【マッチレビュー】プレミアリーグ第11節 リーズvsアーセナル 【苦しみながらの勝利】

アーセナルの試合を毎節レビュー

当記事をお読みいただきありがとうございます。

このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。

忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけでアーセナルを中心に
プレミアリーグのトピックスがフォローできますので、ぜひご一読ください。

今回の試合は、
2022-23シーズン・プレミアリーグ第11節、
リーズvs アーセナルです。

まずは試合結果からです。

0ー1の辛勝

スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。

Read about Leeds v Arsenal in the Premier League 2022/23 sea…

アーセナルは13日(木)にヨーロッパリーグでのBodø/Glimt戦(アウェー)に勝利し、
中2日でリーズとの試合に臨みます。

過密日程の中で、
アーセナルは首位をキープすることができるのか。

チームの持久力が問われる一戦が
エランド・ロードで始まります。

前半

試合開始早々、通信トラブルで試合が中断するアクシデントが発生します。

ピッチから選手たちも退出し、
およそ40分ほど試合開始が遅れる波乱の立ち上がりとなりました。

高いインテンシティと運動量を見せるリーズに対し、
アーセナルがボールを握る展開が続きます。

互角の展開が続く中、35分にはロドリゴの自陣でのサイドチェンジに右サイドのサカが反応し、
そのこぼれ球にウーデゴールが反応。

ウーデゴールが左足でサカにスルーパスを出すと、
サカは角度のないところからニア上をぶち抜く右足のシュートでネットを揺らしました。

公式戦3試合連続のサカのゴールで、
アーセナルは貴重な先制点を奪うことに成功します。

前半はアーセナルがそのままリードを保ち、
後半へと折り返します。

後半

リーズはバンフォードをハーフタイムに投入し、
後半に勝負を仕掛けます。

バンフォードは投入30秒でゴールを揺らしますが、
これは幸いにもハンドの判定でノーゴール。

リーズはアグレッシブなプレーで
たびたびアーセナルのゴールに迫ります。

リーズの激しいプレッシングに対し、
バックラインでミスが続くアーセナルは、
62分、エリア内へのクロスに対してサリバが対応したシーンで、
VAR判定の結果、サリバがハンドを取られてPK。

しかし、64分にバンフォードがこのPKを外し、
試合は0-1のまま推移します。

アーセナルはリーズの勢いに呑まれながらも、
70分にバンフォードとの1対1をラムズデールが制するなど、
懸命のディフェンスで1点のリードを保ちます。

さらにアーセナルはティアニーを投入しての冨安右サイド起用や、
ファビオ・ヴィエイラやエンケティアの投入で、
流れを変えることを試みていきました。

しかし、アディショナルタイムに入った90分+2分、
バンフォードともみ合いになった
マガリャンイスにレッドカードが提示され、
PKの判定が下されます。

しかし、VARの検証の結果、
レッドカードは取り消され、
バンフォードにイエローという判定となりました。

九死に一生を得たアーセナルは、
なんとか1点のリードを保ったまま、泥臭い勝利を掴みました。

試合のトピックス・注目ポイント

通信トラブルによる試合中断

リーズとの試合は開始早々、
通信障害によって中断されることになりました。

以下のSky Sportsの記事によれば、
リーズのビーストンという地域で停電が発生し、
それによってVARとHawkEyeとの接続ができなくなったようです。

Sky Sports

The match was one minute old when a power cut in the Beeston area of Leeds caused problems. While Leeds put the power back on quickly, VAR and HawkEye could not be connected and both sets of players were taken back to the dressing rooms.

Sky Sports

HawkEyeというのは、ボールの軌道を追跡し、
判定の正確性を向上させるために使用されているカメラシステムのことです。

With the world of sport constantly changing, the requirement…

結果的に試合は40分ほど遅れて再開しましたが、
このトラブルが選手たちの集中力に影響した可能性は大いにありますので、
アーセナルにとってはノイズになるような珍しいアクシデントとなりました。

リーズのハイプレッシャーに苦しむ

この試合、リーズはかなりのインテンシティでアーセナルに襲い掛かりました。

実際、アーセナルのバックラインはかなりの苦戦を強いられ、
とりわけ後半は完全にリーズペースでした。

総じて、ここまでバタバタになった試合は今シーズンはなかったというような、
言ってしまえば酷い試合内容でした。

ラムズデールのビッグセーブさまさまというところでしょうか。

また、リーズがPKを外してくれたことは完全にラッキーでしたね。

リーズは9試合を終えて16位と下位に沈んでいますが、
アーセナル戦のようなパフォーマンスを継続できれば、
もっと上の順位も目指せるように思います。

冨安は評価の分かれる部分もありますが、
チームがリーズの勢いに呑まれるなかで、
左SBとしてビルドアップにも貢献しながら、
堅実なプレーを見せていたように感じました。

一方、ティアニーも76分からの出場で気迫あるプレーを見せていましたし、
ティアニー、ジンチェンコ、ホワイト、冨安と、
サイドバックの定位置を奪うのが誰になるのか、
毎試合毎試合がテストのような厳しい競争が続きます。

VARと心配なマガリャンイス

試合の最終盤、リーズのFWバンフォードとマガリャンイスとのトラブルが発生しました。

直後の判定ではPKおよびマガリャンイスにレッドカードと、
グーナーたちの心胆を寒からしめる場面でした。

結果的にVARで事なきを得たものの、
リバプール戦でのヘンダーソンとの口論もあり、
このところのマガリャンイスは真っ先にヒートアップしている姿が目立っている印象です。

ポジション的にも守備の要としてどっしりと冷静に構えていてほしいところですし、
チームとしてのメンタルコーチングを期待したいですね。

今後の勝利にはさらなる工夫が問われる

アーセナルはここまで10試合を終えてわずか1敗と、
シーズン前には望むべくもなかった素晴らしい成績を残してきました。

しかし、Bodø/Glimt戦に続き、
直近2試合は内容の良くない試合となっています。

リーズの素晴らしいパフォーマンスもありますが、
やはりELとPLの過密日程の影響は否定できません。

今後も勝ち続けるためには、
分厚いスカッドと豊富な経験値が欲しいところですが、
アーセナルはまだ発展途上にある若いチームです。

マンチェスターシティやリバプールと比較して、
そこがもっとも差が大きい部分かもしれません。

チームも、アルテタ監督自身も、
今のチームにないものをいかに補いながら、
どこまでこの勢いを維持することができるのか、
ここからが真価を問われるゾーンになってきます。

冬のマーケットに向けた動きも含め、
アーセナルがピッチ内外でどのような対策を打ってくるのか
今後の展開に注目が集まります。

現在の立ち位置と次の試合

苦しみながらも勝利を掴み、
首位をキープしているアーセナル。

そんなアーセナルを支援するかのように、
リバプールがシティにホームで1-0の勝利を収めました。

さらに、10月20日(木)の試合では、
ユナイテッドがスパーズを2-0で下しています。

結果的にアーセナルは勝ち点27で、
シティ、スパーズ(1試合多い)とは勝ち点差4がつきました。

追い風が吹く中で、
アーセナルはELでPSVとのホーム戦、
その2日後にアウェーでのサウサンプトン戦と、
厳しい日程が続きます。

今夜のPSV戦はELで首位での勝ち抜けを狙うためにも、
そしてチームの勢いを維持するためにも、
非常に重要な試合となります。

簡単な相手ではありませんが、
ぜひとも勝利を期待したいと思います。

アーセナルファンにおすすめの書籍

現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。

彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。

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