【マッチレビュー】プレミアリーグ第23節 アーセナルvsブレントフォード 【OK!パターン見えてきたよ!!】

アーセナルの試合を毎節レビュー

当記事をお読みいただきありがとうございます。

このブログでは、
ヴェンゲル政権末期からのグーナーが、
プレミアリーグでのアーセナルの試合結果を
毎節レビューしていきます。

忙しくてなかなか試合をフルで観られない人でも、
この記事を読むだけで
アーセナルのトピックスがフォローできますので、
ぜひご一読ください。

今回の試合は、
2022-23シーズン・プレミアリーグ第23節、
アーセナルvsブレントフォードです。

試合結果

スタメン・試合結果詳細は以下リンクから。

Read about Arsenal v Brentford in the Premier League 2022/23…

アーセナルは前節、
ショーン・ダイシ監督率いるエバートンに敗れました。

しかし、なんとも幸運なことに、
この後に行われた試合で、
スパーズがシティを1-0で下したたため、
シティとの勝ち点差は縮まらずにすみました。

アーセナルのアカデミーに一時所属していたケインの、
なんとも粋なアシストで事なきを得たアーセナルは、
今節ホームに8位ブレントフォードを迎えます。

前半

アーセナルのスタメンはベストメンバー。

試合はアーセナルがボールを握って攻める構図で動いていきます。

しかし、ブレントフォードの好守を前に、
アーセナルは攻撃のリズムをつかむことができません。

25分にはトニーとエンベウモに守備を崩されますが、
トニーのシュートが枠に阻まれて事なきを得ます。

エバートン戦のような流れの悪い展開のまま、
前半は得点が生まれることなく終了します。

後半

攻撃に変化を与えたいアルテタは、
62分にマルティネッリを下げて
トロサールを投入しました。

すると66分、
ウーデゴールのスルーパスで背後を取ったサカが、
逆サイドに折り返したところに
トロサールがうまく合わせてネットを揺らします。

トロサールのアーセナルでの初ゴールは、
苦しむアーセナルを救う貴重な先制点となりました。

しかしブレントフォードは71分に2枚替えを行うと、
74分にセットプレーからトニーがゴールを決め、
試合を振り出しに戻します。

勝ち越し弾を奪おうとするアーセナルですが、
ブレントフォードの堅固な守備を崩せないまま時間が過ぎていきます。

81分にはファビオ・ヴィエイラを投入しますが、
スコアは動かず、試合は1-1の引き分けに終わりました。

試合のトピックス・注目ポイント

トピック① アーセナルの攻撃は対策されている?

前節のエバートン戦では、
アーセナルは堅固な守備を前にネットを揺らすことができず、
無得点での敗北を喫しました。

今節のブレントフォードも、
圧縮したディフェンスでアーセナルにスペースを与えない
エバートンと同様の戦い方をチョイスしてきました。

得意とするパスワークを封じられ、
単純なクロスは強さのあるCBにはじき返され、
サカとマルティネッリの仕掛けには
きっちりダブルチームで対処。

アーセナルは攻撃の糸口を
容易に見出すことができませんでした。

前節はタルコフスキー、今節はベン・ミーと、
アーセナルは2試合続けて
バーンリーの亡霊に苦しめられています
が、

この戦い方はバーンリーに限らず
アーセナル対策として非常にオーソドックスな戦術です。

ドローに終わった1月のニューカッスル戦でも
同様の構図が見られており、
アーセナルが勝ち点を落とす大きな要因になっています。

アーセナルが今のスタイルで首位にいる以上、
ディフェンシブなチームへの対策が今以上に求められます。

攻撃の幅を増やし、
相手の対策を乗り越えていく強さがなければ、
タイトルには手が届かないという、
プレミアリーグの厳しさを感じさせる試合でした。

タイトルを争うペップのシティには、
この問題への対処という点で一日の長がありますが、
アルテタがどのような手段でキャッチアップしていくのか
今後の注目ポイントです。

トピック② 選手交代をもっと活用すべき?

