【マッチレビュー】プレミアリーグ第34節 アーセナルvsチェルシー 【5試合ぶりの勝利】

アーセナルの試合を毎節レビュー

当記事をお読みいただきありがとうございます。

このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。

忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけで
アーセナルのトピックスがフォローできますので、
ぜひご一読ください。

今回の試合は、
2022-23シーズン・プレミアリーグ第34節、
アーセナルvsチェルシーです。

第34節の試合結果

スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。

Read about Arsenal v Chelsea in the Premier League 2022/23 s…

アーセナルは前節シティに敗北を喫し、
その後にシティがフルハムに勝利したことで、
首位から陥落してビッグロンドンダービーを迎えます。

この試合、アルテタ監督はホールディングに代わって、
ポーランド代表のキヴィオルを先発起用。

さらにジョルジーニョ、
トロサールもスタメンに名を連ねました。

一方、ランパード監督体制で未勝利と、
非常に厳しい状況が続くチェルシー。

スタメン起用のオバメヤンは古巣対決となります。

前半

試合は立ち上がりからアーセナルが主導権を握り、
ケパが守るチェルシーのゴールを脅かす展開。

チェルシーはアーセナルのプレスに対してボールを繋げず、
一方的な構図が続く中、
18分にアーセナルの先制点が生まれます。

左サイドにいたジャカからフリーのウーデゴールにパスが出ると、
ウーデゴールは完璧に左足で合わせて、
シーズン13点目となるゴールを決めました。

25分にはカンテのパスに飛び出したチルウェルのシュートを、
ラムズデールがビッグセーブ。

31分、左サイドのジャカからエリア内へのクロスに、
ウーデゴールが巧みに入り込んで左足ダイレクトでゴール。

1点目と同じような形で、
アーセナルが追加点を挙げます。

さらに34分、右サイドからのホワイトのクロスを、
ジェズスが胸トラップ。

そこからジャカにパスが出て、
そのこぼれをジェズスが自ら詰めてネットを揺らしました。

ジェズスのシーズン10点目で、
アーセナルは前半のうちに3-0と大きくリードし、
後半へと折り返します。

後半

アーセナルはハーフタイムでの選手交代なし。

チェルシーはオバメヤンに代わって、
ハヴァーツを投入しています。

60分にアーセナルはトロサール→マルティネッリの交代。

試合を優勢に進めていたアーセナルですが、
65分にコバチッチ→マドゥエケという形で失点を許します。

この1点をきっかけに流れを変えたいチェルシーは、
71分にムドリクとギャラガーを投入。

一方のアーセナルは、
73分にはジンチェンコ→ティアニー、
サカ→ネルソンの交代を行います。

チェルシーは前半よりも勢いを取り戻したものの、
追加点を挙げるには至りません。

85分にはマガリャンイスが負傷のため
ホールディングと交代
となりますが、

試合の趨勢は大きく変わらず、
アーセナルは3-1でチェルシーを下し、
5試合ぶりの勝利を掴みました。

試合のトピックス・注目ポイント

トピック① 5試合ぶりの勝利で暫定首位に復帰

この試合の勝利は、
アーセナルにとって実に5試合ぶりの勝利となりました。

チェルシーの統率の取れていない守備に対して、
ウーデゴールがのびのびプレーできていて、
2ゴールとも彼の良さがよく出た得点でした。

ジェズスも得点を挙げており、
後半は停滞感があったものの、
攻撃面ではチームとして高いパフォーマンスを続けています。

守備面でのトピックとしては、
ホールディングに代わってスタメン起用されたキヴィオル。

この試合では大きなミスもなく卒のないプレーを見せ、
戦力として十分計算できることを示しました。

アルテタ監督のフットボールにおいて
バックラインの選手に必要な、
広い範囲をカバーするスピードを彼は持っていますし、

プレミア仕様に肉体改造して、
さらにチーム戦術に馴染んでくれば、
アーセナルにとって非常に心強い選手になりそうです。

懸念点としてはマガリャンイスの負傷で、
復帰までどの程度の時間を要するか
続報を待ちたいと思います。

リバプール戦のドローに始まり、
シティ戦の敗戦に終わったこの泥沼の期間に、
ひとまず終止符を打つことができ一安心です。

この試合の前に2位に陥落していたアーセナルですが、
この勝利でシティよりも2試合多い状態で2p差をつけ、
再び暫定首位に復帰しています。

シティとの直接対決に敗れた今、
アーセナルにできるのは目の前の試合に勝利し、
シティにプレッシャーを与えること
です。

その意味で、
ここまで続いた悪い流れを断ち切って
チェルシーにきっちり勝利できたのは
非常にポジティブでした。

あとは明日早朝、
ウェストハムがシティに
一矢報いることに期待するのみ
です。

トピック② リーグ2桁得点者が4人に

