【マッチレビュー】プレミアリーグ第28節 アーセナルvsクリスタルパレス 【不安を打ち払う快勝!】

アーセナルの試合を毎節レビュー

当記事をお読みいただきありがとうございます。

このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。

忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけで
アーセナルのトピックスがフォローできますので、
ぜひご一読ください。

今回の試合は、
2022-23シーズン・プレミアリーグ第28節、
アーセナルvsクリスタルパレスです。

その前に、日本時間3月17日に行われた、
ELスポルティング戦 2nd legの結果について触れます。

ヨーロッパリーグ ベスト16 2nd leg アーセナルvsスポルティング

PK戦での敗北・ELベスト16敗退

Match build up and reaction from Arsenal V Sporting CP | Arsenal.com

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1st legを2-2で終え、
ホームでの2nd legが始まります。

アーセナルは冨安、ジョルジーニョ、
ヴィエイラ、ネルソン、ジェズスらがスタメンに入りました。

試合開始早々に、アーセナルにアクシデント。

9分に冨安が相手選手にプレスをかけに行ったとき、
左足を滑らせてバランスを崩して負傷してしまい、
ベン・ホワイトと交代となりました。

さらに、19分にジャカのゴールで先制に成功しますが、
21分にサリバが負傷し、
ホールディングに交代を余儀なくされます。

序盤で負傷による交代を強いられたアーセナルでしたが、
それでも前半は1点のリードを保ち、
後半へと折り返しました。

すると62分、スポルティングにゴラッソが生まれます。

MFペドロ・ゴンサウヴェスがセンターサークル近くで
こぼれ球をいち早く拾って右足を一閃。

前に出ていたラムズデールもゴールに戻ろうとしましたが、
一歩及ばずボールがネットを揺らしました。

このゴールで振り出しに戻った試合はそこから拮抗し、
両チームとも選手交代を行っていきますが、
1-1のまま推移。

90分を終えても試合は動かず、
延長戦に入ってなお動かないまま、
ついにPK戦へと突入します。

両チームとも着実に決めていくなか、
アーセナルは4番手のマルティネッリのシュートが
スポルティングGKアダンにセーブされる
と、

スポルティング5番手のヌーノ・サントスが決めて、
アーセナルの敗戦が決定しました。

ELベスト16での敗退となったアーセナルは、
残るプレミアリーグにすべてを賭けるべく、
次戦のクリスタルパレス戦に臨みます。

第28節の試合結果

スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。

Read about Arsenal v Crystal Palace in the Premier League 20…

アーセナルは負傷のサリバに代わってホールディングが先発
前線にはトロサールが入りました。

一方のクリスタルパレスは、
この試合の前にヴィエラ監督が解任され、
U-21チームの指揮官である
パディ・マッカーシーが暫定監督を務めます。

EL敗戦のショックを引きずりたくないアーセナルと、
残留のために勝ち点が欲しいクリスタルパレス、
どちらも負けられない戦いです。

前半

この試合もアーセナルはボールを持って戦いを進めますが、
開始11分にひやりとする場面。

ボールを奪ったクリスタルパレスのカウンターから、
スルーパスに飛び出したザハがエリア内にカットインして右足を振りぬくと、
鋭いシュートがポストに直撃し、
アーセナルのゴールを脅かします。

クリスタルパレスのカウンターに警戒しながら、
徐々に攻撃のリズムをつかんでいったアーセナル。

開始28分に先制ゴールが生まれます。

ザハへのパスをカットしたホワイトからサカへボールが渡ると、
サカはエリア内へクロス。

ファーでボールを収めたマルティネッリは、
縦への仕掛けから強烈な左足のシュートでネットを揺らしました。

マルティネッリのシーズン13点目に勢いづくチームは、
右サイドをサカとホワイトの連携で攻略し、
43分に追加点を挙げます。

ホワイトからのパスに抜け出したサカが、
左足で冷静にグラウンダーで流し込む形のゴール
でした。

アーセナルは2-0と試合を優勢に進め、
いい雰囲気で後半へと折り返します。

後半

両チームともハーフタイムでの交代はなく、
後半のキックオフを迎えます。

クリスタルパレスはザハが一人気を吐きますが、
アーセナルの攻撃の手は止むことなく、
55分に決定的な3点目。

ジンチェンコの鋭い縦パスを受けたジャカ、
その落としを受けたトロサール、
そのトロサールからエリア内へのスルーパスが出て、
走り込んだジャカがDFのタックルを受けて倒れながらもシュートを決めます。

この得点でジャカはELに続いて、
愛娘に捧げるセレブレーションを披露しました。

その後63分にパレスはCKからシュラップが一点を返しますが、
74分に試合を決める4ゴール目が決まります。

ジェズスのポストプレーのこぼれ球を、
エリア内にいた途中出場のティアニーが拾うと、
左足でのグラウンダークロスにサカがダイレクトで合わせてゴール。

サカのこの試合2点目が決まり、
アーセナルは4-1とクリスタルパレスを突き放しました。

終盤にはジョルジーニョ、スミス=ロウが投入されたほか、
キヴィオルがこのタイミングでPLデビュー。

そのまま追加点を許さず4-1で勝利したアーセナルは、
プレミアリーグ6連勝でタイトルへの一歩を着実に進めました。

試合のトピックス・注目ポイント

トピック① 不安を打ち払う快勝!

