【マッチレビュー】プレミアリーグ第35節 ニューカッスルvsアーセナル 【CSでリベンジ!】

アーセナルの試合を毎節レビュー

当記事をお読みいただきありがとうございます。

このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。

忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけで
アーセナルのトピックスがフォローできますので、
ぜひご一読ください。

今回の試合は、
2022-23シーズン・プレミアリーグ第35節、
ニューカッスルvsアーセナルです。

第35節の試合結果

スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。

Read about Newcastle v Arsenal in the Premier League 2022/23…

シティがリーズに勝利したことで、
再び2位に転じて迎えるニューカッスル戦。

ディフェンスラインはチェルシー戦で負傷交代した
CBマガリャンイスが無事スタメンにスタメンに入りました。

キヴィオルも引き続き先発を務めます。

中盤の底にはトーマスではなくジョルジーニョ。

前線ではマルティネッリがスタメン復帰です。

一方のニューカッスルは古巣対決のウィロックや
著しい活躍を見せているイサクらが
先発起用されています。

前半

セントジェームズにアーセナルへのブーイングが渦巻く中、
ニューカッスルは立ち上がり早々、
マーフィーのシュートがゴールポストを直撃します。

アウェーの圧力を受けるアーセナルは、
開始8分にCKからキヴィオルのハンドでPKの判定となりますが、
VARの結果判定が覆って事なきを得ました。

この中断が試合の流れを変えたのか、
14分にはウーデゴールの左足一閃。

エリア外からの正確無比なシュートがゴール隅を打ち抜き、
アーセナルが先制に成功します。

そこからは両チームともに攻め合う
インテンシティの高い展開となります。

互いに負けられない試合のため、
球際での競り合いも非常に激しく、
ジャカとウィルソン、ジェズスとトリッピアーなど、
選手同士の衝突も目立ちました。

後半

後半開始3分、
ニューカッスルはマーフィーの突破からのクロスに
イサクが飛び込んで合わせますが、
シュートはポストを直撃。

その直後のコーナーキックから、
フリーとなっていたシェアのヘッドを
ラムズデールがビッグセーブでチームを救いました。

51分にはマルティネッリのコントロールシュートが
バーを直撃し、互いに攻め合う激しい展開が続きます。

59分にはニューカッスルにエリア内まで攻め込まれますが、
ウィロックのシュートは
ジャカが懸命のブロックで守りました。

61分には、守備に不安のあったジンチェンコに代わって
ティアニーを投入します。

選手同士の激しい接触が際立つ展開が続くなか、
71分に追加点を決めたのはアーセナル。

カウンターの流れからマルティネッリが左サイドで仕掛け、
折り返したボールをシェアがOGという得点でした。

その後は何とか得点を奪いたいニューカッスルが、
サン=マクシマムやゴードンなどを投入し、
試合の流れを変えようと試みます。

アーセナルはトロサール、パーティー、
エンケティア、ネルソンとカードを切りながら、
集中力のある守備で耐え続け、
最後まで得点を許すことなく0-2で試合を締めくくりました。

試合のトピックス・注目ポイント

トピック① シーズン終盤の難関をクリーンシートで突破

アーセナルにとって、
シティ戦後の最大の山場とみられていたニューカッスル戦。

ホームでスコアレスドローに終わった相手で、
かつCL権確保のため決死の戦いを仕掛けてくるマグパイズは、
非常に手強い相手でした。

ジョエリントンらの気迫というには荒すぎるプレーの印象が強かったですが、
フットボールのクオリティという面で、
アーセナルにも引けを取らないレベルのチームになっています。

また、セントジェームズパークの雰囲気もすさまじく、
アンフィールドにも負けず劣らずの圧力で、
ホームチームを後押ししていました。

実際、立ち上がりのアーセナルはかなり勢いに呑まれていて、
あのままマーフィーのシュートが決まっていたら、
試合は全く別の結果になっていたかもしれません。

キヴィオルのハンドを巡るVAR判定が
ある意味チームを落ち着かせる
良いブレイクになったように思います。

この逆境の地で得たクリーンシートの価値はまた格別で、
昨年の第37節でのCL権確保の望みを絶たれる敗戦から、
チームの成長を感じさせる最高のリベンジとなりました。