ウーデゴールがこの試合の2得点でリーグ14得点目、
ジェズスがリーグ10点目の大台に乗りました。

アーセナルはこれで、
マルティネッリ、ウーデゴール、サカ、ジェズスの4人が、
リーグ戦で2桁ゴールを決めたことになります。

また、今シーズンのPLで
この記録を達成しているのはアーセナルのみ
で、
今季の攻撃陣の成長・充実ぶりをうかがわせます。

シーズン途中で長い離脱のあったジェズスも結果を残していますし、
マルティネッリの15ゴールも
PLでのブラジル人選手の最多得点タイ記録
です。

彼ら4人の年齢を考えても、
来シーズン以降もさらに成熟・飛躍していくでしょうし、
どれだけのレベルに到達するのか楽しみです。

ちなみに、アーセナルにリーグ戦で2桁得点を挙げた選手が4人いた
最後のシーズンは2012-13シーズン。

当時はジルー、ポドルスキ、カソルラ、ウォルコットの4人で、
今となっては非常に懐かしい面々です。

トピック③ チェルシーの凋落ぶり…

アーセナルとチェルシーの試合は
ビッグロンドンダービーと呼称されるように、
数多く存在するロンドンダービーの中でも特別な対決です。

しかし、今回のチェルシーはあまりにも酷い出来で、
特に前半は堅牢さも鋭さもなく、
アーセナルにただ圧倒されるだけのチーム
になっていました。

古巣対決のオバメヤンの低パフォーマンスはともかく、
エミレーツでブーイングを浴びたムドリクは
本人の気持ちを考えるともはや気の毒。
(レーザーポインターはどんな場合もNGです)

Evening Standard

Ukraine forward targeted during game at Emirates Stadium …

カンテやチアゴ・シウバ、スターリングなど、
ネームバリューの十分な選手を揃えながらも、
一貫性や統一感のない戦い方に終始したチェルシーを見ると、
諸行無常という言葉が浮かんできます。

モウリーニョ政権、コンテ政権など、
強いときのチェルシーは本当に憎たらしいほど強く、
アーセナルの前に度々高い壁として立ちはだかってきました。

18-19シーズンのヨーロッパリーグ決勝、
アゼルバイジャンでの敗戦はいまでもよく覚えています。

当時キレキレだったアザールに切り裂かれた光景なども、
グーナーとして忘れがたい思い出の1つ。

それがいまやこの結果です。

チーム作りを軽視したオーナーとフロントによって、
チェルシーのような名門でもあっさりと凋落する、

フットボールというスポーツの難しさを感じます。

ランパードも虚無の顔つきでピッチを見つめていましたが、
来シーズンから立て直せるのか、
人員整理や戦術の構築など課題山積に見えました。

来シーズンもうまく立て直しできず降格、
なんてことがなきにしもあらず…

マウントもジョルジーニョに続いてグーナーにならないか?

現在の立ち位置と次の試合(日本時間)

プレミアリーグの順位

プレミアリーグ公式サイトより

アーセナルがこの勝利で暫定首位に復帰。

シティがウェストハム戦で
勝ち点を落としてくれることに期待するばかりです。

注目すべきはリバプールのカムバックで、
徐々に調子を取り戻し、
すでにスパーズを追い抜きました。

さすがに地力のあるチームというところで、
CL権への望みは厳しいが
ゼロではないといった状況でしょうか。

プレミアリーグ第35節 ニューカッスルvsアーセナル【5月8日(月)0:30 KO】

すでにCL権を確保したアーセナルですが、
優勝の望みがゼロではない以上、
この試合もきっちり勝利したいところです。

一方のニューカッスルは、
追い上げるリバプールの勢いを考えると、
CL権を確実に確保するため勝ち点の欲しい状況。

ニューカッスルは直近3連勝と好調なフォームで、
難しい試合になることが予想されます。

前回対戦でもエミレーツでドローに終わっており、
アーセナルがアウェーでリベンジを果たせるか、
マガリャンイスの状態が1つのポイントになります。

プレミアリーグ第36節 アーセナルvsブライトン【5月15日(月)0:30 KO】

ニューカッスル戦のあとは、
今シーズン途中でポッター監督の引き抜きにあいながら、
デゼルビ監督のもとで躍進しているブライトン。

現在の順位は8位とCL権争いは厳しそうですが、
プレミアリーグでも屈指のアタッカーに成長した三苫など、
要警戒な選手が多いチームです。

注目はアーセナル移籍の噂が続くMFカイセド。

カイセドはマドリーへの憧れを語っていますが、
まずはアーセナル相手にどんなプレーを見せるか、
注目していきたいと思います。

アーセナルファンにおすすめの書籍

現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。

彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。

アーセナルファンなら必読ともいえる書籍をご紹介しますので、
興味がある方はぜひ以下リンクより手に取ってみてください。

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