【2016年以来の…】チャンピオンズリーグ第3節 セビージャvs アーセナル 【マッチレビュー】

【アーセナルの試合を毎節レビュー】

フットボールの母国・イングランドに、
人々を惹きつけてやまないクラブがあります。

そのクラブの名は、アーセナルFC。

アーセン・ヴェンゲル氏が築き上げた栄光の時代から、
希望の見えない闇の時代を耐え抜き、
ヴェンゲル氏の系譜を継ぐアルテタ監督のもとで
再び黄金時代を迎えようとしています。

躍進と失速を味わった昨シーズンから、
再び頂点を目指すアーセナルの試合を、
当ブログでは毎節自由にレビューしていきます。

ヴェンゲル政権末期からのグーナー達に救いあらんことを。

【試合結果:1-2の勝利!】

UEFA.com

Sevilla vs Arsenal: all the latest UEFA Champions League Gro…

チャンピオンズリーグ公式サイトより

アーセナルは冨安が先発起用され、
それ以外は1試合前のチェルシー戦と同じスタメンです。

セビージャはヘスス・ナバス、セルヒオ・ラモス、
ラキティッチなど経験豊富なベテランの多い布陣。

サンチェス・ピスファンに乗り込んでの試合は、
非常に緊迫した展開となります。

ジェズス→マルティネッリの1on1など、
チャンスを多く作ったアーセナルですが、
セビージャもタイトな戦いぶりを見せ、
互いに得点のない時間帯が続きました。

試合が動いたのは45分+4分。

ゴールに迫るセビージャのクロスを跳ね返したボールに、
前線に残っていたジェズスが反応し、
鮮やかなターンでDFを置き去りにします。

そこから前線に走りこむマルティネッリに絶妙なスルーパスが出て、
マルティネッリがドリブルでGKを交わしてゴールを決めました。

美しいカウンターを決めたアーセナルは、
0-1とリードして後半へと折り返します。

後半に入っても緊迫した試合が続きますが、
53分にアーセナルがさらにリードを広げます。

ライスからのパスを受けたジェズスが、
左サイドからボックスの中へ仕掛けていき、
やや内に切り込んでそのまま右足でシュートを決めました。

ストライカーの面目躍如の得点で0-2とした後、
58分にセビージャのCKから失点を許しますが、
アーセナルは1-2のまま試合を進めていきます。

危険な場面も訪れたものの、
最後まで同点弾を許すことなく試合を締めくくり、
アーセナルは重要なアウェーでの試合に勝利しました。

トピック① CLのアウェー戦を制す

アーセナルがCLのアウェー戦に勝利したのは2016年以来。

組み合わせが決まった段階では、
このグループの中で最も警戒すべきはセビージャと思われましたが、

RCランスの高い完成度を見ると、
セビージャには確実に勝ち点を積まなければならない展開でした。

一方でチェルシー戦の、特に前半のパフォーマンスが非常に低調だったため、
どのような結果となるか非常に心配でした。

その懸念に反し、この試合でアーセナルは安定的なクオリティを発揮し、
グループリーグ突破のために重要な勝ち点3を手にしています。

この結果、アーセナルは3試合を終えて首位。
ラウンド16が着実に近づいてきています。

プレミアリーグとチャンピオンズリーグを並行して戦い、
欧州のトップチームとしての経験値を積み上げていることは、
ヴェンゲル氏退任以降の低迷からの流れを思うと、
非常に感慨深い状況です。

冨安がアーセナルに移籍してきたとき、

「アーセナルが一番上だった時代に、一緒に戻ることができれば、

今いる場所が世界最高の場所になる。」

とウッチーに回答してグーナーの心をつかんでいましたが、

アーセナルは今まさにその過程にある、
そんな思いを強くする1試合となりました。

トピック② ジェズスとマルティネッリの活躍

この試合、1ゴール1アシストと躍動したジェズス、
素晴らしいカウンターのフィニッシュを飾ったマルティネッリ。

2人のブラジル人の活躍がセビージャ戦での勝利をもたらしました。

ジェズスもシティから移籍してきたのち、
華々しい活躍からW杯での怪我、
ゴールが奪えず苦しんだ時期と、
必ずしも順風満帆ではない歩みをしてきました。

ジェズスがこの試合で見せたような得点力を継続的に発揮できれば、
アーセナルはさらに一段上のレベルに行けるのではと、
今後への期待が一層高まります。

負傷交代となった点が心配ですが、
軽傷であることを祈りたいと思います。

また、マルティネッリはCL初ゴールを記録し、
いよいよワールドクラスの選手へと、
その歩みを進めようとしています。

10代でクラブにやってきた彼が、
アーセナルの攻撃を支える翼に成長を遂げたことは、
本当に素晴らしい物語です。

トピック③ 愛される冨安

ジンチェンコに代わりスタメン起用された冨安。

攻守に高いパフォーマンスを見せ、
ジンチェンコからスタメンの座を奪ったという評価も見られます。

この試合ではファン投票によるMVPにも選出され、
グーナー達からも愛される選手であることが改めて感じられました。

冨安が欧州トップレベルの能力を持っていることは間違いなく、
彼がケガすることなく安定的に稼働できれば、
アーセナルにとってこれほど心強いことはありません。

スパーズに行かなくて本当に良かった。

アーセナルを世界最高の場所にするために、
今後もチームには冨安の活躍が必要です。

ジンチェンコとうまく負荷を分散してもらいながら、
今後のプレーを楽しみに見ていきたいと思います。

現在の立ち位置と次の試合(日本時間)

チャンピオンズリーグ公式サイト

アーセナルはグループリーグ3試合を終えて、
2勝1敗で首位につけています。

RCランスはホームでPSVと引き分け。

次にエミレーツでセビージャに勝利できれば、
グループリーグ突破がさらに近づきます。

プレミアリーグとの並走が続きますが、
1つずつ着実に勝利してほしいですね。

プレミアリーグ第10節 アーセナルvsシェフィールド・U【10月28日(土)23:00 KO】

セビージャに勝利し、
ポジティブなムードで迎えるシェフィールド・U戦。

最下位に沈む相手に対して、
できることならある程度選手をローテーションして勝ちたいところ。

キャプテン・ウーデゴールもお疲れ気味のようなので、
アルテタ監督の選手起用に注目したいと思います。

カラバオカップ4回戦 ウェストハムvsアーセナル【11月2日(木)4:30 KO】

続いて迎えるカラバオカップ。

久しぶりのラムズデールの出番となるか。

この試合のあとにはニューカッスル戦も控えていますし、
こちらもうまく控え選手を使いながら、
うまく乗り切ってほしい一戦です。

前の試合の結果(プレミアリーグ第9節)

カルペディ!

目次 1 【アーセナルの試合を毎節レビュー】2 【試合結果:2-2のドロー】3 […]…

次の試合の結果(プレミアリーグ第11節)

カルペディ!

目次 1 【アーセナルの試合を毎節レビュー】2 【試合結果:5-0の勝利!】3 […]…