【悪い雰囲気を断ち切る】プレミアリーグ第26節 アーセナルvsニューカッスル 【マッチレビュー】

【アーセナルの試合を毎節レビュー】

フットボールの母国・イングランドに、
人々を惹きつけてやまないクラブがあります。

そのクラブの名は、アーセナルFC。

アーセン・ヴェンゲル氏が築き上げた栄光の時代から、
希望の見えない闇の時代を耐え抜き、
ヴェンゲル氏の系譜を継ぐアルテタ監督のもとで
再び黄金時代を迎えようとしています。

躍進と失速を味わった昨シーズンから、
再び頂点を目指すアーセナルの試合を、
当ブログでは毎節自由にレビューしていきます。

ヴェンゲル政権末期からのグーナー達に救いあらんことを。

【試合結果:4-1の大勝!】

Read about Arsenal v Newcastle in the Premier League 2023/24…

チャンピオンズリーグで
FCポルトに悔しい敗戦を喫したアーセナル。

試合間隔の短い中、
ホームにニューカッスルを迎えます。

ニューカッスルには前回対戦で敗れており、
ファールやゴールの判定も含め、
因縁のある対戦相手です。

この試合に臨むメンバーは、
GKにラヤ、
DFラインにホワイト、サリバ、マガリャンイス、キヴィオル、
中盤にウーデゴール、ライス、ジョルジーニョ、
前線にはサカ、マルティネッリ、ハヴァーツの11人。

