アーセナルの試合を毎節レビュー
当記事をお読みいただきありがとうございます。
このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。
忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけで
アーセナルのトピックスがフォローできますので、
ぜひご一読ください。
今回の試合は、
2022-23シーズン・プレミアリーグ第36節、
アーセナルvsブライトンです。
第36節の試合結果
スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。
Read about Arsenal v Brighton in the Premier League 2022/23 …
この試合の前に
シティがエバートンを0-3で下しており、
アーセナルは優勝の望みをつなぐために
負けられない状況が続きます。
アーセナルはティアニーが先発に入り、
中盤の底にはジョルジーニョ。
前線はサカ、ジェズス、マルティネッリの3枚です。
ブライトンはカイセド、エストゥピニャン、
三苫らが先発を務めます。
前半
アウェーでも果敢にボールを繋いでくるブライトンに対し、
アーセナルは前からプレッシングを仕掛けていきます。
ショートカウンターからチャンスを作るアーセナルですが、
20分にマルティネッリが負傷交代となるアクシデント。
ブライトンはアーセナルの背後のスペースを衝く
ロングボールでサイドに起点を作り、
アーセナルゴールに迫ります。
37分の三苫vsホワイトのシーンは大きなピンチでした。
前半は両チームともにシュートチャンスを決めきれず、
0-0で後半へと折り返します。
後半
ハーフタイムでの交代はなく、後半のキックオフ。
試合は50分、再び三苫vsホワイトの場面から、
走りこんだエストゥピニャンにボールが出ると、
エストゥピニャンがクロス。
一度はティアニーが頭で跳ね返しますが、
そのボールを再びエストゥピニャンが右足でたたいて、
キーパーの前にいたエンシソが頭でネットを揺らしました。
ホームで先制されたアーセナルは、
60分にジョルジーニョ→トーマス、
ジャカ→ネルソンと早めにカードを切ります。
しかし、試合後半をコントロールしたのはブライトンで、
アーセナルは同点弾を挙げることができません。
時間が過ぎていくなか、
86分に決定的な2失点目。
ラムズデールからボールを受けたトロサールのフリックが
ブライトンの選手にインターセプトされ、
その跳ね返りが途中出場のFWウンダブのもとへ。
ウンダブは距離を詰めるラムズデールに対し、
冷静にループシュートを沈めました。
90+6分にはエストゥピニャンに
ダメ押しとなる3ゴール目を決められ、
万事休す。
アーセナルはホームで0-3の敗北を喫し、
リーグタイトルの望みをほぼ絶たれる結果となりました。
試合のトピックス・注目ポイント
トピック① タイトルレースの終焉
前節アウェーでのニューカッスル戦に勝利し、
優勝への望みをかろうじて繋いだアーセナル。
この試合も勝って希望を繋ぎたい流れでしたが、
待っていたのは絶望的な敗戦でした。
このタイミングで、ホームで、
ブライトンに結果でも内容でも全て上をいかれ、
タイトルレースの望みを絶たれる。
試合途中でスタジアムを後にする
多くのサポーターが映し出されていたのが、
非常に象徴的でした。
ちなみに、ブライトンにはエミレーツで3連敗となりました。
リーグ戦の順位を見ると、
アーセナルは36試合で81p、
35試合のシティが85pという順位になり、
アーセナルの逆転の可能性は限りなく低い状態に。
次節シティがホームでチェルシーに勝つと、
シティの優勝が確定する状況です。
アーセナルのシーズンは実質的に終了と言えますが、
チェルシーのサプライズに期待しています。
トピック② アーセナルの課題が改めて浮き彫りに
アーセナルは直近7試合で2勝2敗3分けと大きく停滞。
シーズン終盤で優勝を争うクラブとしては、
まだまだ力が足りないと言わざるを得ない結果です。
アーセナル失速の要因は様々なメディアで検証されていますが、
やはりサリバ・冨安の長期離脱によって、
チームを支えていたディフェンスという屋台骨を無くしたことが
非常に大きかったと思われます。
また、選手の離脱にも耐えうる選手層の厚みや、
チームとしての戦い方を修正していく柔軟性、
サブの選手への戦術の浸透など、
シティを超えるための課題は山積です。
今はブライトン戦の敗北で失意のどん底ですが、
まだまだ成長の余地は残されているとも考えられます。
この課題を夏の移籍も含めてどこまで改善できるのか、
アルテタとクラブの手腕が問われることになりますし、
サポーターとしては大いに楽しみにしたいところです。
トピック③ ジャカの退団・・・?
ブライトン戦のあと、
ジャカの今シーズンでの退団報道が出ました。
シーズン終了後にレバークーゼンへ移籍するという内容で、
ファブリツィオ・ロマーノ氏も取り上げていることから
移籍は濃厚とみられています。
今シーズンの躍進の立役者であるジャカの退団は、
彼の活躍を観てきたファンにとっては衝撃的です。
ライスやカイセドの補強の噂が挙がっているものの、
ジャカの穴を埋めるのは簡単ではありませんし、
選手層の厚みを増すという点で大きな不安が残ります。
一方、ジャカの年齢や家族との生活を考えると、
彼の未来が来シーズンのアーセナルにないというのは
やむをえない部分もあるようです。
ジャカがアーセナルで送ってきた、
決して順風満帆とは言えないキャリアを考えると、
このタイミングでの別れは複雑。
公式発表がまだされていない状況ですので、
せめて来年まで残留して、
彼の貢献で手にしたCLでプレーしてほしいと思っています。
現在の立ち位置と次の試合(日本時間)
プレミアリーグの順位
アーセナルとシティのタイトル争いは上述の通りで、
その趨勢は概ね決定してしまいました。
CL権争いはリバプールの猛烈な追い上げによって、
いよいよ佳境を迎えています。
残留争いではサウサンプトンの降格が決定しています。
11年にわたってプレミアリーグで戦い続けてきましたが、
近年は成績が低迷していました。
吉田麻也も所属していたことから
日本人にとってもなじみ深いクラブですが、
当ブログとしてはウォルコットの去就が気になるところです。
プレミアリーグ第37節 N・フォレストvsアーセナル【5月21日(日)1:30 KO】
残留争いの渦中にある
フォレストにとっては死活問題な一戦。
アーセナルにとってはほぼ消化試合ですが、
最後まであきらめずにシティにプレッシャーをかけることができるか、
注目していきたいと思います。
また、来シーズンに向けて、
これまで出場の少なかった選手を起用するにもいいタイミングです。
ブライトン戦も含めてチームに入り込めていない様子の
スミス=ロウの起用があるか、
注視したいところです。
プレミアリーグ第38節 アーセナルvsウルブズ【5月29日(日)0:30 KO】
シーズン最終戦はホームゲーム。
この時点でリーグ戦の行方は決定していると思われますので、
注目点はジャカの去就でしょうか。
もしジャカの退団がこの試合までに決定するのであれば、
今シーズンの彼の貢献への感謝を、
このタイミングでジャカに伝えることになりそうです。
アーセナルファンにおすすめの書籍
現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。
彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。
アーセナルファンなら必読ともいえる書籍をご紹介しますので、
興味がある方はぜひ以下リンクより手に取ってみてください。
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