アーセナルの試合を毎節レビュー
当記事をお読みいただきありがとうございます。
このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。
忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけでアーセナルを中心に
プレミアリーグのトピックスがフォローできますので、ぜひご一読ください。
今回の試合は、
2022-23シーズン・プレミアリーグ第15節、
チェルシーvs アーセナルです。
試合結果
スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。
Read about Chelsea v Arsenal in the Premier League 2022/23 s…
アーセナルは前節、
ノッティンガム・フォレストに5-0と大勝。
さらにヨーロッパリーグでは、
ホームでのチューリッヒ戦に勝利し、
首位通過を決めました。
試合結果は残した一方で、
試合内容は振るわず、
冨安が負傷するなどネガティブな要素も抱えています。
そんな中で迎える、
チェルシーとのビッグロンドンダービー。
負けられない戦いが始まります。
前半
アーセナルはアウェーでの戦いながら、
積極的なハイプレスで試合を支配し、
一方的に押し込む立ち上がり。
一方のチェルシーはカウンターで機を伺いますが、
両チームとも切り替えが早く、
タイトな展開が続きます。
前半を通じて両チームとも高い集中力を維持し、
互いに得点を許さず0-0で後半へと折り返しました。
後半
ハーフタイムでの選手交代はなく、
後半が始まります。
お互いに得点を許さないタイトな展開が続くなかで、
試合が動いたのは63分でした。
右コーナーキックから、
サカが鋭い低弾道のインスイングのボールを蹴りこむと、
ボールは密集した選手たちの間を抜け、
そこに飛び込んだマガリャンイスのゴールが決まりました。
その直後、ポッター監督はオバメヤンとハヴァーツを下げ、
ブロヤとギャラガーを投入して得点を狙いに行きます。
しかし、アーセナルはサリバの堅固なディフェンスもあり、
チェルシーにチャンスを与えず試合をコントロール。
アーセナルは最後まで集中力を切らさず、
1ゴールのリードを守り切り、
0-1でダービーでの勝利をつかみ取りました。
試合のトピックス・注目ポイント
アーセナルの堅固なディフェンス
この試合、
チェルシーにほとんどチャンスを作らせなかったアーセナル。
サリバとマガリャンイスのコンビは完璧に仕事をして、
チェルシーのシュート数を5本、
オンターゲットはわずかに1本に抑え込み、
特にオバメヤンには64分で8回のボールタッチしか許しませんでした。
サリバはボール奪取回数13回と全チームトップで、
プレミアリーグ公式のMOMにも選出されています。
今シーズンのサリバの大活躍は、
ジェズスの加入以上に、
チームに大きなインパクトを
与えているといってもいいかもしれません。
これまで度々守備の脆さで勝ち点を失ってきたアーセナルが、
いまやリーグ最少失点(11点)になっているのですから。
ファン・ダイクの加入が
リバプールの飛躍の契機となったように、
サリバがアーセナル黄金時代を象徴する選手に
なってくれればうれしいですね。
サリバが圧倒的なために目立たなく感じてしまいますが、
決勝点となるゴールを決めたマガリャンイスの活躍も圧巻でした。
マガリャンイス、サリバという圧倒的なコアと共に、
ホワイトや冨安(負傷中ですが)が控えているというのは、
本当にこれ以上ないくらい頼もしい状況です。
また、忘れてはならないのはジンチェンコの活躍でした。
ジンチェンコはボールの扱いやポジショニングが本当に優れていて、
彼がいることでチェルシーの前線からのプレスが無効化され、
結果的に試合の主導権を握ることに繋がっていました。
ジンチェンコ、冨安、ティアニー、
左サイドバックの争いも非常にハイレベルなものになっています。
オバメヤンとの再会は
アーセナルを去ったのち、
バルセロナへの移籍を経て、
チェルシーにやってきたオバメヤン。
彼は間違いなくアーセナルのレジェンドといっていい選手ですが、
アルテタ監督を「大物を相手にできない」と批判を述べるなど、
非常に残念な言動が目立っていました。
さらに移籍した先がライバルクラブのチェルシーということで、
アーセナルファンからすると非常に複雑な選手になっています。
この試合でのオバメヤンのパフォーマンスは非常に低調で、
アーセナルファンからはオバメヤンをバカにするようなコメントもあり。
正直に言うと、
オバメヤンの活躍を観てきた身からすると、
彼の低調っぷりには少し悲しい気持ちもあります。
同じようにこの試合でのゴールがなかったものの、
攻守に高い貢献度を発揮しているジェズスが今のアーセナルにいるだけに、
その対比も一層際立ってしまいます。
チェルシーで活躍されると、
それはそれで素直には喜べないので、
どこか新天地で活躍してくれる姿が見られればベストなのですが…
アルテタはアーセナル史上最高の監督なのか?