ラムズデールもPL屈指のビッグセーバーとして君臨し、
キヴィオルもうまくチームにフィットしつつあり、
この調子で最後まで駆け抜けてほしいと願っています。

これでアーセナルは今シーズン、
アウェーで10試合のクリーンシートを達成
と、
守備面での成長がよくわかるデータもあり。

また、この勝利で優勝争いも
まだまだ分からない状況が続きます。

シティがこれから対戦する、
エバートン、チェルシー、ブライトン、ブレントフォード、
どのチームも一波乱起こせるポテンシャルがありますし、

CLでの戦いも控えているシティが勝ち点を落とすことを
ただ期待するばかりです。

トピック② ジョルジーニョ、ウーデゴールの中盤

この試合で出色の出来だったのが、
中盤の底で先発起用されたジョルジーニョ。

1アシストという結果だけではなく、
パスとボールタッチに加えて
クリア数とボール奪取数でもチーム最多と、
まさに試合全体を支配するパフォーマンスでした。

トーマスのパフォーマンス低下が指摘されていた中で、
これだけの結果を残せるベテランは、
非常に貴重な存在です。

彼をあっさりと放出したチェルシーの惨状が何よりも雄弁ですが、
ジョルジーニョの補強はチームにとって大成功でした。

また、ウーデゴールのパフォーマンスも素晴らしく、
彼の左足のあの一発が、
この勝利をもたらしたと言っても過言ではないでしょう。

このゴールによってウーデゴールは記録づくめで、
アーセナルでリーグで15ゴール以上得点した選手が
2人いるのは史上初の状況
とのこと。

さらに、アーセナルのMFとしてリーグ15得点は
09-10シーズンのセスク・ファブレガス以来。

さらにPKが含まれない15得点というのは、
21-22シーズンのデブライネにならぶ最多記録。

すでにアーセナルのレジェンドとなっているウーデゴール、
ここからの更なる飛躍がますます楽しみになります。

トピック③ 来季のスカッドは…

この試合でやや気になったのが、
スミス=ロウのクラブでの未来です。

この試合でも出場機会がなく、
放出候補として名前を挙げるメディアも出てきています。

チームにとって必要なジャカの後継者としても、
ヘイルエンド育ちのクラブの象徴としても、
スミス=ロウは簡単に手放してはいけない選手。

アルテタもその点は理解していて、
今シーズン大きな怪我があったことも考慮して、
慎重に起用しているのだと思いたいですが、
果たして。

サカとのコンビネーションにワクワクさせられた身としては、
ぜひ来シーズンに向けた起用に期待したいところです。

また、来シーズンの去就が気になるのは
ティアニーも同様。

この試合でも守備面で不安のあったジンチェンコに代わり、
チームのクリーンシートでの勝利を支えました。

絶対にチームにいてほしい選手ではあるものの、
ジンチェンコがいる以上
先発の機会はどうしても限られそうで、
非常に痛し痒しの状況です。

特にニューカッスルやシティに放出するのは、
アーセナルにとって後々悔やまれる判断になるのでは、
と懸念してしまいますし、
アーセナルでの未来があればそれがベストだと思いますが…

これからシーズンが終わり、
移籍期間になると別れもやってきます。

すでにパブロ・マリのモンツァ移籍は決まっていて、
期待の高かったパティーノも移籍が濃厚。

来季のスカッドがどうなるかも、
大きな注目ポイントです。

現在の立ち位置と次の試合(日本時間)

プレミアリーグの順位

プレミアリーグ公式サイトより

プレミアリーグ公式サイトより

優勝争いでは、シティがリーズを下した一方、
アーセナルがニューカッスルに勝利。

シティが1試合少ない状況で、
シティが82ポイント、アーセナルが81ポイント。

最終盤まで優勝を巡って予断を許さない展開が続きます。

また、リバプールがすさまじい追い上げを見せていて、
ニューカッスル、ユナイテッドに肉薄。

CL権争いも最後までどうなるか分かりません。

降格争いも熾烈を極めていて、
エバートンがブライトンに1-5で勝利し、
ノッティンガム・フォレストがサウサンプトンに4-3で勝利と、
執念を感じるような戦いが繰り広げられています。

シーズンが終わったとき、笑うのは誰か。
あるいは泣くのは誰なのか。

最後まで飽きさせないのがプレミアリーグです。

プレミアリーグ第36節 アーセナルvsブライトン【5月15日(月)0:30 KO】

ニューカッスルに勝利したアーセナルは、
次節ホームにブライトンを迎えます。

降格争いのなかで獅子となったエバートンに敗れたブライトンですが、
試合の消化数が33と他チームより少ないため、
CL・ELともに可能性はあるポジションにいます。

アーセナルは優勝の望みをつなぐため、
この試合も勝利が必要な状況です。

互いにこの試合に懸けるものがある中で、
まだまだ目の離せない試合が続きます。

プレミアリーグ第37節 N・フォレストvsアーセナル【5月21日(日)1:30 KO】

ブライトン戦のあとは、アウェーでのノッティンガムとの対戦。

降格争いの渦中にいるチームは、
時にその順位にふさわしくない強さを見せます。

その時の状況はまだ分かりませんが、
アーセナルにとって勝利が必要なことには変わりなく、
窮鼠に噛まれない試合展開ができるかに注目です。

アーセナルファンにおすすめの書籍

現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。

彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。

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