アーセナルの試合を毎節レビュー
当記事をお読みいただきありがとうございます。
このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。
忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけでアーセナルのトピックスがフォローできますので、
ぜひご一読ください。
今回の試合は、
2022-23シーズン・プレミアリーグ第18節、
ブライトンvsアーセナルです。
試合結果
スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。
Read about Brighton v Arsenal in the Premier League 2022/23 …
ワールドカップ再開後の初戦、
ウェストハムに逆転勝利したアーセナル。
日本がすでに2023年を迎えているなか、
三苫薫を擁するブライトンとの試合が始まります。
直前の試合で
マンチェスターシティはエバートンと1-1のドロー。
勝てばシティと7ポイント差となる、
アーセナルにとっては大きなチャンスです。
日本人対決が実現するかも楽しみななか、
アーセナルは首位をキープすることができるでしょうか。
前半
アーセナルは試合開始2分、
マルティネッリの仕掛けからのシュートのこぼれに
サカが反応してネットを揺らします。
サカはこれがシーズン6点目のゴールになりました。
得点後は大きなチャンスを作れていなかったアーセナルですが、
39分にコーナーキックのこぼれ球を
ウーデゴールが左足ダイレクトで豪快に決め、
試合を0-2としました。
アーセナルはそのまま2点のリードを保って後半へ突入します。
後半
アーセナルは後半開始早々の47分、
左サイドで仕掛けるマルティネッリのシュートから、
GKがストップしたこぼれ球をエンケティアが抜け目なく詰めて、
決定的な3点目を奪いました。
ブライトンは61分に2人選手交代を行い、
同じタイミングでアーセナルはジンチェンコに代えてティアニー、
ベン・ホワイトに代えて冨安を投入。
この交代によって、プレミアリーグの舞台で
三苫薫と冨安の日本人対決が実現しました。
試合は65分、グロスのスルーパスに抜け出した三苫がネットを揺らすと、
VARでのチェックの結果オンサイドの判定となり、
スコアは1-3となります。
勢いに乗るブライトンに攻め込まれるアーセナルですが、
前掛かりになったブライトンの裏にマルティネッリが走り込み、
GKとの1対1も制して再び3点差とするゴールを決めきりました。
ブライトンの勢いを挫いたかと思われた展開のなか、
77分、サリバが裏を狙うロングボールの処理を誤り、
球際を競り合っていたファーガソンにゴールを許します。
2-4と気を吐くブライトンは、
さらに89分に三苫がエリア内を切り裂くドリブルでネットを揺らし、
ついに1点差まで肉薄したかというシーンを作りますが、
三苫自身のオフサイド判定でゴールは取り消し、
アーセナルは事なきを得ます。
最後までブライトンの粘りに苦しめられたアーセナルですが、
2-4で試合を締めくくり、
ワールドカップ再開から2連勝を飾りました。
試合のトピックス・注目ポイント
トピック① 史上最高峰に好調な攻撃陣
この試合、アーセナルの攻撃陣が非常に好調でした。
サカ、エンケティア、マルティネッリの3枚は、
ウェストハム戦に続いてゴールを挙げています。
さらにこの試合ではウーデゴールもゴールを決め、
まさに攻撃陣全体が得点に関与する、
理想的な試合内容でした。
ウーデゴールはこの試合のゴールがリーグ戦7点目で、
すでに昨シーズンのリーグ戦のゴール数に並びました。
今シーズンのウーデゴールの活躍、
得点力の向上には目を見張る物がありますね。
もちろん、得点に限らず、
マルティネッリへのアシストとなったパスも含めて、
ビジョンの点でも卓越したクオリティでした。
ワールドカップ期間でコンディションもキープしていて、
今後の一層の活躍にも期待がかかります。
また、攻撃の好調さを支えている要因としては、
前線からのプレッシング強度が向上していることも上げられます。
スピードのあるサリバの加入でハイラインを維持できること、
パーティが安定稼働しておりジャカが高い位置でプレーできることなど、
要因はいくつも考えられますが、
間違いなく今シーズンの大きな成長ポイントです。
サカ、マルティネッリの個人レベルでの成長も相まって、
アーセナルの攻撃力は近年最高峰に高まっています。
