アーセナルの試合を毎節レビュー
当記事をお読みいただきありがとうございます。
このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。
忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけで
アーセナルのトピックスがフォローできますので、
ぜひご一読ください。
今回の試合は、
2022－23シーズン・プレミアリーグ第25節、
レスターvsアーセナルです。
試合結果
スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。
Read about Leicester v Arsenal in the Premier League 2022/23…
アーセナルはジョルジーニョが引き続きスタメンのほか、
ウクライナ侵攻の勃発から1年が経つことを受け、
ジンチェンコがキャプテンを務めます。
また、ファンの間でも期待の高かった、
トロサールのワントップという前線の布陣です。
一方、ロジャーズ監督が率いるレスターは、
イヘアナチョやバーンズが前線に入りました。
前半
立ち上がりからボールをもって攻めるアーセナルは、
26分にコーナーキックの場面から、
トロサールの右足のミドルシュートがネットを揺らします。
しかし、VARでのチェックの結果、
ホワイトのファールでゴールは取り消されました。
一方のレスターはイヘアナチョが飛び出して、
ラムズデールとの1対1を制してシュートを決めますが、
これはオフサイドの判定で事なきを得ます。
その後、アーセナルはボールを保持して攻め続け、
度々ゴールに迫る場面を作りますが、
最後まで得点は奪えず後半へと折り返します。
後半
後半開始早々の46分、アーセナルは
トロサールのスルーパスに抜け出した
マルティネッリがゴールに流し込み、
貴重な先制点を奪いました。
シュートの場面での接触でマルティネッリが足を痛めますが、
幸い負傷交代とはならずにプレーを再開します。
その後アーセナルはレスターを押し込んで、
チャンスを作らせない時間が続きます。
終盤の84分にはウーデゴールに代わってトーマスが復帰し、
1点を奪いに来るレスターを寄せ付けず、
最後まで最小のリードを保って勝利を掴みました。
アーセナルはアストンヴィラ戦に続いての2連勝で、
首位をキープしています。
試合のトピックス・注目ポイント
トピック① ジョルジーニョのフィット
この試合で高いパフォーマンスを発揮したジョルジーニョ。
前半17分のサカへのスルーパスなど、
そのパスセンスを遺憾なく発揮していました。
What a player. What a signing. What a performance.
— now.arsenal (@now_arsenaI) February 25, 2023
The Italian was brilliant again today. pic.twitter.com/xBofXkgm8W
冬のマーケットでチェルシーから来た彼が、
ここまで早くチームにフィットしてくれているのは、
非常にうれしいサプライズ。
試合の終盤にトーマスがピッチに復帰しましたが、
ジョルジーニョとトーマスのどちらを起用するのか、
アルテタにとって悩ましい問題です。
展開によっては併用も可能そうですし、
ジョルジーニョはアーセナルに多くの選択肢を与えてくれる、
素晴らしい補強になっています。
この試合で幻の初ゴールを決めた
トロサールもうまくフィットしていますし、
アーセナルの冬の補強は結果的に大成功、
今後のフロント陣の活躍への期待も一層高まります。
移籍市場での動き方が下手、
そんなアーセナルのイメージも
アルテタ体制のクラブは徐々に覆していっていますね。
トピック② 守備面での高いクオリティ
この試合、
アーセナルは守備面のクオリティが光りました。
90分を通して、
レスターのシュートを1本、枠内シュートは0。
レスターのゴール期待値は0.02と、
決定的なチャンスをほとんど作らせませんでした。
サリバとマガリャンイスのCBコンビは非常に堅牢で、
この試合は特に隙のないプレーを見せていました。
2月のアーセナルは守備面でのクオリティが低下しており、
とくにアストンヴィラ戦でのワトキンス、
コウチーニョのゴールは非常に残念な失点でした。
そこからチームが再度集中力を取り戻して、
ここまでのパフォーマンスを発揮しているというのは、
タイトルレースを争う上で非常にポジティブです。
一方、攻撃面では1点を奪ったものの、
停滞感のある時間帯も長く、
ウーデゴールも目立つプレーがありませんでした。
また、過剰にマークされているサカの疲労や負傷も心配です。
もう少しサブ組の選手たちをプレータイムを与え、
ローテーションによる疲労や負担の軽減することが、
とくに試合日程がタイトな3月は重要になるのではと思います。
トピック③ アウェーでの勝率
レスター戦での勝利を受けて、
今シーズンのアーセナルの
アウェーでの勝ち点数が紹介されています。
ここまでのPLのアウェー戦13試合で勝ち点31を獲得しており、
昨シーズンのアウェー戦でのポイント（28p）を
すでに上回っているそうです。
アウェーでも着実に勝ち点を重ねられる勝負強さは、
今までのアーセナルに不足していた要素の1つ。
サリバの復帰等による守備面での安定が、
この結果をもたらしている大きな要因だと思います。
チームが着実に成長していることを、
改めて感じさせてくれるデータでした。
Arsenal have now taken 31 points from just 13 away matches in the Premier League this season, more than they did in the whole of last season (28 points in 19 matches).
