【難所を突破】プレミアリーグ第5節 エバートンvsアーセナル 【マッチレビュー】

【アーセナルの試合を毎節レビュー】

フットボールの母国・イングランドに、
人々を惹きつけてやまないクラブがあります。

そのクラブの名は、アーセナルFC。

アーセン・ヴェンゲル氏が築き上げた栄光の時代から、
希望の見えない闇の時代を耐え抜き、
ヴェンゲル氏の系譜を継ぐアルテタ監督のもとで
再び黄金時代を迎えようとしています。

躍進と失速を味わった昨シーズンから、
再び頂点を目指すアーセナルの試合を、
当ブログでは毎節自由にレビューしていきます。

ヴェンゲル政権末期からのグーナー達に救いあらんことを。

【試合結果:0-1の勝利】

Read about Everton v Arsenal in the Premier League 2023/24 s…

プレミアリーグ公式サイトより

ユナイテッド戦での劇的な勝利から
代表ウィークでの各選手たちの戦いを経て、
再びリーグ戦が始まりました。

アーセナルは苦手とするグディソンパークに乗り込みます。
2017年以来、このスタジアムでアーセナルは勝てていません。
まさに難所です。

メンバーを見ると、GKのラヤが移籍後初のスタメン起用となっています。

フォーメーションは右サイドバックにホワイトが入る形で、
中盤ではファビオ・ヴィエイラが初先発
CFにはエンケティアが入りました。

一方のダイチ監督率いるエバートンは4試合を終えて未勝利ですが、
CBのタルコフスキーや中盤のゲイエ、
前線のドゥクレなど実力者がそろっています。

試合は19分、アーセナルがマルティネッリのシュートがネットを揺らしますが、
起点となったエンケティアがVARの結果オフサイドの判定となり、
得点は取り消されました。

24分、マルティネッリの負傷によりトロサールがピッチに送り出されます。

試合はアーセナルがゴールに迫る場面を作りつつも、
得点を奪うことはできず、前半を0-0で折り返すことになりました。

後半に入ってもなかなか得点を挙げられないアーセナルでしたが、
69分にコーナーキックの流れから、
サカの折り返しを受けたトロサールが左足で合わせてゴールを決めます。

常に結果を出す男の得点でリードを奪ったチームは、
80分には冨安とハヴァーツをピッチに送り出し、
試合を締めくくりにかかります。

エバートンもマクニールを88分に投入するなど得点を奪いに行きますが、
アーセナルは最後まで油断することなく試合をコントロールし、
難所を攻略しての勝ち点3を積み上げました。

トピック① グディソンパークでの勝利

グディソンパークでアーセナルが勝利したのは、
2017年のヴェンゲル政権時代が最後。

それ以降の勝てていなかった時期というのは、
まさにアーセナルの低迷と重なる時期です。

この苦手とする地でようやく勝ち点を手にできたことは、
アルテタ監督体制下でスカッド・戦術的に大きな成長を遂げてきた証で、
アーセナルの低迷期の終わりを物語る出来事といえるのではないでしょうか。

結果だけでいえば上位チームが下位チームに順当に勝っただけに見えますが、
過去からの流れを把握したうえで見ると、
チームのこれまでの着実な歩みが感じられる勝利でした。

今のアーセナルにはジンクスも断ち切る強さがありますし、
この勢いをCL初戦、そしてノースロンドンダービーに維持してほしいと思います。

トピック② GKラヤが初先発

この試合で加入後初先発となった、GKラヤ。

ラムズデールとラヤをどのように併用していくのか、
彼を獲得したときから議論が巻き起こっていた中で、
この試合でのパフォーマンスはその議論を一層白熱させることになりました。

ラヤの足元の技術はチームにビルドアップの安定感をもたらし、
前線に供給されるフィードも正確。

シュートストップの場面はあまりありませんでしたが、
アルテタ監督のチームにはラヤの方が適しているのでは?
との声も上がっています。

一方、ラムズデールには熱いキャラクターや
素晴らしいシュートストップがあり、
どちらを正GKとするかは本当に甲乙つけがたい。

素晴らしいGKがチームに2人いるのは素晴らしいことながら、
なんとも悩ましい問題です。

PLとCLを戦っていく中で、
この2人をどう共存させていくのか、
アルテタ監督の起用法に注目していきましょう。

トピック③ ファビオ・ヴィエイラの活躍

この試合で、今季初スタメンとなったファビオ・ヴィエイラ。

これまでサブから印象的なパフォーマンスを見せていましたが、
ここにきてチャンスが与えられたところを見るに、
アルテタ監督の信頼を着実に得られているようです。

VARの結果ノーゴールとはなりましたが、
マルティネッリに出したスルーパスは絶妙で、
左サイドでの相性の良さを随所で感じさせてくれます。

現状ではハヴァーツよりもインサイドハーフとして機能しており、
スタメンでもサブでもヴィエイラの起用が増えそうです。

代わりにハヴァーツをCFとして、
ジェズスを右に回してサカの負担軽減というのも、
今後見てみたい形ではあります。

現在の立ち位置と次の試合(日本時間)

プレミアリーグ公式サイトより

シティはウェストハムを下して開幕5連勝。

スパーズ、リバプール、ブライトンも今節はそれぞれ勝利しています。

スパーズに関して言うと、
ポステコグルー監督が横浜・F・マリノス時代から
ホーム50戦無敗という記録を達成したとのこと。

次に控えるノースロンドンダービーで、
その鼻っ柱を折る快勝を期待したいところです。

ユナイテッド、チェルシーは13位・14位と仲良く停滞しています。

チャンピオンズリーグ GS第1節 アーセナルvsPSV【9月21日(木)4:00 KO】

いよいよ始まるチャンピオンズリーグの戦い。

7年ぶりの舞台に、グーナー達の胸は高まりに高まっています。

初戦の相手は昨年ELで戦ったPSV。

CLの舞台で再戦することになるというのは不思議な巡り合わせです。

タイトな日程のなかできっちりホームで結果を残せるか、
アルテタ監督のマネージメントが問われます。

先発GKはラムズデールとなるのか、ラヤなのか、
その点にも注目していきたいカードです。

マルティネッリの怪我が軽傷であることも祈りつつ、
久しぶりの舞台を楽しみましょう。

プレミアリーグ第6節 アーセナルvsスパーズ【9月24日(日)22:00 KO】

CLとの並走の中で迎える大一番。

互いにここまで4勝1分で来ている状況で、
スパーズも新監督のもとで好調さがうかがえます。

昨シーズンはダブルを達成していますが、
今シーズンも格の違いを見せることができるのか、
真価を問われる一戦となります。

マルティネッリの負傷の具合や、
PSV戦からの過密日程などのハードルはありますが、
どんな理由があっても負けられない戦いです。

プレミアリーグ第4節(前節)の結果

カルペディ!

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次の試合の結果

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