【マッチレビュー】プレミアリーグ第32節 アーセナルvsサウサンプトン 【シーズン終盤の重圧】

アーセナルの試合を毎節レビュー

当記事をお読みいただきありがとうございます。

このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。

忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけで
アーセナルのトピックスがフォローできますので、
ぜひご一読ください。

今回の試合は、
2022-23シーズン・プレミアリーグ第32節、
アーセナルvsサウサンプトンです。

第32節の試合結果

スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。

Read about Arsenal v Southampton in the Premier League 2022/…

アーセナルは前節欠場したジンチェンコがスタメンに復帰。

CBには引き続きホールディングが入ります。

中盤ではジャカが病欠となり、
ファビオ・ヴィエイラが先発となりました。

セインツは古巣対決となるウォルコットがスタメンです。

前半

試合開始早々の20秒、
ビルドアップの場面でラムズデールのパスが
セインツのFWアルカラスにカットされると、
そのままシュートを決められて失点。

衝撃的な立ち上がりを迎えた試合は、
さらに14分に動きます。

中盤でウーデゴールのパスをカットしたエルユヌシから、
アルカラスにパスが出ると、
彼のスルーパスに抜け出したウォルコットが
ワンタッチでネットを揺らしました。

2点差を逆転するべく攻めるアーセナルは、
20分にウーデゴールから右サイドのサカにスルーパスが通り、

そのサカのエリア内での仕掛けからのクロスに、
マルティネッリが下がりながら右足ダイレクトで合わせる
素晴らしいゴールが決まって1-2。

この得点でエミレーツは再度活気を取り戻し、
アーセナルは攻勢を強めますが、
同点弾は奪えずに後半へと折り返します。

後半

ハーフタイムでの選手交代はなく、
後半が始まります。

アーセナルの同点弾が期待される展開の中で、
得点を奪ったのはセインツでした。

66分にウォード=プラウズのCKから、
ニアでDFのベラ=コチャプが合わせ、
最後はチャレタ=ツァルが頭で決めきり、
1-3とリードが広がります。

勝利が必要なアーセナルですが、
ジェズスが決めきれない場面もあり、
なかなか得点を奪うことができません。

終盤になっても得点が生まれないなかで、
88分、ホワイトとのパス交換から前を向いたウーデゴールが、
エリア外から左足でのシュートでネットを揺らします。

このゴールが反撃の狼煙となったのか、
90分にトロサールがエリア内に楔のパスを入れると、
ジェズスが落としたところをネルソンがシュートし、
GKがストップしたこぼれ球をサカが左足で詰めて、
劇的な同点弾を挙げました。

8分ものアディショナルタイムが与えられ、
奇跡の逆転劇を期待する雰囲気のなか、
92分にトロサールが放ったシュートは無情にもクロスバーを直撃。

試合は3-3で終了となり、
アーセナルは3試合連続のドロー
という結果となりました。

試合のトピックス・注目ポイント

トピック① さらに厳しさを増すリーグタイトル争い

サウサンプトンと引き分けたことで、
アーセナルは3試合連続のドロー。

全ての試合に勝利が求められるような
厳しいタイトルレースの中で、
ここで勝ち点を合計6p落としてしまったことは
あまりにも痛い結果です。

アーセナルが2試合消化の多い状態で、
シティとの勝ち点差は5p。

エティハドでのシティとの直接対決は、
両チームが置かれている状況を考えると、
アーセナルが勝利するのは非常に難しいミッション
です。

タイトルレースの行方はいよいよ厳しくなりました。

トピック② 優勝争いの難しさ

アーセナルの3試合連続のドローは、
サリバやジャカの欠場といった要素もさることながら、
メンタリティーの問題を強く感じさせます。

この試合でのラムズデールのミスからの失点は
シーズン中ほとんど見られなかったもので、
それがこの場面で出てくるというのが何とも象徴的です。

アーセナルは強豪チームとはいえ、
最後に優勝を経験したのは既に20年近く前。

シーズン終盤にのしかかってくる重圧に対して、
いつも通りのパフォーマンスを発揮し続けるメンタリティは、
アルテタ監督のチームにはまだ醸成されていないのでしょう。

優勝争いの難しさを改めて感じさせる展開ですが、
アーセナルがこの壁を乗り越えることができるか、
チームの総合力が問われています。

トピック③ 希望はまだ残されている?

サウサンプトン戦は非常に残念な結果でしたが、
3-1とリードを広げられてから、
2点を返して同点に持ち込んだことはポジティブな要素です。

最下位に沈むチームを相手に
そんな状況に陥ったことの是非はさておき、
ウーデゴール、サカと続けて決めたゴールは
チームがまだ何も諦めていないことを示していました。

マルティネッリの1点目も含めて
チームはビハインドでも戦い続ける闘志を見せ、
エミレーツのサポーターも
そんな彼らを最後まで応援し続けました。

タイトルレースのプレッシャーに打ち勝つのは容易ではないですが、
奇跡を呼び込むのは最後まで諦めない姿勢です。

まだ希望は残されており、
アーセナルファンとしては
ただ奇跡を信じて見守っていきたいと思います。

トピック④  St Totteringham’s Day 

アーセナルは15-16シーズン以降、
6シーズンに渡ってスパーズの後塵を拝してきました。

苦難の道のりが続きましたが、
アルテタ監督のチームは確実に成長を続け、
ついに今シーズンSt Totteringham’s Day を迎えました。

3試合連続のドローでネガティブな雰囲気ですが、
アルテタのアーセナルが正しい道を進んでいることは、
こんなところからも感じられるようです。

The Athletic

St Totteringham's Day is set for a long-awaited return this …

現在の立ち位置と次の試合(日本時間)

プレミアリーグの順位

プレミアリーグ公式サイトより

アーセナルが3試合連続のドローとなり、
シティとの勝ち点差は5pとなっています。

アーセナルとシティの直接対決が、
プレミアリーグの優勝の行方を決定づける、
シーズン最大の山場となりました。

また、CL争いも白熱するなかで、
ニューカッスルがスパーズを6-1で下しています。

プレミアリーグ第33節 マンチェスター・シティvsアーセナル【4月27日(木)4:00 KO】

シーズン最大の山場、シティとの直接対決。

シティは直近のFAカップ準決勝で、
シェフィールド・Uに3-0で完勝しており、
エデルソンやデブライネ、ロドリといった主力も温存しています。

非常に難しい試合になりますが、
逆に勝利できれば優勝が大きく近づく一戦
です。

アーセナルはサリバの復帰が難しい見通しで、
どのような守備で試合に臨むのかに注目が集まります。

また、ジャカが復帰できるかも要注目です。

プレミアリーグ第34節 アーセナルvsチェルシー【5月3日(水)4:00 KO】

シティ戦のあとに控える、
ビッグ・ロンドンダービー。

シティ戦の結果によって、
チームを取り巻くムードは大きく違うでしょうが、
どちらにしても勝利が必要なことは変わりません。

混迷を極めているチェルシーに対し、
ぜひシーズンダブルを決めたいところです。

アーセナルファンにおすすめの書籍

現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。

彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。

アーセナルファンなら必読ともいえる書籍をご紹介しますので、
興味がある方はぜひ以下リンクより手に取ってみてください。

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