Arsenal have now taken 31 points from just 13 away matches in the Premier League this season, more than they did in the whole of last season (28 points in 19 matches). 📈 [@WilliamHill] #afc pic.twitter.com/cr8k11PKRM
— afcstuff (@afcstuff) February 25, 2023
現在の立ち位置と次の試合（日本時間）
プレミアリーグの順位
アーセナルがレスターに勝利したのち、
シティがボーンマスを1-4で下しています。
アーセナルはシティより1試合少ない状態で、
勝ち点差2をつけて首位をキープしました。
前節はN・フォレストに引き分けてくれたシティですが、
まだまだ厳しいタイトルレースが続きます。
3位以下を見てみると、
ELではバルサを撃破し、
リーグでも好調を維持しているユナイテッドが
怖い位置につけているのが気になるところでしょうか。
2月のアーセナルはエバートン戦やシティ戦での敗戦など、
非常に厳しい時期がありました。
しかし、新加入のジョルジーニョやトロサールの活躍もあり、
後半に勢いを取り戻して
見事に首位をキープすることができています。
チームの雰囲気は非常にポジティブな中、
3月はELの決勝ラウンドもあり、
一層厳しい日程での戦いが続きます。
そんな3月最初の対戦相手は、
因縁のダイシ率いるエバートンです。
プレミアリーグ第7節延期分 アーセナルｖｓエバートン【3月2日（木）4:45 KO】
エリザベス女王の逝去を受けて延期されていた、
エバートンとの試合がミッドウィークに予定されています。
エバートンはアーセナルに勝利したあと、
リバプールに敗れ、リーズに勝利し、
直近ではアストンヴィラに敗戦しています。
決して好調ではありませんが、
ダイシ率いるエバートンには前回対戦で敗北を喫しており、
アーセナルにとっては要警戒の相手です。
アーセナルが苦手とする堅牢なブロックを攻略し、
勝ち点を積み重ねることができるのか、
アルテタの采配が問われるリベンジマッチになります。
プレミアリーグ第26節 アーセナルｖｓボーンマス【3月5日（日）0:00 KO】
エバートン戦のあとに控えているのが、
ボーンマスとの一戦です。
現在ボーンマスは24試合を終えて21pの19位。
スコット・パーカー監督が8月30日に解任され、
ガリー・オニールが暫定監督を務めています。
直近ではシティに1-4で敗れていて、
直近5試合で1勝2分2敗という成績になっています。
アーセナルも第3節のアウェイ戦では0-3で快勝していて、
過去12試合で9勝2分1敗と相性のいい相手。
タイトな日程での試合になりますが、
確実に勝ち点を積み重ねることが求められる一戦です。
ヨーロッパリーグベスト16の対戦カード決定！
今シーズンのヨーロッパリーグ・ベスト16の対戦カードが、
2月24日（金）にスイスで行われた抽選会で決定しました。
アーセナルの対戦相手はポルトガルのスポルティング。
守田英正が所属するチームで、
冨安との日本人対決に注目が集まります。
初戦は3月10日（金）2:45 KOのアウェー戦、
第2戦は3月17日（金）5:00 KOのホーム戦です。
（日本時間）
3月はプレミアリーグと並行して
非常に厳しい日程が続きますので、
アーセナルにとって大きな試練になります。
グーナーとして楽しみなポイントは、
元アーセナルのベジェリンとの再会。
今もグーナーに愛されているベジェリンの
エミレーツへの帰還が3月に待っています。
サカが契約延長に口頭合意との報道
アーセナルのイングランド代表MFブカヨ・サカが、契約延長に近づいているようだ。23日、イギリスメディア『スカイスポーツ…
アルテタ監督のもとで
若手主体のチーム作りを進めているアーセナルにとって、
成長した選手をチームに留めることが今後の大きな課題です。
アカデミー出身でチームの主軸を担うサカは、
非常に重要な戦力であるだけでなく、
今のアーセナルで最も愛されている象徴的な選手。
そのサカが2028年までとなる5年契約を結んだとなれば、
チームの将来の展望がより明るいものになりますので、
クラブからの公式発表を楽しみにしています。
また、エルネニーも契約延長が公式発表されています。
ヴェンゲル時代を知るベテランとして、
プロフェッショナルな姿勢を
これからもチームに伝えていってほしいと思います。
The Egyptian midfielder has signed a contract extension unti…
アーセナルファンにおすすめの書籍
現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。
彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。
アーセナルファンなら必読ともいえる書籍をご紹介しますので、
興味がある方はぜひ以下リンクより手に取ってみてください。
 | アーセン・ヴェンゲル自伝 赤と白、わが人生 [ アーセン・ヴェンゲル ] 価格:1,870円 |
 | アーセン・ヴェンゲル アーセナルの真実【電子書籍】[ ジョン・クロス ] 価格:1,980円 |