また、怪我から復帰したジェズスがベンチ入りしています。

試合は開始7分にウーデゴールにイエローカード。

ポルト戦で早い時間にライスにカードが出たことが思い起こされますが、
心配は杞憂に終わりました。

この日のアーセナルは攻守の切り替えが早く、
ニューカッスルを前進させないプレーを見せます。

そんな中でアーセナルに先制点をもたらしたのはセットプレーでした。

18分、コーナーキックからサカが蹴り込んだボールに、
マガリャンイスのヘッドはGKカリウスに防がれますが、
そのボールを結果的にボトマンがOG。

ゴールラインテクノロジーが必要な
混乱の中で生まれたゴールでしたが、
アーセナルがセットプレーの強さを発揮してリードを奪います。

先制したアーセナルは気を緩めることなく、
24分には美しい追加点。

マルティネッリの斜めのランと
ジョルジーニョのロングボールが呼応し、
そこからのマルティネッリの折り返しに
ハヴァーツが走り込んでの得点でした。

アーセナルらしい得点の形でリードを広げると、
その後もニューカッスルに1本のシュートも許すことなく、
チームはまさに完璧な試合運びで前半を終えます。

ハーフタイムでの交代はなく試合は後半へ。

後半に入っての47分、
サカ、マルティネッリとつないで、
抜け出したハヴァーツが1対1のチャンスを迎えますが、
ハヴァーツのシュートは惜しくも枠を外れました。

チャンスを演出したマルティネッリも崩れ落ちます。

その後も両者の構図が大きく変わることなく試合が続きますが、
勝負がほぼ決まったのは65分。

右サイドから切り込んだサカが、
ドリブルから右足のシュートを流し込み、
個の力で3点目をもたらしました。

攻めの手を緩めないアーセナルは、
69分には再びコーナーキックからキヴィオルがゴール。

4-0とリードが広がると、
両チームとも選手交代を実施していきます。

73分にニューカッスルは3枚替えを実施し、
古巣対決のウィロックが出場。

アルテタ監督はスミス=ロウ、
エンケティア、ネルソンらを投入しました。

84分にはそのウィロックにゴールを許して
4-1とされたものの、ニューカッスルの反撃もそこまで。

アーセナルはニューカッスルを4-1で一蹴し、
リーグ戦6連勝となっています。

トピック① 悪い流れを断ち切る勝利

ポルト戦に敗れたことで、
次の試合にも悪い流れを引きずらないか、
対戦相手が曲者ニューカッスルなだけに、
試合の行方を非常に心配していました。

しかしいざ蓋を開けてみると、
アーセナルはニューカッスルに圧勝。

特に前半の試合内容はまさに完璧で、
攻守の切り替えは獰猛といえるほどでした。

特にセットプレーは
ドバイキャンプ以降目に見えて結果を出しており、
アーセナルの心強い武器になっています。

この試合でチームが見せたパフォーマンスは、
チャンピオンズリーグのセカンドレグも
勝ち抜けるのではと期待を高め、
グーナーの不安を払しょくするものだったといえます。

リーグ戦ではリバプール、シティとの厳しい争いが続きますが、
こうした1つ1つの勝利の積み重ねが
いい結果につながると信じています。

個人的にはジンチェンコの穴をしっかり埋めている
キヴィオルに得点が生まれたのも嬉しかったポイントです。

トピック② ジョルジーニョとライスが最適解?

この試合で素晴らしいパフォーマンスを見せた、
ジョルジーニョとライスの同時起用。

ライスを高い位置で使うことでニューカッスルの攻撃を早期に潰し、
ジョルジーニョは的確なパスでチャンスを演出しました。

彼らの補完性には目を見張るものがありますし、
この2人がいることでウーデゴールもより自由にプレーでき、
彼の創造性を発揮するチャンスにつながります。

今のところはこの3人が中盤の最適解といえるかもしれません。

今後アルテタ監督が中盤の構築をどう考えていくのか、
非常に楽しみにしています。

トピック③ ハヴァーツの活躍

この試合、ライスとジョルジーニョも素晴らしかったですが、
ハヴァーツもまた良いパフォーマンスを見せました。

チーム2点目となる得点を決めたほか、
決まりこそしませんでしたが後半に入ってすぐの
カリウスとの1対1の場面も大きな決定機でした。

空中戦でも存在感を発揮し、
今回の大勝に大きな貢献を果たしています。

彼の獲得は正解だったのか?

今シーズンの初めから議論がされてきましたが、
いまや彼はチームになくてはならない戦力になっています。

この試合ではジェズスがベンチ入りを果たしていますが、
CFの位置に誰を置くのか、
トロサールも悪くないパフォーマンスなだけに
非常に悩ましいですね。

現在の立ち位置と次の試合(日本時間)

プレミアリーグ公式サイトより

シティの消化試合数も26試合となり、
アーセナルとのポイント差もわかりやすくなりました。

リバプールとは引き続き2ポイント差、
シティとは1ポイント差です。

リーグ戦で6連勝しても首位ではないところに
タイトルレースの厳しさを感じますが、
アーセナルにできることは勝ち点を積み重ねることだけ。

リバプール、シティも勝ち点を落とす瞬間があるはずですし、
引き続き好調を維持していってほしいと思います。

プレミアリーグ第27節 シェフィールド・ユナイテッドvsアーセナル【3月5日(火)5:00 KO】

ニューカッスル戦からしばらく間が空いて、
シェフィールド・ユナイテッド戦。

10月のホームでの対戦では5-0と大勝しており、
冨安もゴールを決めているなど、
フィーリングの良い対戦カードです。

ただし、相手は現在降格圏に沈んでおり、
こういう時に足元をすくわれずに勝ち点を着実に積めるか、
楽しみにしています。

プレミアリーグ第28節 アーセナルvsブレントフォード【3月10日(日)2:30 KO】

ブレントフォードとの試合も負けられない一戦です。

前回のアウェーでの対戦では
ハヴァーツのゴールで勝利していますが、
ホームでも確実に勝利してくれることを願っています。

前の試合の結果(チャンピオンズリーグベスト16 1stレグ)

カルペディ!

目次 1 【アーセナルの試合を毎節レビュー】2 【試合結果:1-0の敗戦】3 ト […]…

次の試合の結果(プレミアリーグ第27節)