アーセナルの試合を毎節レビュー
当記事をお読みいただきありがとうございます。
このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。
忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけで
アーセナルのトピックスがフォローできますので、
ぜひご一読ください。
今回の試合は、
2022－23シーズン・プレミアリーグ第29節、
アーセナルvsリーズです。
第29節の試合結果
スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。
Read about Arsenal v Leeds in the Premier League 2022/23 sea…
代表ウィークが終わり、
プレミアリーグでの戦いが再び始まります。
この試合の前にはシティｖｓリバプールの試合が行われ、
シティが4-1と大勝を納めました。
確実な勝利が求められるアーセナルは、
ジェズスがスタメンに入り、
トロサール、マルティネッリという前線。
サカは体調不良のため前日練習ができず、
この試合はベンチスタートとなりました。
なお、ELでのスポルティング戦で負傷交代した冨安は、
膝の手術が成功したことが伝えられ、
今シーズン終了となっています。
リーズはワトフォードでも監督を務めた、
ハビ・グラシアがチームを率います。
2001年に33歳の若さで亡くなった、
元アーセナル所属のデイビッド・ロカッスルの追悼が行われたのち、
リーズとの試合が始まりました。
前半
アーセナルはキックオフ早々、
リーズのクリステンセンにシュートチャンスを許します。
ボーンマス戦の失点を想起させる場面ですが、
ここはラムズデールのセーブがチームを救いました。
試合が動いたのは32分。
エリア内で仕掛けるジェズスを
リーズDFエイリングが倒し、
これがPKの判定となりました。
ジェズス自身が冷静にど真ん中へシュートを決め、
アーセナルが先制に成功します。
ジェズスの怪我明け初ゴールで、
アーセナルは1-0で後半へと折り返しました。
後半
47分、ジンチェンコのパスから、
左サイドのマルティネッリのクロスに、
逆サイドのベン・ホワイトが巧みに入り込んで、
古巣相手のゴールを決めます。
様々な選手がゴールに関与できる強みを見せ、
試合を優位に進めていくアーセナル。
55分にはジェズスから楔のパスを受けたトロサールが、
エリア内でボールをキープし、
中央へマイナスの折り返し、
そこにジェズスが走りこんでゴールネットを揺らしました。
ジェズスのこの試合2得点目が決まり、
アーセナルは試合をほぼ決定づけます。
76分にはリーズが一矢報いる場面。
左サイドのハリソンのドリブルから、
中央へのパスがジャカに当たってこぼれたボールに、
クリステンセンが右足で合わせると、
シュートはジンチェンコに当たり、
ラムズデールもわずかに届かず失点となりました。
不要なゴールを許したアーセナルでしたが、
84分にはウーデゴールの美しいクロスに
ジャカのヘディングのゴールで4－1。
ジャカの妻に捧げるセレブレーションも披露され、
勝ち点を確実に手中に収めたアーセナル。
そのまま試合を締めくくり、
代表ウィーク明けでも連勝を維持しています。
試合のトピックス・注目ポイント
トピック① 連勝街道をひた走るアーセナル
アーセナルはリーズ戦の勝利で、
プレミアリーグ7連勝となりました。
これはアルテタ監督政権下で最長の連勝記録です。
2月にシティに敗れた時には、
タイトル争いに暗雲が立ち込めたように感じましたが、
チームはそこから素晴らしい立て直しを見せています。
アーセナルはここまでのリーグ戦29試合のうち、
27試合で得点を挙げているというデータもあり、
攻撃面での大幅な向上が
連勝を支える重要な要因であることが伺えます。
この試合でもホワイトがゴールを挙げたように、
多くの選手が得点に関与する流動的な攻撃を、
アルテタ監督は見事に作り上げていますね。
この連勝をどこまで維持できるのか、
今後の戦いに一層の期待がかかります。
特に注目したいのが、
この試合2得点を決めたジェズスです。
トピック② ジェズスの復活
この試合、PKで1得点、
流れの中から1得点を決めたジェズス。
巧みなトラップとボールキープは健在で、
さらにトロサールとの連携で生まれた素晴らしいゴールは、
トロサールとの相性の良さを感じさせました。
ワールドカップでの重傷から復帰し、
ついにゴールが生まれたということで、
これからさらに波に乗ってくれるのではと、
グーナー達の期待は高まっています。
こうなると悩ましいのが、
前線で誰を起用するかという問題です。
サカ、マルティネッリ、ジェズス、トロサール、
誰をリバプール戦で起用するのか、
誰もが素晴らしいパフォーマンスを披露しているだけに、
アルテタのメンバー選考に注目が集まります。
途中出場で流れを変えられるトロサールが
ベンチスタートかなとも思いますが、
直近の大活躍を考えると本当に悩ましいですね。
トピック③ ホールディングのパフォーマンス
サリバが引き続きベンチ外となっている中で、
先発起用されたホールディング。
前節のクリスタルパレス戦に続いて、
この試合でも堅実なパフォーマンスを見せ、
チームの勝利に貢献しています。
ドリブル対応には不安があるものの、
空中戦の強さはこの試合でも光っていました。
プレミアリーグの中堅チームが相手であれば、
手堅く計算ができるバックアッパーとして、
ホールディングはチームに欠かせない重要な選手です。
一方で、ソンフンミンやハーランドなど、