強く美しいアーセナルをよみがえらせた
アルテタの手腕を改めて感じる1試合でした。
トピック② 状態が心配な守備陣
ワールドカップで輝きを放った三苫薫のドリブルが、
アーセナル戦でもその威力を発揮しました。
アーセナル守備陣は後手後手の対応に回ってしまい、
パニックといってもいいような慌てぶりでした。
プレミアリーグの首位チームを相手に、
1人で局面を変えることができるアタッカーとして、
三苫薫の存在感が一気に増すような試合になったと思います。
ただ、さすがにアーセナル守備陣の慌てぶりは、
心配になるような内容でした。
とくに心配なのがサリバのコンディションです。
ウェストハム戦でもPKを与えるプレーがあり、
この試合でもボールの処理を誤って
ファーガソンにゴールを与える結果になりました。
ワールドカップでは出場機会がほとんどなかった分、
かえって試合勘が落ちているのかもしれません。
ここからサリバのコンディションがいつどの程度戻ってくるか、
今後の試合内容を左右する要素となりそうです。
トピック③ ムドリクのにおわせ
インスタグラムのストーリーで、
アーセナルへの移籍におわせを続けている、
シャフタール・ドネツクのムドリク。
シャフタール・ドネツクのウクライナ代表FWミハイロ・ムドリク(21)は、アーセナル移籍を心待ちにしているようだ。今冬の移…
あまりに露骨なにおわせが続いていますので、
アーセナルへの移籍はほぼ確定しているのでしょうか。
シャフタール的にはどうなんだろうと思わないでもないですが、
冬のマーケットの楽しみな要素の1つです。
いよいよ1月のマーケットも始まりましたので、
これからの動きに注目していきましょう。
現在の立ち位置と次の試合(日本時間)
ワールドカップ再開後の過密日程のなかで、
アーセナルはウェストハム戦、
ブライトン戦と勝ち点を確実に積み上げています。
他チームの試合結果を見ると、
マンチェスターシティがエバートンと引き分け、
ニューカッスルがリーズと引き分けたことで、
アーセナルとの勝ち点差が広がりました。
2位のシティとは7ポイント差で、
シーズン前には想像できなかったような、
首位独走といえる状態になっています。
選手たちの調子も上々、
アーセナルにとって追い風が吹いている状況で、
次の試合は3位につけるニューカッスルとの一戦です。
プレミアリーグ第19節 アーセナルvsニューカッスル【1月4日(水)4:45 KO】
ニューカッスルは金満オーナーによる刷新が進み、
エディ・ハウ監督のもとで非常に手強いチームになっています。
昨シーズンの最終盤には、
ノース・ロンドン・ダービーで敗れた直後にニューカッスルと対戦し、
セント・ジェームズ・パークで2-0の敗北を喫しました。
CL権の望みがほぼ絶望的となった敗戦で、
アーセナルにとっては非常に嫌な記憶です。
とくに、その試合でのFWサン=マクシマンと
MFブルーノ・ギマランイスのパフォーマンスは素晴らしく、
今回の対戦でも要注意の選手ですね。
難しい試合になることが予想されますが、
優勝争いの行方に大きく影響する一戦になります。
ホームでのリベンジという思いも込めて、
厳しい日程のなかでの勝利を楽しみにしたいと思います。
FAカップ3回戦 オックスフォードvsアーセナル【1月10日(火)5:00 KO】
FAカップは3回戦からプレミアリーグとチャンピオンシップのチームが参戦します。
アーセナルの対戦相手はフットボールリーグ1(3部相当)に所属する、
オックスフォード・ユナイテッドです。
本記事作成時点で、オックスフォードは
リーグ戦では23試合を終えて7勝8分け8敗の13位と、
あまり好調とはいえない順位に位置しています。
今シーズンのアーセナルにとって、
FAカップのプライオリティが高いか低いかは分かりませんが、
うまく選手をローテーションしながらの勝利に期待がかかります。
アーセナルファンにおすすめの書籍
現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。
彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。
アーセナルファンなら必読ともいえる書籍をご紹介しますので、
興味がある方はぜひ以下リンクより手に取ってみてください。
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プレミアリーグ第17節の結果はこちら
目次 1 アーセナルの試合を毎節レビュー2 試合結果2.1 前半2.2 後半3 […]…