せます。
マルティネッリのルーレットのこぼれ球を拾ったエンケティアがゴールを決め、
アーセナルが先制に成功しました。
32分にはサリバのボール確保からパスを受けたサカが、
エリア外から左足での強烈なミドルシュートを決め、
2-0とノッティンガムを突き放しました。
前半を2-0で終えたアーセナルは、
ハーフタイムでの交代なく後半へ。
後半に入って、ティンバーが負傷するアクシデントがあり、
冨安がピッチに送り出されます。
試合の主導権を握るアーセナルですが、
追加点を決めて試合を終わらせることはできないまま、
82分にコーナーキックからのカウンターで、
FWアウォニイのゴールを許します。
1点差に迫ったフォレストは、
終盤にはクヤテやウッドといった長身選手も投入し、
アーセナルゴールに迫りますが、
何とかしのぎ切って2-1で試合終了。
アーセナルは開幕戦を勝利で締めくくり、
タイトル獲得に向けて良いスタートを切りました。
トピック① 開幕戦を勝利で飾る
アーセナルはノッティンガムフォレストを下し、
開幕白星発進となりました。
今節はシティがアウェーでバーンリーに0-3の勝利をおさめ、
本記事時点でニューカッスルがアストン・ヴィラに5-1と大勝しており、
この2チームから出遅れずにスタートを切れたことは非常に素晴らしい結果です。
開幕5連勝と好調を維持した昨シーズンと同様に、
アーセナルには勝利を積み重ねていってほしいと思います。
トピック② 今シーズンも光る両ウィング
この試合で印象的だったのはやはり、
スターボーイ・サカの美しいゴール。
得点が決まった瞬間にハヴァーツも頭を抱えるほどで、
今シーズンのサカのさらなる躍進を期待させるシーンでした。
マルティネッリも積極的に仕掛ける姿勢を見せ、
実際、彼の仕掛けからエンケティアによる先制点が生まれています。
サカとマルティネッリの両ウィングは、
バイエルンの「ロベリー」(ロッベン・リベリー)にも匹敵するレベルに、
すでに到達しているのかもしれません。
一方、チーム全体の攻撃では、
エンケティアやハヴァーツが絡み切れていない部分もあり、
完成度をまだまだ高めていく必要がありそうです。
ライスの攻撃関与にも見るべき点があり、
チームとしての連携が高まっていけば、
さらに魅力的な攻撃を見ることができるのではないでしょうか。
トピック③ 試合のコントロールに課題
一方、課題として挙げられるのは試合の締めくくり方。
タイトルレースを勝ち抜くためには、
後半に3点目を決めてノッティンガムにチャンスを与えない
試合運びを期待したいところですが、
実際にはカウンターから失点を喫し、
最後まで予断を許さない試合展開となってしまいました。
ただ、ネガティブトランジションの対応については、
アルテタ監督も課題として認識しているのは間違いなく、
この試合でも昨シーズンより守備強度を増しているのが見て取れました。
実際、前半はノッティンガムにほとんどチャンスを与えず、
終始試合の主導権を握り続けていました。
アルテタ監督のチームのスタイルとして
敵陣に相手を押し込む展開が多くなり、
カウンターを受けるリスクが高いのは必然なので、
今後の対応に注目していきたいと思います。
心配なのはティンバーの負傷で、
すでにチームに馴染んで戦力となっているだけに、
軽傷で済んでくれることを祈るばかりです。
現在の立ち位置と次の試合(日本時間)
開幕戦で勝利したアーセナルですが、
上述のようにタイトルを争うライバルも着実に勝利をおさめています。
シティ、ニューカッスルは得点力も高く、
タイトルレースの厳しさを改めて予感させます。
近年躍進しているブライトンは、
三苫の活躍もあり昇格組のルートンに快勝。
リバプール、ユナイテッド、チェルシーなどの試合も
この後控えていますので、
その結果も見ながらリーグ戦を楽しんでいきたいと思います。
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プレミアリーグ第2節 クリスタルパレスvsアーセナル【8月22日(火)4:00 KO】
クリスタルパレスはクラブの花形選手だったザハが
トルコのガラタサライへ移籍。
有望株のMFオリーセもチェルシー移籍が噂されており、
夏の補強が欠かせないチーム状況とみられます。
監督は今年76歳になる名伯楽ロイ・ホジソン。
ビエラ監督の後任として昨シーズン就任したホジソンですが、
今シーズンの続投が決まっており、
最年長監督としての戦いに臨みます。
クリスタルパレスに足元をすくわれてきたことは数知れず、
つくづく油断ならないチームです。
クリスタルパレスは開幕戦でシェフィールド・Uに
0-1で勝利を収めており、
どのような試合となるか注目したいと思います。
プレミアリーグ第3節 アーセナルvsフルハム【8月26日(土)23:00 KO】
クリスタルパレス戦のあとは、
フルハムとのホームゲーム。
マルコ・シウバ監督率いるフルハムは
開幕戦でエバートンに勝利し、
次にブレントフォード戦を控えています。
夏の移籍市場の動きなどまだまだ先は読めませんが、
GKレノやFWウィリアンなど、
元アーセナル戦士との対決も楽しみです。