トップクラスのアタッカーには苦戦していた印象も強く、
リバプール戦で同様のパフォーマンスを見せられるか、
試合の大きな見どころになりそうです。
現在の立ち位置と次の試合（日本時間）
プレミアリーグの順位
アーセナル、シティともに勝利を重ね、
1試合多いアーセナルが勝ち点差8を付けて
首位をキープしています。
3位のユナイテッドとの勝ち点差を考えると、
優勝争いは事実上アーセナルとシティの一騎打ち。
シーズン終盤は引き分けすら許されない、
常に緊張感のある試合を楽しむことができそうです。
また、他のクラブの状態を見ると、
スパーズがコンテ監督の解任を発表。
モウリーニョやコンテなど、
名うてのタイトル請負人をもってしても、
スパーズの無冠は続いています。
ボトムハーフを彷徨うチェルシーについては、
特に言及いたしません。
プレミアリーグ第30節 リバプールｖｓアーセナル【4月10日（月）0:30 KO】
シティが追走している状況で、
アーセナルも優勝のために
勝ち点を落とせない状況が続きます。
その中で迎えるアンフィールドでの
リバプール戦は大きな山場です。
シティはリバプールにホームで4-1に勝利しましたが、
10月のアンフィールドでの対戦では敗戦。
今シーズン苦しんでいるリバプールですが、
要塞としてのアンフィールドは今も健在で、
非常に厳しい戦いになることが予想されます。
今シーズンホームでは3-2と勝利していますので、
その勢いをこの試合で再現してくれることを期待しています。
プレミアリーグ第31節 ウェストハムｖｓアーセナル【4月16日（日）22:00 KO】
リバプール戦のあとに待っているのが、
ウェストハムとの試合です。
リバプール戦後がどのような状況であれ、
勝利が必要なのは間違いありません。
一方、ウェストハムも現時点で19位に沈んでおり、
残留のために勝ち点が必要な状況。
シーズン終盤らしい、
優勝と残留が交錯する痺れる試合になりますが、
ウェストハムへの遠慮は無用の一戦です。
その他トピックスまとめ
ムッシュ・ヴェンゲルがPL殿堂入りを果たす
Our legendary former manager has been recognised for his suc…
ヴェンゲル氏がプレミアリーグの『Hall of Fame』に選出されました。
アーセナルの多彩で美しい攻撃スタイルを築き、
03-04シーズンには無敗優勝を達成。
プレミアリーグでの無敗優勝は、
アーセナルのみが成し遂げている金字塔です。
彼のスタイルは現在のフットボールにも大きな影響を与えており、
ヴェンゲル氏の薫陶を受けたアルテタ監督が、
今まさにその系譜を継いでいっています。
また、選手の食事面やトレーニングの改善など、
フットボール界を大きく変える取り組みを
先進的に実践していたことも大きな功績です。
ヴェンゲル氏の殿堂入りに疑問を投げかけるものはいないと思いますし、
長年のライバルであるサー・アレックス・ファーガソンと
同時での殿堂入りというもの、
個人的には粋な演出のように感じました。
アーセナルの公式サイトでは、
ヴェンゲル氏の22年間を振り返るインタビューが公開されています。
こちらも興味深い内容ですので、
ぜひご一読ください。
The boss has been looking back at his time in north London a…
3月のプレミアリーグ最優秀選手
3月のアーセナルは、
エバートン、ボーンマス、
フルハム、クリスタルパレスに勝利し4連勝。
この結果を受けて、
アルテタが4度目となる、
月間最優秀監督賞を受賞しました。
クロップの持つ最多記録は5回で、
アルテタの記録更新も間近となっています。
また、3月の最優秀選手賞はサカ、
最優秀セーブ賞にラムズデール（アストンヴィラ戦でのセーブ）と、
まさにアーセナルが席巻した月となりました。
The boss has once again come out on top of the voting thanks…
メスト・エジルが引退を発表
2013年から2021年にアーセナルに所属した、
メスト・エジルが引退を発表しました。
エジルはその芸術的なプレースタイルで、
多くのグーナー達を魅了してきた、
アーセナルのレジェンドです。
彼がアーセナルに来た2013年というタイミングは、
ファン・ペルシーの退団などで
アーセナルが大きく揺らいでいた時期でもあり、
エジルの獲得は当時のアーセナルにとって大きな希望でした。
翌年に加入したサンチェスとエジルのコンビは、
まさにこの時代のアーセナルの象徴ですね。
一方、エジルのアーセナルでの晩年は、
アーセナル自体の転換期とも重なり、
選手・クラブのどちらにとっても非常に難しいものでした。
それでもグーナー達の多くは
今もエジルのプレーを愛しているでしょうし、
エジルもアーセナルの優勝を祈るコメントを残しています。
現役時代から慈善活動にも積極的だったエジル、
彼の第二の人生が非常に楽しみです。
アーセナルファンにおすすめの書籍
現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。
彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。
アーセナルファンなら必読ともいえる書籍をご紹介しますので、
興味がある方はぜひ以下リンクより手に取ってみてください。
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目次 1 アーセナルの試合を毎節レビュー2 ヨーロッパリーグ ベスト16 2nd […]…