攻撃に手詰まり感のあったアーセナルですが、
トロサールはアーセナルでの初得点を挙げ、
流れを変えることができる選手であること証明しました。

膠着した状況を変えるには、
やはり選手交代は重要なファクターです。

アルテタはメンバーを固定しがち、
かつ選手交代は遅めという印象がありますが、

この試合でもアルテタはトロサールと
ファビオ・ヴィエイラの2枚を投入したのみでした。

直近で攻撃面のパフォーマンスが落ちている背景には
メンバー固定による疲労の蓄積もあるでしょうし、
サブのメンバーをもっと使ってもいいのではないかと思います。

とくにティアニー、冨安あたりは、
こういう展開でこそ見てみたい選手です。

もっとも、
サブ組のクオリティに満足していないからこそ、
アルテタがいまのメンバーを引っ張るということもあるので、
難しい問題であるのは確かですが。

トピック③ 好チーム・ブレントフォード

ブレントフォードはこの試合に引き分けたことで、
直近10試合負けなしとなりました。

その中にはシティやリバプール戦の勝利、
スパーズ戦の引き分けも含まれていて、
ビッグチームにも渡り合う強さがあることを証明しています。

「The Bees」(ビーズ)という愛称も、
上位陣にも怯まない果敢なチームに
よく似合っているように思います。

アーセナルとしては昨シーズンの開幕戦での
3-0の敗戦の印象が強いですが、
あれが昇格初年度の最初の試合というのが
今考えるとなかなかすごいですね。

今シーズンもトーマス・フランク監督のもとで、
EL出場も狙える成績を残しており、
ブライトンなどと合わせてプレミアリーグ新興勢力
呼んでもいいかもしれません。

なかでもFWのトニーは非常にタフなポストプレーヤーで、
この試合でもアーセナルは大いに苦しめられました。

トニーとアーセナルとは
Twitter上で煽り合った経緯がありますが、
正直アーセナルがトニーを獲得しちゃえばいいんじゃないかと思います。
補強+相手チーム弱体化のバイエルン方式。

ボールも収まる、点も取れる、守備もできる…
DCLよりだいぶいいんじゃないかとも思えてきました。

個人的にはトニーを見ると
トロイ・ディーニーをなんとなく思いだされますが、
今後の活躍が楽しみな選手の1人です。

アーセナル戦以外で点を取りまくってくれればと思います。

現在の立ち位置と次の試合(日本時間)

プレミアリーグの順位

プレミアリーグ公式サイトより

アーセナルはブレントフォードとドロー。

エバートン戦に続いて勝利から遠ざかっており、
21試合を終えてシティとの勝ち点差は6となっています。

シティが今夜のアストンヴィラ戦に勝利すると、
アーセナルは追われるプレッシャーを強く受けながら、
16日の直接対決に臨むことになります。

プレミアリーグ第12節(延期分) アーセナルvsマンチェスターシティ【2月16日(木)4:30 KO】

FAカップで1-0と惜敗しているシティとのリベンジマッチ。

リーグタイトルに大きく影響する今シーズン最大の試合です。

2位につけるシティはスパーズに敗れ、
エバートンに敗れたアーセナルと
勝ち点差を詰める好機を逃しました。

しかし、直接対決がこの試合を含め2試合あり、
アーセナルは十分射程圏内です。

そんな中で、戦術的な見どころも多々ありますが、
もっとも重要なのは結果でしょう。

負けなければいい、という考え方もできますが、
ホームでの戦いですし、
勝ってリーグ戦の趨勢を決めてほしいですね。

プレミアリーグ第24節 アストンヴィラvsアーセナル【2月18日(土)21:30 KO】

シティ戦からほどなくして、
アストンヴィラとの試合が待っています。

アストンヴィラの監督はウナイ・エメリ。

昨年11月にジェラードに代わって
アストンヴィラの指揮を執ると、
ユナイテッド、ブライトン、スパーズにも勝利を収め、
下位に沈んでいたチームを中位にまで浮上させています。

現時点での順位は21試合を終えて11位です。

エメリのスタイルならば、
エバートン戦やブレントフォード戦とは違い、
アーセナルにとっては戦いやすいのでは考えられます。

エメリにとってはシティ、アーセナルとの連戦ですが、
彼のアーセナルへの愛憎が図らずも露わになる、
面白い巡り合わせになりそうです。

マンチェスターシティの勝ち点剥奪?

サッカーキング

 プレミアリーグ公式サイトは6日、マンチェスター・Cに関して公式声明を発表した。  今回の声明の内容は、マンチェスター・…

2月6日、プレミアリーグはマンチェスターシティに
「多数の財務規則違反の疑い」があることを発表しました。

調査結果によっては勝ち点剥奪の可能性もあると報じられていますが、
まだ処分が確定しているわけではなく、
今後の動向が注視されるニュースです。

シティの勝ち点剥奪?
おおいにやってくれ!という心の声はしまっておきます。

グーナー必読!ウーデゴールのインタビュー記事

The Players' Tribune

I’m so proud to be captain of this club and I feel like I’m …

アーセナルファンの間で話題となっているのが、
キャプテン・ウーデゴールのインタビュー記事。

16歳でレアルマドリードに加入し、
神童ともてはやされた彼が、
アーセナルにたどり着くまでの道のりが語られています。

これが非常に面白い内容で、
サッカー関係者やグーナーたちの間で
広く話題になっています。

この記事を読むと、
彼がアーセナルというホームを見つけられたこと、
ここに居続けたいと感じてくれていることが、
素晴らしく幸運な巡り合わせのように思えます。

ただでさえアーセナルのプレーメーカーの系譜を紡ぐ
魔法の左足を持った選手だというのに、
バックボーンを知ってしまうと
ますます応援したくなるというものです。

アルテタについての印象を語っている場面も面白いですし、
グーナーであれば絶対に読むことをおすすめします。

アーセナルファンにおすすめの書籍

現在のアーセナルの土台を築いた、
アーセン・ヴェンゲル。

彼の功績を知ることで、
アルテタ監督が率いる今のアーセナルを
もっと深く理解することができます。

アーセナルファンなら必読ともいえる書籍をご紹介しますので、
興味がある方はぜひ以下リンクより手に取ってみてください。

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