アーセナルの試合を毎節レビュー
当記事をお読みいただきありがとうございます。
このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。
忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけでアーセナルを中心に
プレミアリーグのトピックスがフォローできますので、ぜひご一読ください。
今回の試合は、
2022-23シーズン・プレミアリーグ第13節、
サウサンプトンvs アーセナルです。
※エリザベス女王の逝去に伴い、
ヨーロッパリーグ(EL)のPSV戦が
9月15日から10月20日(木)に変更になった影響で、
第12節、アーセナルvsマンチェスターシティ戦は延期となっています。
まずは試合結果からです。
試合結果
スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。
Read about Southampton v Arsenal in the Premier League 2022/…
アーセナルは前節、
アウェーでのリーズ戦に苦しみながら勝利し、
首位をキープしています。
さらに、10月20日のPSV戦も冨安のアシストから
ジャカのボレーでのゴールが決まり、
1-0での勝利を収めました。
過密日程に苦しみながらも、
連勝街道をひた走るアーセナル。
今節はシティがブライトンを下した一方で、
チェルシーとユナイテッドの一戦はドローに終わり、
リバプールがノッティンガム・フォレストに敗れました。
シティとの勝ち点差を保ちつつ、
ビッグ6とのリードを広げるチャンスを活かせるか、
セントメリーズスタジアムでの一戦が始まります。
対するサウサンプトンは
11試合を終えて15位に沈んでおり、
ぜひとも勝利したい試合です。
前半
けが人を多く抱えるセインツに対し、
アーセナルはELからローテーションを敷いて、
冨安が左サイドバックとして先発するほか、
トーマス、ウーデゴール、マルティネッリら、
ベストメンバーで試合に臨みます。
4-4-2で構えるサウサンプトンに対し、
ボールを保持して攻めるアーセナル。
試合を完全に掌握したアーセナルは、
11分、ホワイトのクロスにジャカが合わせて先制点を挙げます。
サカにオーバーラップしたホワイトのクロスに右足で合わせてのゴールでした。
その後もボールを支配し続けるアーセナルは
たびたびゴールに迫るも追加点は奪えず、
0-1で後半へと折り返しました。
後半
両チームともハーフタイムでの選手交代はなく、
後半を迎えます。
アーセナルはチャンスを決めきれない時間が続く中、
右サイドの24番からのスルーパスにアームストロングが合わせてのゴールで、
65分にセインツに同点弾を許します。
疲労の影響からかプレー精度を欠くアーセナル。
アルテタは流れを変えるべく、
71、72分にエンケティアとティアニーを投入。
勝ち点3を求めて攻め続けるアーセナルでしたが、
勝ち越し点を決めることはできず、
1-1の結果に終わりました。
試合のトピックス・注目ポイント
後半に見えたチームの疲労
この試合、
アーセナルは開始10分にジャカが先制点を奪うなど、
前半は非常に良い内容を見せていました。
前半は相手チームを完全に支配し、
自分たちのしたいフットボールができていた、
まさに理想的な時間でした。
しかし、後半に入ってチームは一転して落ち着きを失います。
サウサンプトンに逆転を許さなかったのはチームの底力といえますが、
内容は決して褒められたものではありませんでした。
このパフォーマンスの低下を招いたのは、
やはりチームに蓄積されている疲労ではないかと推測されます。
これまであまり見られなかった軽率なパスミスなど、
集中力を欠いているシーンが散見されました。
万全な状態であれば起こらないミスでしたので、
精神的にも肉体的にもかなり疲労しているのではないかと思われます。
疲労によるパフォーマンスの低下は、
チームの選手層が厚くないアーセナルにとって、
今シーズンの結果を大きく左右しかねない問題です。
チームのローテーションは?