Mikel Arteta is officially Arsenal’s most successful manager after 150 games.🥇 pic.twitter.com/rBN2xQFaSO
— Football Daily (@footballdaily) November 6, 2022
アルテタは就任から150試合を終えて、
勝利数は87試合となっています。
これはヴェンゲル監督の82試合を上回り、
アーセナルでの歴代最高の成績です。
アルテタが就任してからの道のりは、
2019年から2年連続でプレミアリーグ8位に終わるなど、
必ずしも平坦なものではありませんでした。
そんな状況でクラブがアルテタを信じて起用し続けたことも、
アルテタとそのチームがその期待に見事にこたえたことも、
アーセナルファンとしては嬉しい限りです。
若手主体の将来性あふれるチームを作り上げ、
かつプレミアリーグの首位を走り続けている今シーズン、
どこまでの飛躍を見せてくれるのか、
ますます楽しみになっています。
現在の立ち位置と次の試合
この試合を終えて、
アーセナルはプレミアリーグの首位をキープしています。
13試合を終えてまだ首位をキープしているとは、
シーズン前には考えられなかったほどの快進撃です。
さらに嬉しいことに、
10月24日にアストンヴィラの新監督に就任したウナイ・エメリが、
早速ユナイテッドを3-1で破ってくれました。
もっと嬉しいことに、
トッテナム・ホットスパー・スタジアムで
リバプールがスパーズを1-2で撃破しています。
シティとの競り合いはまだまだ続きますが、
状況は非常にポジティブです。
アーセナルがこんなポジションで走り続けているとは、
返す返すも感慨深いですね。
さて、これからの試合予定をみていきましょう。
リーグカップ3次ラウンド アーセナルvsブライトン【11月10日(木)4:45KO】
ライブ中継がなかったブライトン戦ですが、
本記事の更新時点で、
アーセナルは1-3でブライトンに敗れています。
アーセナルはメンバーをターンオーバーして試合に臨みましたが、
古巣対決となったウェルベックに同点弾を許すと、
三苫薫に逆転弾を許し、
最後にはタリック・ランプティのゴールで1-3。
これにてカラバオカップ敗戦となりましたが、
過密日程を考えるとむしろ悪くない結果といってもいいかもしれません。
ちなみに、スパーズやチェルシーもこのラウンドで敗戦しています。
カラバオカップの結果は割り切って、
ヨーロッパリーグとプレミアリーグに集中です。
プレミアリーグ第16節 ウルヴズvsアーセナル【11月13日(日)4:45KO】
さて、ワールドカップ前最後の試合となるのがアウェーでのウルブズ戦。
ウルブズは現在14試合を終えて19位と大不調に陥っており、
ロペテギ監督が新たに就任予定となっています。
また、ウルヴズにはアーセナルの宿敵ともいうべき、
あのジエゴ・コスタがいます。
アーセナル守備陣に完封される姿をみたいところですが、
ジエゴンは10月29日のブレントフォード戦で、
ベン・ミーに頭突きをかまして退場し出場停止中です。
Diego Costa will not be able to play for Wolves again until …
順位的にもチームの勢い的にも、
ワールドカップ前最後の試合を勝利でしめくくり、
プレミアリーグ首位をキープしてほしいですね。
アーセナルファンにおすすめの書籍
現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。
彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。
アーセナルファンなら必読ともいえる書籍をご紹介しますので、
興味がある方はぜひ以下リンクより手に取ってみてください。
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プレミアリーグ第14節の結果はこちら
目次 1 アーセナルの試合を毎節レビュー2 試合結果2.1 前半2.2 後半3 […]…