クリスタルパレスに勝利したアーセナルは、
これでプレミアリーグ6連勝。

リーグ戦での勝利数は22となり、
10試合を残して昨シーズンに並ぶ結果
となっています。

また、この試合で勝利して到達した勝ち点69は、
昨シーズントータルの勝ち点
と同じということで、
今シーズンのアーセナルの強さを如実に物語る数字です。

ELでの敗退はホームで延長の末にPKで敗れる、
非常に悔しい結果でした。

サリバや冨安の負傷も、
昨シーズン終盤の失速を知るグーナーにとっては、
非常に大きな懸念事項でした。

ともすれば悪い流れをそのままリーグ戦に引きずってしまうのではと、
試合前には不安な空気も感じられましたが、
いざ蓋を開けてみれば、
いつものアーセナルらしい勝ち方で一安心です。

ウーデゴールやトロサールら
攻撃陣全体が素晴らしい試合でしたが、
特筆すべきはやはりサカ、マルティネッリの両WG。

とくにサカについて、
プレミアリーグで10G10A以上を記録したのは、
アーセナルではサンチェス以来。

また、欧州5大リーグで今シーズン10G10A以上を記録している選手は、
メッシ、ネイマール、コロ・ムアニ、クヴァラツヘリア、
そしてサカの5人だけ
だそうです。

正真正銘のトッププレイヤーに上り詰めているサカ、
グーナーにとってこれ以上うれしいことはないかもしれません。

またこの試合では、
サカのチャンスを数多く引き出した、
ホワイトのパフォーマンスも素晴らしかったです。

今シーズンのアーセナルは、
悪い流れを断ち切る強さを何度も感じさせています
し、
この勢いを保って残りのリーグ戦に臨んでくれることが
非常に楽しみになる一戦でした。

トピック② DF陣の懸念

この試合の不安要素だった、
ELでのサリバと冨安の負傷というアクシデント。

その中で、ホワイトとホールディングが
高いパフォーマンスを示したことは、
チームにとってポジティブな結果でした。

とくにホールディングは、
強豪相手の試合ではなかったといっても、
この場面でパレスを相手に安定したパフォーマンスを見せたことで、
バックアッパーとしての信頼感が増したように感じました。

また、終盤にキヴィオルもプレミアリーグデビューを果たし、
これから徐々にプレー時間を延ばしていき、
そのポテンシャルを発揮してくれるのではと期待が高まります。

また、途中出場のティアニーにアシストがついたのも、
チームにとって朗報でした。

サリバの離脱期間がどの程度になるか、
公式の発表はまだ出ていませんが、
その間に彼らがチームをどれだけ支えられるか、
今のところはポジティブな感触
といえるのではないでしょうか。

ユナイテッドのテン・ハフ監督に
アルテタ監督が反論という記事もでていましたが、
テン・ハフ監督がぐうの音も出ない結果を出してくれるのではと、
今から楽しみにしています。

【欧州・海外サッカー ニュース】マンチェスター・ユナイテッドとアーセナル、プレミアリーグ上位を争うチームの監督同士の発言…

トピック③ ロンドンに君臨するチーム

先日のフルハム戦でも取り上げましたが、
今シーズンのアーセナルはロンドンダービーに滅法強い。

パレス戦での勝利によって、
ロンドンダービー9勝という結果になっています。

残り10試合のうち、
ウェストハムやチェルシーとの試合も残されていますので、
この記録をどれだけ伸ばすことができるのか、
タイトルレースと合わせて楽しんでいきたいと思います。

現在の立ち位置と次の試合(日本時間)

プレミアリーグの順位

プレミアリーグ公式サイトより

アーセナルはクリスタルパレスに勝利して、
1試合少ないシティとの勝ち点差が8となっています。

ELでの敗退は残念でしたが、
プレミアリーグに専念できるという意味では、
悪いことばかりではない
とも言えます。

ここからのリーグ戦すべてが、
タイトルをかけた重要な一戦となるシーズン終盤。

代表ウィークを挟んで、
ますます目が離せない試合が続きます。

また、3-3のドローとなったセインツvsスパーズ戦で、
ウォルコットが1ゴール、ナイルズがPK獲得の活躍を見せたことが、
グーナーの間で話題となりました。

まさに「Once a Gunner, Always a Gunner」です。

プレミアリーグ第29節 アーセナルvsリーズ【4月1日(土)23:00 KO】

代表ウィークでリーグ戦はお休みとなり、
次節はホームでのリーズ戦。

リーズは現在勝ち点26の14位ですが、
ボトムハーフは現在最下位のセインツでも勝ち点23と、
大混戦の様相を呈しています。

リーズはマーシュ監督が2月に解任され、
一時期ワトフォードの指揮を執っていたこともある、
スペイン人のハビ・グラシア監督が就任しており、
残留に向けて懸命の戦いに臨んでくることが予想されます。

10月の試合では0-1と勝利を収めていますが、
リーズのハイプレスに苦しめられ、
あわや引き分けという展開の難しい試合
でもありました。

代表ウィークで負傷する選手が出ないことを祈りつつ
アルテタ監督の選手起用に注目していきましょう。

プレミアリーグ第30節 リバプールvsアーセナル【4月10日(月)0:30 KO】

リーズ戦の次はアンフィールドでのリバプール戦。

今シーズンは非常に苦しんでいる印象の強いリバプールですが、
現在は26試合を消化して勝ち点42の6位につけています。

先日ユナイテッドを7-0と虐殺しながらも、
ボーンマスには1-0と完封されており

調子がいいのか悪いのか今一つよくわからない状態です。

とはいえ、
やはりアンフィールドでの試合は簡単ではなく、
難しい試合になることが予想されます。

アーセナルファンにおすすめの書籍

現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。

彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。

アーセナルファンなら必読ともいえる書籍をご紹介しますので、
興味がある方はぜひ以下リンクより手に取ってみてください。

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