チームの疲労の最大の原因は、
スカッドの薄さにあります。
プレミアリーグとELを平行して戦うなかで、
アルテタは完全なターンオーバーは行っていません。
そのため、主力組が完全に休養を取ることができておらず、
その結果として彼らのパフォーマンスの低下を招いています。
アルテタが完全なターンオーバーを採用できないのは、
やはり主力組とサブ組の力の差が最大の要因です。
トーマス・パーティーのパフォーマンスを今のロコンガに求めるのは酷でしょう。
しかしながら、
今シーズンチームが目指すべき結果を掴むためには、
アルテタはサブ組の起用法を改善していく必要があると思います。
冬のマーケットがあるとはいっても、
シティやリバプールのような厚みのあるスカッドは一朝一夕では作れるものではないし、
資金力にも当然ながら限りがあります。
サブ組の選手たちの力を活用することが、
長いシーズンを戦い抜くためには不可欠です。
アルテタがサブ組のパフォーマンスを信頼し、
彼らにもう少しプレータイムを与えるようになれば、
主力組の休養とサブ組のパフォーマンスアップを図っていけるはずです。
もっとも、
サブ組のパフォーマンスが頼りないからこそ、
アルテタは完全にターンオーバーしないわけで、
簡単には言えないのが難しいところですが。
万全の状態であればシティ・リバプールにも負けないフットボールを見せられるだけに、
アルテタがチームの総合力を高めていけるか、
フロント陣のバックアップも含めて今後のチームづくりに期待したいですね。
レフェリングへの疑問
この試合のレフェリングは、
アーセナルにとっては逆風となりました。
ロバート・ジョーンズ主審は
セインツDFドウイェ・チャレタ=カーの
ジェズスへのホールディングを見逃していましたし、
サカへの判定も厳しいものが多い印象でした。
ファンのひいき目を差し引いても、
疑問符がつくような判定が多かったように感じます。
アーセナルに限らずプレミアリーグのレフェリングはかなり問題視されていますが、
もう少し納得感のある判定を求めたいところです。
現在の立ち位置と次の試合
今後の試合予定
セインツ戦は引き分けとなったアーセナル。
幸いにもリバプールがシティを破っていたことで、
アーセナルは勝ち点差2で首位をキープしています。
内容・結果ともに振るわなかったアーセナルが迎えたのは、
10/27(木)の深夜にヨーロッパリーグのPSV戦です。
ヨーロッパリーグ第5節 PSV戦(アウェー)
PSVのホームに乗り込んだアーセナルは、
エンケティア、ファビオ・ヴィエイラ、ロコンガらサブ組も先発させつつ、
首位での勝ち抜けを目指して戦いました。
しかし、内容は惨憺たるもので、
今シーズン最悪の出来といってもいいものでした。
堅固なディフェンスも流れるような攻撃もなく、
2-0で何もできないまま試合を終えてしまったのは、
肉体的にだけでなく精神的にも疲労しているのが大きいのではないでしょうか。
アーセナルはこの試合に敗れながらも
グループAの首位をキープしており、
次節で最下位チューリッヒとのホームゲームを戦います。
首位抜けのためにはぜひ勝利したい一戦です。
セインツ戦のドローに続いて、
チームは非常に悪い流れになっていますが、
休む間もなくプレミアリーグでの戦いが待っています。
プレミアリーグ第14節 アーセナルvsノッティンガム・フォレスト
さて、今節の対戦相手は、
プレミアリーグ最下位でありながら、
前節リバプールを下して勢いに乗る、
昇格組のノッティンガム・フォレストです。
ノッティンガムは24年ぶりのプレミアリーグ復帰となり、
夏のマーケットでの1億ユーロに迫る大型補強でも話題を呼びました。
悪い流れを止めたいアーセナルと、
リバプール戦の勝利から浮上したいノッティンガム。
対照的なチームの対戦という構図になっています。
第14節の他チームの結果を見ると、
シティはレスターに、
スパーズはボーンマスに勝利を収めています。
リバプール、チェルシーが負けた一方で、
ニューカッスルがヴィラに勝利して4位につけているのも怖いところです。
間近に迫ったワールドカップまで休みの無い戦いが続きますが、
再度上昇気流に乗るきっかけになるような、
ポジティブな試合内容を期待したいですね。
また、イタリアのモンツァにローン中のパブロ・マリが、
ミラノでの無差別殺傷事件に巻き込まれるできごとが発生しました。
マリは背中とアゴを刺され、緊急搬送されたものの、
命には別条はないと報道されています。
非常にショッキングなニュースですが、
この事件で亡くなった人の冥福と、
パブロ・マリの早い回復を祈りたいと思います。
アーセナルファンにおすすめの書籍
現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。
彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。
アーセナルファンなら必読ともいえる書籍をご紹介しますので、
興味がある方はぜひ以下リンクより手に取ってみてください。
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プレミアリーグ第11節の結果はこちら
プレミアリーグ第14節の結果はこちら
目次 1 アーセナルの試合を毎節レビュー2 試合結果2.1 前半2.2 後半3 […]…